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「寮生活はまるでドラマのよう。」RA Life #02 明治大学 悠翔さん

「寮生活はまるでドラマのよう。」RA Life #02 明治大学 悠翔さん
大阪の高校から明治大学に進学した悠翔さん。初めてのひとり暮らしに不安を抱きながらスタートした寮生活。「毎日が初めての経験ばかりで、まるで新しいドラマの中に居るような感覚だった」と振り返ります。

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RA Life #02 悠翔さん
大阪府出身/明治大学 経営学部 経営学科 2年(取材当時)

1年間の寮生活の経験を後輩たちに受け継いでいきたいと思い、RAになったと語る彼に、寮生活のこれまでと未来の展望をお話いただきました。

明治大学に合格し、東京でひとり暮らしをすることが決まりました。

最初は、自由で束縛のないひとり暮らしにあこがれていました。ところが、「留学生と暮らす、明治大学グローバル・ヴィレッジという寮が新しくできるから、そっちに入りなさい!」と、母に薦められました。

寮と聞くと、部活の寮のような厳しいイメージがありました。友だちも呼べないし、もし彼女が出来ても呼べないじゃん!と思い、最初は抵抗がありましたね。

でも、受験中に現地の見学会に行ってくれた父親から送られてきた寮内の写真を見て、イメージは変わりました。

ひとり暮らしをしたいという憧れはあったけど、食事を作ったり、母がやってくれていたことを自分でできるか?という不安もあったので、それだったら制限は多少あるけど、我慢できるかな、と思えたので寮に入ることにしました。

最初の1週間を逃すまい。

他人と一緒に暮らす、ましてや留学生とも一緒。しかも、ここは6室で1ユニットという構成になっています。

https://meijiglobalvillage.com/mgv/ より

それは本当に未知の世界でした。

同じユニットのメンバーと仲良くできるのか? 朝起きれるか? 積極的に話せるか? ちゃんと生活できるのか?・・・入寮してから数日は楽しみよりも、不安のほうが大きかったです。

少し慣れ始めて、友達に話しかけようかな?と思い始めたのは、入寮5日目くらい。とりあえず、友達の部屋のドアが開く音がしたら、自分も出ていって、話しかけるようにしました。

3日間くらい続けて、そこから徐々に会話ができるようになって、ユニットメンバーとの顔合わせ会にこぎ着けました。そこから一週間経ったあたりから、一緒にゲームをしたり、食事をとったりするようになり、寮生活の土台ができました。

ユニットメンバーと仲良くできれば、うまくスタートが切れると思っていました。逆に、最初の1週間を逃したら、出遅れる!とも思っていました。他のユニットでは、初日から仲良くしている人もいたので。

寮の共同生活=新婚生活!?

最初に関係ができたこともあり、自分のユニットは本当に仲がいいです。

一緒に旅行にいったり、メンバーの誕生日パーティーもよく開いたりしています。ほぼ毎日一緒に過ごしているので、楽しいことばかりとはいきません。

月に1回くらいは、お互いの思うところ、時に不満なんかも話したりします。例えば、共同生活において変えてほしいこと。トイレの使い方とか、細かいことです。そういう部分の不満って、段々積み重なっていくものじゃないですか? 個性や感覚が合えばラッキーだけど、合わなければどう接するか、ということも考えないとですね。お互い違って当然だから、そこをどう近づけていくか。なんか、新婚生活!って感じですかね?笑。

寮生活の「本当の面白さ」を伝えていきたい。

他のユニットも、メンバーの個性があって面白いです。彼らもまた、日々浮かび上がる共同生活の課題に向き合っています。中には、模索することをしないで諦めてしまうメンバーもいます。けれど、それだと寮生活はつまらなく、もったいないと思うんです。お互い尊重しながら良い距離感を持って暮らすことも、良い勉強になると思います。それを乗り越えた先に、本当の共同生活、寮生活の面白さがあると感じています。それらを、他のユニット、そして新しく入ってきた後輩たちに広めていきたいと思うようになりました。

グローバル・ヴィレッジには、寮全体のまとめ役としてRAが居ます。ウェルカムパーティーでのRAの先輩が英語で話す姿がかっこよく、僕も自分の寮生活への思いや1年間の経験を伝えていきたいという思いで、RAに立候補しました。

コロナ禍を越えてなお、つないでいきたい「寮の姿」。

いざRAとしての活動が始まりましたが、コロナ禍真っただ中。留学生はもちろん、1年生もなかなか入寮できない。在寮生も実家に戻ったままだったり。思うようなスタートは切れませんでした。

イベントも行えず、活動費も使わずじまい。今できることをまずやってみようとしました。SNSで寮生からの投稿を募ったり、ユニットごとにカードゲームを配布して、活用してもらおうと促したり。

やはり生活の基本はユニットになるので、まずは自分のユニットで、生活の土台を作ってもらいたいと思いました。

RAの中にも実家に帰っているメンバーがいたり、全員が寮に揃っているわけではありません。そのため、ZOOMなどを使って、日頃思っていることや寮の問題点、日々の発見を共有しています。

オープンからの1年間で、寮内に少しずつ秩序と良い空気が生まれてきました。当初あった騒音などのトラブルもなくなり、多くの寮生が居心地良く生活をしています。

寮のあるべき姿は何なのかを考え、形にしていくことに奮闘しました。

夏以降はフォトコンテストを実施したり、現在は12月に予定しているクリスマスイベント企画を進めたりしています。コロナ禍の状況で少しずつ活動実績を積み上げられていることは、とても有難い経験だと思っています。

最初は不安だった寮生活ですが、整った環境と友だちとの出会いのおかげで、本当に楽しい日々を送っています。刺激の多い毎日で、まるで自分がドラマの世界にいるような気にもなります。この楽しさを、寮全体に広げていきたいと思っています。

寮は年を追うごとにメンバーも入れ替わっていきますが、だからこそ伝承が生まれ、このグローバル・ヴィレッジを舞台にしたたくさんのドラマが続いていくと良いな、と思っています。

寮生活はまるでドラマのよう。この物語をみんなに共有し、伝承していきたい。

※肩書きや内容は取材当時のものです。


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