今につながる、飛び立つ準備。|卒業生インタビュー
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|これからがスタート
現在ボーイング787のライン整備につかせていただいています。空港に到着した飛行機の次の出発までに不具合がないか、チェックや修復を行う仕事です。航空整備士は、子どもの頃からの夢でした。そして、整備士として入社できた今、ここからが本当のスタートなんだなと実感しています。
航空整備士は、常に勉強し続けなければならない仕事です。実際、先輩たちも相当な時間を勉強に割いています。というのも、航空機の機種ごとに個別の資格が必要で、すべて国家試験です。持ち運ぶのも一苦労な分厚いファイル1冊分、すべて覚える必要があるんです。1機種の資格を取るだけでも大変なのに、何機種もの資格を持つ先輩方は、本当にすごいです。だから職場の先輩方は、常に僕の目標であり、尊敬する人たちです。
到着した飛行機が次に出発する迄、僕ら航空整備士に割り当てられた時間はたった1時間程度。その間にすべての作業を完了させる必要があります。何より運航を左右し、さらに人命に関わる仕事なので、常に緊張感があります。思いもよらない不具合は日常茶飯事で、とにかく実践と経験が大切だと思っています。
|夢に向かって選んだ進路と住まい
僕にとって飛行機は、父の仕事の関係で乗る機会が多かったので身近な存在でした。この職業を志したきっかけは、若手パイロットと女性整備士が中心に展開されるTVドラマ『GOOD LUCK!!』※です。パイロットよりも飛行機に精通した航空整備士の、その姿に強く惹かれました。本当にかっこよかった。それから夢は変わることなく、高校卒業後、航空専門学校へと進みました。
学校は埼玉県 所沢。神奈川県の自宅から通えないこともありませんでした。でも、オープンキャンパスなどで先輩や先生から、勉強がとにかく大変だと伺っていたので、自分なりに考えた末実家を出ることにしました。実家からでは通学時間も無駄になるし、自宅でモチベーションを保てる自信がなかったからです。勉強に集中できそうで、本格的な自立の前のワンクッションとしてドーミーを選びました。
|メリハリのある生活が充実をうむ
実際、ドーミーでの生活を選んで大正解でした。自宅通いの人と比べて明らかに勉強量の差が出ていたからです。 なにより大きかったのは一緒に暮らし、一緒に励まし合えた仲間や友人がいたことです。
休日はドーミーの仲間と一緒によく遊び、親友もでき、充実した学生生活を送れていたなと感じています。しかも、違う学校、違う学年などいろいろな人と関われる環境なので、コミュニケーション能力が高くなったことも今に活きるよい財産です。
|目標に合わせた生活スタイルがある
就職した1年目も、会社の決まりにより寮生活でした。航空整備士の試験ではこんな時にはどうするかといった 風にシミュレーションしながら口述で答えるものもあり、ひとりで勉強するよりも誰かと一緒にやる方がいいことも多いんです。実際、今の会社では「航空整備士の勉強はひとりでやるな」とさえ言われています。だからこその寮だったのです。
仕事のこと、勉強のことで、わからないことなどあればすぐに同期に訊くことができましたし、うまくいかないことが あったときも誰かに相談すれば同じ悩 みを持っている人がいるんだなとわかっ たりしてとても勇気づけられました。また、ただでさえシフト勤務のため生 活リズムをつかむのも、自炊を含めた家事をこなさなければならないのも大変ですから、1年目が寮生活でよかったと思っています。
こうして思い返せば、まわりと情報交換や悩みを共有しながら勉強に集中 できた学生時代のドーミーでの暮らしと社会人になってからの寮生活は似ていて、高校生だった自分が選んだ選択は間違ってなかったんだと改めて今感じています。
※2003年に放映された木村拓哉扮する若手操縦士と柴崎コウ扮する航空整備士を主人公にし、航空業界を舞台に描かれたTBS 系のテレビドラマ。
※この記事は、2019年7月発行『BASE』vol.4の記事を転載したものです。
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- ライター
- 『BASE』編集部
"HAVE A BASE"をテーマに、学生寮・学生会館を運営する共立メンテナンスの特任チームが編集・発行する不定期フリーマガジンです。大学や専門学校への進学、留学、就職や起業など、これまでに経験したことのない世界に飛び込もうとする方に役立つヒントを詰め込んでいます。