大学費用は誰が出す?親が負担する割合と進学資金の考え方を解説!

多くの家庭で気になるのが「費用は誰がどこまで負担するのか」という問題です。学費、生活費、住居費……必要な費用は多岐にわたり、計画的に考える必要があります。
本記事では、親が大学費用をどれくらい負担しているのかという実情を中心に、家庭での費用分担の考え方や、負担を軽減する制度・工夫についても紹介します。
⏱この記事は約6分で読めます
大学費用はどのくらいかかる?ざっくり把握しよう

まずは、大学費用の負担割合を考える前提として、大学生活に必要な費用の全体像を押さえておきましょう。
授業料+生活費+住居費=総額いくら?
大学に通うには、主に次のような費用が発生します。
- 学費(授業料・入学金)
- 通学・生活費(食費・交通費・通信費など)
- 住居費(家賃・光熱費)
文部科学省や各種調査によると、国公立大学に通う自宅外生の年間学費は約80万円、私立大学なら120万円から500万円程度かかることもあります。
さらに学費に加えて生活費。自宅生で年間約84万円、下宿生で年間約156万円が平均データです。
これが4年間続くと、トータルで少なくとも600万〜の資金が必要となる計算です。
詳細な金額や内訳は以下の記事もぜひご覧ください。
専門学校との比較も知っておこう
進学先として、大学だけでなく専門学校を検討しているご家庭もあると思います。専門学校は学費が高めの傾向がありますが、就学年数が2年程度と短いため、総額で見ると大学より安くなることもあります。
専門学校との費用差については以下の記事で詳しくご紹介しています。
実際のところ、親がどこまで出しているの?

「大学の費用は親が出すもの」という意識は根強いですが、実際の負担状況は家庭によって異なります。統計や実例からその実情を見ていきましょう。
親がお金を出すのは約5割?データで見る実情
独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)が行った令和4年度学生生活調査によると、学生生活費の平均収入約197万円のうち、家庭からの給付が約110万円となっており、学費や生活費など大学費用の約半分〜6割程度を親が負担しているケースが一般的となっています。
参考:令和4年度学生生活調査結果|独立行政法人日本学生支援機構
家庭の年収によって支援の度合いにも差があり、世帯収入が低いほど、奨学金や給付金を併用している傾向があります。
子どもが奨学金やバイトで負担するパターンも
大学生の多くが、学費や生活費の一部を「自分でまかなう」努力をしています。代表的なのが奨学金で、令和4年度学生生活調査によれば大学(昼間部)約55%の学生が何らかの形で奨学金を受給しています。
アルバイトをして生活費の足しや学費の一部を補填しているケースもあるでしょう。
最近では「親に甘えたくない」と、自主的に負担する学生も増えています。
分担割合は“家庭ごとの価値観”が大きく影響
「親が全額出す」「子どもが一部出す」「すべて本人に任せる」など、家庭ごとの考え方や家計状況によって費用の負担割合は大きく異なります。
大切なのは、金額の多寡よりも「どのように協力し合うか」という姿勢です。
家庭で話し合いたい「誰が出すか」の考え方

費用負担は非常にセンシティブなテーマ。だからこそ、親子で早めに方針を共有しておくことが、トラブル回避にもつながります。
「できる限り親が出す」ことのメリットと注意点
進学に集中してもらいたいという理由から、「できる限り親が負担したい」と考える家庭も多いでしょう。本人が学業や就活に専念しやすく、卒業後の奨学金返済などの負担を軽減できます。
その一方で、老後資金や住宅ローンへの影響を考慮すると、無理が生じることも。家計全体のバランスを見ながら、現実的なラインを考えることが必要です。
子どもに一部負担を求めるときに意識すべきこと
本人が負担する場合も、「目的」や「返済計画」をしっかり伝えておくことで、不満や不安を軽減できます。
特に奨学金は「借金」であることを理解し、将来の返済負担も見据えた選択が大切です。
★ドーミーラボでは「奨学金を正しく知ること」「賢く活用すること」をテーマに、奨学金アドバイザー 久米忠史さんとともに奨学金制度に関する様々な情報を発信しています。気になる方は以下の特集も覗いてみてください。
特集|奨学金を知る、考える
負担の“見える化”でモヤモヤを防ごう
費用を「誰が・いつ・どれだけ」出すのかを明確にすることで、親子間のすれ違いや誤解を防ぐことができます。家計シートを共有するのも有効です。
費用負担を減らす方法は?制度・住まいの工夫でカバーしよう

「費用が心配で進学をためらっている」という場合は、制度や住まいの工夫を活用することで負担を抑えられる可能性があります。
奨学金・教育ローン・給付型支援金の活用方法
国や自治体、大学などが用意している経済的支援制度を上手に活用することが大切です。
- 日本学生支援機構(JASSO)の貸与型奨学金
- 高等教育の修学支援新制度(給付型)
- 民間奨学金や各大学の独自制度
- 教育ローン(日本政策金融公庫など)
制度によっては返済不要の支援もあるため、条件に合うものを探してみましょう。
住まいの選び方次第で生活費は変わる!
アパートやマンションといった賃貸物件よりも、学生寮や学生会館を選ぶことで、家賃や初期費用を抑えられるケースがあります。特に「食事付き」「家具家電付き」など、親の負担軽減につながるポイントが多いのも魅力です。
節約だけでなく「計画的に貯める」視点も大切
費用を減らす工夫と同時に、「いつまでに・いくら貯めるか」を計画的に考えることも大切です。
進学資金の準備のタイミングや目安を知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。
“親が出す割合”より大切な考え方とは
大学進学にかかる費用は、確かに大きな負担です。しかし、「親がどこまで出すべきか」に正解はありません。家庭の事情や価値観に合わせて、親子で協力し合う姿勢が何よりも大切です。
- 親が全額出す
- 一部を本人がバイトや奨学金でカバーする
- 支援制度を活用して分担する
どれも立派な選択肢。大切なのは、「進学したい」という気持ちを支えるために、無理のない形を一緒に見つけることです。
住まいの費用も、進学資金の一部です
費用の中でも意外と大きな割合を占めるのが「住まいの費用」。
家賃だけでなく、家具・家電の購入費や食費、光熱費なども含めると、意外と大きな負担になることも。
食事付き・家具家電付き・管理人常駐の学生寮「ドーミー」なら、生活に必要な設備が整っているうえ、費用も明確で安心。親御さんにとっては仕送りや生活管理の負担が軽減され、お子さまにとっては快適で安全な環境で大学生活をスタートできます。
経済的にも精神的にも、親子どちらにとっても安心できる住まいの選択肢として、ドーミーをぜひご検討ください。