理系大学受験における効果的な勉強計画の立て方は?
本コラムでは、理系大学受験を突破するための計画の立て方を徹底解説します。
具体的なステップと成功のポイントを紹介するのでぜひ参考にしてみてください!
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理系大学受験で計画を立てる重要性
理系大学受験は、数学や理科などの科目においてより深い理解と応用力が求められます。さらに、二次試験では専門科目も多く、学習範囲も広くなります。
そのため、効率的に学習を進めるためには、戦略的な計画が欠かせません。
理系大学受験で計画を立てることには、以下のメリットがあります。
- 学習内容を明確化し、迷いなく学習を進められる
- 限られた時間を有効活用し、効率的に学習できる
- モチベーションを維持し、最後まで学習を継続できる
- 弱点や苦手科目を克服し、全体的な学力向上を目指すことができる
最初に大まかな計画を立てることで効率的に学習を進め、モチベーションの維持につながります。
受験勉強計画を立てる前にすべきこと
理系大学の受験勉強計画を立てる前に、次のことを準備しておくと効果的です。
現状を把握する
受験勉強計画を立てる前に、過去問や模擬試験の結果を分析し、得意科目と苦手科目を把握しておきましょう。
受験勉強でネックになってくるのは、苦手科目です。弱みを克服するためには、重点的に学習する必要があります。
また、学習レベルの把握は、志望校で求められるレベルに到達するためにも非常に重要です。志望校で求められるレベルは、大学・学部・学科によって異なるので、計画を立てる際の指標になるでしょう。
長期・中期・短期の学習計画を立てる
長期・中期・短期にわけて学習計画を立てることも、理系大学受験勉強において非常に重要です。それぞれの目標を立てておくことで、学習を効果的に進めるための道筋を示し、計画的に取り組めるようになるでしょう。
長期の学習計画は、受験当日までの期間を年単位で大まかに分割します。長期的な目標を達成するために、具体的な中間目標を設定してみてください。各科目ごとに重要なトピックや範囲を定め、それぞれの学習進捗を管理するといいでしょう。
短期の学習計画では、日々の学習活動を具体的に計画します。1日や1週間単位での学習スケジュールを立て、具体的なタスクや目標を設定するといいでしょう。
ここで「受験勉強の計画はどのタイミングで立てたらいいの?」という疑問が生じるかもしれません。受験勉強計画や計画を実行する時期は、早いほど有利になる可能性があります。
詳しくは、こちらのコラムをご覧くださいね。
理系大学受験生が勉強計画を立てる際のポイント
志望校合格に必要なのは、できるだけポイントを抑えて勉強計画を立てることです。理系大学の受験勉強範囲は広いため、優先順位を決めて取り組んでいきましょう。
分野別の目標を明確にする
各科目ごとに目標を設定し、それぞれの分野での強化ポイントを明確にしましょう。
たとえば、数学、物理、化学、生物などの理系科目や英語などの文系科目に対して、それぞれの目標や重点的に取り組むべき内容を設定します。このように、分野別の目標を明確にすることで、効率的な学習が可能になります。
数学をメインに計画を立てる
理系大学受験では数学の重要性が非常に高いため、数学をメインに据えて勉強計画を立てましょう。特に、国公立大学に関しては、共通テストで数学が共通科目で、二次試験では「数2A・2B・数3」が範囲に含まれます。
数学は、他の理系科目にも応用される基礎的なスキルになり、高得点を目指すためには十分な準備が必要です。したがって、数学を中心に計画を立て、その他の科目も補完的に取り組むようにしましょう。
文系科目は負担がないボリュームに設定する
理系大学受験生でも文系科目に取り組む必要がありますが、その負担をなるべく軽減するために、適切なボリュームで計画を立てましょう。
まずは必要最低限の知識やスキル習得を目指すことで、時間や労力を数学や理系科目に集中させられます。
学年別!理系大学受験における勉強計画:高校1年生
理系大学受験における勉強は、早めから開始するのがカギです。高校3年間での勉強計画のポイントを、学年別に紹介します。
はじめに、高校1年生における勉強計画を紹介します。
高校1年生の理系大学受験に向けた勉強計画を立てる際は、基礎固めと復習が重要になるでしょう。
中学の理系科目を復習する
高校1年生の時期は、中学で学んだ理科や数学の基礎を復習しましょう。特に、物理・化学・生物の基本的な概念や問題の解き方を再確認します。
復習することで、高校の理科の学習がスムーズに進むだけでなく、大学受験に向けても強固な基盤を築けるようになるでしょう。
英語と数学の基礎を固めておく
英語と数学は、理系大学受験において重要な科目です。
英語では、基本的な文法や語彙の定着を図り、読解力やリスニング力を向上させます。数学では、中学の基礎をしっかりと理解し、代数や幾何などの基本的な問題に慣れる必要があるでしょう。
定期テストに集中する
高校1年生のうちから、定期テストの成績アップを目標にしましょう。
定期テストは、学習の定着度や理解度を測る良い機会です。定期テストの範囲に合わせて計画的に学習を進め、テスト対策を行いやすくします。
定期テストの結果を振り返り、弱点を克服するための対策を立てることも大切です。
このような勉強計画を通じて、高校1年生の段階から理系大学受験に向けた準備を着実に進めていきましょう。
学年別!理系大学受験における勉強計画:高校2年生
高校2年生の理系大学受験に向けた勉強計画は、基礎固めと集中学習が重要です。
数学の基礎固めを完了する
高校2年生までに、数学の基本的な内容をしっかりと理解し、応用問題に対応できるようにしましょう。
具体的には、代数や幾何、関数、微積分などの基礎的な概念や解法を習得します。また、過去問題や模擬試験を解くことで、問題解決能力を高めることも重要です。
数学の基礎固めを高2で終わらせておけば、高3で数3の理解が深まります。特に、数2Bまでは確実に理解しておきましょう。
理科基礎科目の基礎固めを完了する
高校2年生のうちに、物理・化学・生物などの理科基礎科目の基礎をしっかりと固めることも重要です。
これらの科目の基本的な法則や概念、実験の原理などを理解し、応用問題にも対応できるようにしておきましょう。
夏休みで集中的に学習する
夏休みを活用して、集中的な学習を行います。
夏休み中は、1日における長時間学習が可能なため、新たな知識の習得や復習を効果的に進めておくといいでしょう。また、夏休み中には合宿や予備校の夏期講習など、集中的な学習プログラムの活用が有効です。
高校2年生の段階では、数学や理科の基礎固めを重点的に行いつつ、夏休みを含む集中的な学習期間を活用して学習を深めていきましょう。
学年別!理系大学受験における勉強計画:高校3年生
高校3年生に入ってからは、国語の古文漢文や理系科目の予習、過去問対策などに集中して学習を進め、理系大学受験に備えましょう。
古文漢文で暗記を目指す
文系科目の古文漢文は、理系受験でも国語科目がある場合において重要な要素になります。高校3年生に入ってからは、過去の問題を解いたり、教科書を読み込んだりしながら古文漢文の文章を暗記しておくといいでしょう。
また、解答のポイントや文章構造を理解することも重要です。
理系科目の予習を取り入れる
理系の科目においては、予習が重要です。新しい内容や難易度の高い問題にも早めに対応できるよう、高校3年生に入ってからは理科や数学の新しいトピックに予習時間を割くようにしましょう。
予習を通じて、授業での理解度が高まり学習の効率も向上します。
過去問に集中する
過去問題は、受験勉強において最も効果的なツールの一つです。
高校3年生に入ってからは、過去の受験問題や模擬試験などに集中して取り組んでいきましょう。過去問題を解くことで、問題の傾向や出題形式を理解し、受験に備えられます。また、間違えた問題や理解できなかった部分に焦点を当てて復習することも大切です。
理系大学受験の勉強方法!科目ごとの時間配分はどうすればいい?
理系の受験勉強における科目ごとの時間配分は、個々の受験生のレベルや目標、志望校によって異なりますが、一般的な目安として以下のような時間配分が考えられます。
数学
数学は理系大学受験において最も重要な科目です。理系の問題解決能力を測るため、十分な時間を割いて学習します。1日あたりの数学の勉強時間は2〜3時間程度を目安とし、問題集や過去問に取り組んでみてください。
理科系科目(物理・化学・生物)
理科系科目も重要な科目です。志望校や学部によっては、数学よりも重要性が高い場合があるため、物理・化学・生物を合わせて1日あたり2〜3時間程度を目安に学習します。
英語、文系科目
英語は文系科目としても重要ですが、特に理系の受験でも欠かせません。1日あたりの英語の勉強時間は1〜2時間程度を目安にし、リーディングやリスニング、文法など幅広いスキルを磨きましょう。
他にも国語科目が必要な場合は、古文や漢文など比較的点のとりやすい要素に時間を割いておくと効果的です。
まとめ
理系大学受験の勉強計画を立てる際は、現状把握や目標設定が欠かせません。計画を立てたら、実行と修正を繰り返しながら、合格を目指して学習を進めてください。
また、受験生自身のレベルや目標、志望校によって優先科目や時間配分は変化します。最適な計画を作るには、自己分析や学習効果の確認を重ねながら柔軟に計画を調整していく必要があるでしょう。
志望校を目指して、頑張りましょう。