大学受験に失敗した子どもへの対応は?親ができる声掛けや行動を解説
本人の気持ちに寄り添うことが最も大切ですが、言葉の選び方や行動には十分注意を払う必要があります。
本記事では、子どもが大学受験で不合格になった際に親ができる対応について、具体的に解説します。ぜひ参考にしてください。
⏱この記事は約4分で読めます
子どもが大学受験に落ちた際に親がすべきこと
まずは子どもの気持ちに寄り添いながら接することが大切です。親としては「立ち直ってほしい」「次のステップに進んでほしい」と思うかもしれませんが、焦って行動するのは逆効果になることもあります。
本人の感情を尊重して声をかける
落ち込んでいる子どもに、無理に元気づけようとすることは避けましょう。気持ちの整理がつくまで、まずはその気持ちを受け入れてあげることが大切です。無理に励ますのではなく、ただ静かに寄り添い、話を聞いてあげることが最初のステップです。
以下の記事では、受験に落ちてしまった人にかけて良い言葉・NGな言葉を具体的に紹介しています。ぜひ参考にしてください。
今後の進路を一緒に考える
その後の進路については、焦らず、子どもと一緒に考える時間を持つことが大切です。
ただし選択する進路によっては、金銭的なサポートが必要なケースもありますから、気持ちが落ち着いたらなるべく早い段階で相談する機会を設けましょう。
受験に落ちてしまった場合でも、実は多くの選択肢があります。
- 浪人する
- 専門学校へ進学する
- 就職する
- アルバイトを始める
- 留学する
- 一度受験から離れて新しいことに挑戦する
どの道を選ぶにせよ、本人が納得できるようにサポートすることが大切です。親としてがどのような選択肢があるのかをしっかり把握しておき、子どもが自分で最良の選択をできるよう、背中を押してあげましょう。
受験に落ちた子どもに対して親が避けるべき行動とは?
子どもが不合格になった場合、親がついしてしまいがちな行動についても気をつける必要があります。ここでは、避けるべき対応について触れます。
落ちたことを責める
親としては「だから『もっと勉強しなさい』って言ってたでしょ」などと本音を言いたくなるかもしれません。しかし、そのような言葉は子どもをさらに苦しめることになります。
また、親自身は責めているつもりがなくても、センシティブになっている子どもには、ちょっとした言葉でも刺さってしまうかもしれません。
子どもと話すときには、ご自身の言葉が責めるような声掛けにならないように十分気を付けておきましょう。
無理に励ます
落ち込んでいる子どもに「次こそ頑張ろう」「また来年挑戦すればいいさ」などとすぐに励ますのは逆効果になる可能性があります。
無理に励ましても、子どもはその言葉を素直に受け入れることができないかもしれません。感情が整理できるまでは、無理に前向きにさせようとするのではなく、まずは素直な気持ちを受け止めてあげましょう。
他の人と比較する
「〇〇君は受かったのに」など、他の同級生と比較するような言葉は避けましょう。比較されることで、子どもはさらに自分を責めたり、孤独を感じたりすることがあります。
我が子が受験勉強を頑張っていたのであれば、結果に関わらず、親はそのプロセスを認めることが大切です。くれぐれも、他人の名前を出して子どもを苦しめるような行為は控えてください。
進路を強制する
進路を決めるのは子ども自身です。親としては「この道が一番だ」と考えるかもしれませんが、過剰にアドバイスをしたり、選択を強制するのは避けましょう。子どもが自分の意思で進路を決められるように、見守り、必要であればサポートする姿勢が求められます。
切り替えを急かす
受験の結果に失望し、しばらく立ち直れない子どもに「早く切り替えて前を向こう」と言うのは控えましょう。気持ちの整理には時間がかかることがあります。焦らず、子どもが自分で前向きな気持ちを持てるようにサポートしてあげることが重要です。
受験に失敗した際は親自身もストレスケアを忘れずに
子どもの不合格に対しては、親も大きなショックを受けることでしょう。親がストレスを抱え込んでしまうと、子どもは「自分のせいでお父さんお母さんまで悲しませている」と、さらにネガティブな感情になってしまいます。
そこで重要になるのが、「親自身のストレスケア」です。
自分自身の気持ちを整理し、ストレスケアを行うことが、子どもを支えるためにも大切です。親が冷静でいることで、子どもも前向きに次のステップを考えやすくなります。
以下の記事では、受験生の子どもを抱える親御さんに向けたストレスケア方法について詳しく解説しています。あわせて参考にしてください。
まとめ
本記事では、受験に落ちてしまった子どもの保護者向けに、声掛けや接し方について解説しました。
受験に落ちるのは辛い経験ですが、決してそこで終わりではありません。子どもの未来には無限の可能性が広がっています。大切なのは、子どもが自分のペースで次に進む力をつけられるよう、温かくサポートしてあげることです。
まずは子どもの気持ちを受け入れ、進路選択を一緒に考え、自由に選べる環境を提供することで、前向きに次の一歩を踏み出せるようにしてあげましょう。