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仕送りの平均額っていくら?大学生の生活費事情と合わせて解説

⏱この記事は約6分で読めます

大学生になって親元を離れ一人暮らしをはじめた子供に仕送りを送りたいと考えるのは、親の気持ちとして当然のことでしょう。

しかし「どのくらい仕送りすればいいのか?」「少なくても困るだろうし、あげすぎて甘やかしてしまうのも不安」などとお悩みを抱えているかたも多いのではないでしょうか?

今回の記事では、仕送り金額についての全国の平均データを紹介し、アルバイトや奨学金など大学生の生活費事情と合わせて解説していきます!

一人暮らしの大学生への仕送り額の全国平均データ

早速ですが大学生の子どもへの仕送り額の全国平均データについてみていきましょう。

各団体が様々な調査を実施していますが、本記事では下記の4つの調査結果についてご紹介します。それぞれの調査結果をみれば、およそ70,000〜90,000円/月が全国的な平均額になるといってよさそうです。

全国大学生活協同組合連合会

全国大学生活協同組合連合会(全国大学生協連)が実施した「第59回学生生活実態調査」によれば、2023年における下宿生の1ヶ月の仕送り金額は70,120円/月という結果でした。

(参考:全国大学生活協同組合連合会|第59回学生生活実態調査

日本学生支援機構

日本学生支援機構が実施した「令和4年度学生生活調査」においては、大学(昼間部)の学生への仕送り額は約91,408円/月(年間1,096,900円)となりました。

※学校区分や運営元によっては異なる調査結果が示されています。

(参考:日本学生支援機構|令和4年度学生生活調査

日本政策金融公庫

日本政策金融公庫が令和3年度に実施した「教育費負担の実態調査結果」によると、月平均で約79,116円(年間平均95万円)との結果でした。

(参考:日本政策金融公庫|教育費負担の実態調査結果

東京私大教連

東京私大教連「私立大学新入生の家計負担調査」では、毎月の仕送り額は86,200円でした。

(参考:東京私大教連|私立大学新入生の家計負担調査

大学生の生活費事情

先にもご紹介した全国大学生協連の同調査データをみると、下宿生の1ヶ月の生活費は以下のようになっています。

(画像引用:全国大学生活協同組合連合会|第59回学生生活実態調査

仕送りの全国平均が7~9万円とすれば、仕送りが生活費に占める割合は5~7割ほど。残りは子ども自身でまかなうことになりますが、奨学金の利用やアルバイトに就くケースが多いようです。

なお、大学生のひとり暮らしにかかる費用については以下の記事でより詳しく解説していますので、合わせて参考にしてください。

仕送りの捻出が難しい場合におさえたいポイント

全国平均の金額が高いか安いかはさておき、仕送りでのまとまった金額の支出は親御さんにとって負担になるケースもあるでしょう。そこで、仕送りの捻出が難しい場合におさえておきたいポイントについてもご紹介していきます。

奨学金の利用

まずは奨学金の利用が考えられます。

先の大学生の生活費でも、下宿生は奨学金を利用している学生が一定数いることに触れましたが、奨学金には返済が不要な給付型のものから、数十年の長期間で分割返済可能な貸与型など、さまざまあります。

奨学金といえば日本学生支援機構が運営しているものが有名ですが、他にも大学独自に設けている奨学金制度も多数存在するため、お子さんの学校の情報についてはぜひ確認してみてください。

ドーミーラボでは、奨学金アドバイザーの久米忠史さんによる奨学金についての解説など、様々な情報を発信しています。

特集―奨学金を知る・考える はこちら

学資保険へ加入

学資保険は、生命保険会社が販売している、子どもの教育費を貯蓄するための保険です。一定の保険料をおさめ、満期になると学資保険金として受け取ることができ、仕送りに活用することが可能になります。

生命保険としての機能を備えているので、万が一の際の保障にもなります。いつでもすぐに引き出せるわけではないのですが、これから進学予定の下の兄弟がいらっしゃるご家庭では検討してみるとよいでしょう。

教育ローンを活用

教育ローンは国や金融機関から学費工面のためにお金を借りるための制度です。奨学金とは違って成績や申込み時期など特別な条件も設けられていないため、審査さえ通れば比較的容易に利用することができます。返済義務もお子さんではなく保護者のものとなるので、奨学金利用でお子さんに負担をかけたくない場合にはおすすめです。ただし、一般的に奨学金と比較して金利が高くなるケースが多いため、条件は入念に確認しましょう。

子どもの家賃・食費の見直し

先の生活費事情にもありましたが、家賃(住居費)は月々の支出で最も大きな割合を占めてきます。次いで食費の影響するところも大きいです。

家賃相場は地域により様々なので、なるべく安くて良い条件の物件をみつけられるよう、家探しには協力してあげましょう。

食費の管理まで親が行うことは現実的に難しいですが、お金を送ることが厳しくても食料支援をしてあげるのも良いかもしれません。

また、食事付きの学生寮への入居もおすすめです。家賃や食費の節約だけでなく、生活のサポート体制、セキュリティ面も整っていれば、親御さんも安心して子どもの暮らしを応援できます。

(手前味噌ですが弊社では学生会館ドーミーという食事付きの学生寮を全国で運営しています。学生会館ドーミーの特徴はこちらから。)

子どもの通信費の見直し

「通信費の見直しは難しい」と思うかもしれませんが、思い切って格安スマホを利用するのもおすすめです。また、自宅内にWi-Fiを設置して、容量の少ないプランに変更するのも良いでしょう。

もちろん、子どものライフスタイルに合わない通信環境とならないようにする必要はあるので、子どもがインターネットを使う場所やタイミングをヒアリングしてみることから始めてみてはいかがでしょうか。

子どもの交際費の見直し

交際費は個人差が大きいですが、使おうと思えばいくらでも使ってしまう費用です。
飲み会やレジャーなどを楽しむのも大切ですが、ある程度の制限を設けなければそのうちお金が足りなくなるのは目に見えています。

一度、交際費にお金を注ぎ込むのが当たり前になってしまうと、歯止めがきかなくなることもあります。

そのため、なるべく早い段階で交際費の上限額目安を決めておくと良いでしょう。子ども本人が決められないようなら、親が目安の金額を伝えるのも有効です。

NISAの活用

学費をこつこつとためていくために、NISA(少額投資非課税制度)の活用も考えてみましょう。

本制度は、株式や投資信託などの金融商品の利益が一定期間非課税になり、個人資産の形成に役立てられます。

2024年からの新NISA制度は、投資枠が拡大され、年間で最大360万円まで投資可能です。なお、非課税保有期間は無期限化されることになりました。

子どもの仕送り費用捻出のために、長期で運用していくことを考える場合は新NISA制度の活用してこつこつと投資を進めていくのも良いでしょう。

仕送りにおすすめの食べ物・品物と、喜んでもらうための送り方

せっかく仕送りを送るのだから、お子さんには喜んでほしいもの。

また現金以外にも、食品や家電など、物資での支援も考えられます。

どのようなものを送ったら喜んでもらえるか、仕送り時の注意点などについては以下の記事で解説していますので、ぜひ合わせてチェックしてみてください!

まとめ

仕送り金額の全国平均データ、7〜9万円という数値をみて、どのようにお感じになられたでしょうか?

実際に送る金額の目安は、学費や家賃の状況によっても変わりますので、お子さんの状況をみて決めるのがベストです。

仕送りの工面が難しそうな場合は、今回ご紹介したポイントもふまえ、できる限りのサポートをしてあげられるよう準備していきましょう。