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いまの仕事にも活きている。(卒業生編)

いまの仕事にも活きている。(卒業生編)
ドーミーの初代RAメンバーのひとりである滉司さん。
大手メーカーに就職した今も、当時の経験が活きているといいます

⏱この記事は約4分で読めます

 僕がいたドーミーは国際寮です。日本中の学生だけではなく、世界中の留学生が50人位来ていました。
 でも彼らとの交流があまりなく、「国際交流寮」と銘打っているのに、なんかもったいないなと感じていたんです。同じ寮に住んでいても、廊下ですれ違うだけ。あまり声をかけあうことも少なかった。そんな彼らに対して何か、手助けはできないかと思い、マネージャーさんと相談したときに知ったのが、RA(レジデント・アシスタント)という制度でした。結構マイペースで動くタイプなので、軽い気持ちでやってやればいいかなくらいに考えて、すぐにRAになりました。

やるからには成果を出したい

 たとえば、食堂の使い方です。日本人は結構静かに食事をするんですが、留学生のなかには大きな声で騒ぐ人もいました。その都度、RAとして注意をしていたんですが、最初は「なんだ?」という雰囲気なんです。でも、ちゃんと説明すればわかってくれるし、よくよく聞いてみると、彼らにとって食事はコミュニケーションの時間だという認識だった、なんてことも分かってきました。こんな簡単なこともわからないままだったんだなと、思い知らされましたね。もっと寮内で交流できる機会をつくりたい、やるからには成果を出したい、徐々にそう思うようになっていきました。

他大学のひと、
社会人と共に動く楽しさ

 大学で勉強しているだけだと、同じ学部の人としか話す機会がないですし、サークルや部活でも、同じ大学の人、あるいは同じ趣味の人と話すことになりますよね。でもドーミーは違いました。いろんな国から来た人と話せます。イベントを通じて交流が広がり、それこそ自分とは育った文化や考え方の違う人たちと話せたことは、明らかに視野を広げてくれました。さらに他大学との交流も多くて、ドーミーの運営をしている共立メンテナンスの社員の方々と話し合いながら、よく他のドーミーの人たちと一緒に共同イベントをしました。

企画会議中の様子

チームワークで学んだ
コミュニケーション力

 一方で大変だったのは、個性が強いメンバーの意見を取りまとめたり、限られた時間のなかで実行したりする、チームワークでした。RA合同で企画したハロウィンパーティでも、企画メンバー全員のやりたいことを、皆が納得できるカタチに落とし込むという、その過程が一番難しかったです。でも、おかげで人との距離感がうまく掴めるようになりました。もし自分と意見が食い違うひとがいても、相手の考えが間違っていると決めつけず、そういう考え方もあるんだと思えるようになりましたしね。

滉司さんが司会も務めたハロウィンパーティ

優秀な留学生に刺激された毎日

 僕が日々留学生と接していて感じたことは、彼らがとても優秀だということです。なかには五ヵ国語を話せるような人もいましたし、なによりも世界の捉え方が広くて明確な目標に向かって努力している姿が印象的でした。そういう人たちと一緒にいると、自分はまだまだだ、もっと勉強しないといけないなと、奮い立たせられます。それぞれのお国柄や考え方の違いにぶつかることもありましたが、刺激的な学生生活でした。

RAの経験が仕事に活きている

 いま僕はメーカーの海外サポ-トの部署にいます。お客様のサポートですから、「なぜお客様はここで困っているんだろう?」と、いつもお客様の立場でものを考えなければなりません。そこでRAのときの経験が活きています。RAをやっていると、いろんな国の学生、いろんな考え方の人と接して、“相手の立場に立って物事を考える”必要がありました。イベントを企画するときも色んな意見がでてきます。そんなとき「どうしてここで文句が出るんだろう?」と相手の立場になって考えないとわからないんです。
 就職活動でも、ただ「RAをしていました」ではなくて、RAを通じて学んだコミュニケーションについてアピールして評価いただきました。そのおかげで今の部署にも配属されました。もともとは機械好きで、開発や設計の仕事に興味があったのですが、それ以上に自分がコミュニケーションを大切にしていることに気がつけたから、自分に合った仕事を見付けられたのかもしれません。

これから飛び込むあなたへ

 ぜひ、積極的に自分から動いていってください。ドーミーでは、いろんな背景を持った留学生と話せます。また留学生だけではなく、いろんな大学の人、先輩の社会人にも会える機会もあります。本当に刺激的です。そういう交流を通して、ぜひ視野を広げていって欲しいです。

※この記事は、2017年1月発行『BASE』vol.3の記事を転載・再編集したものです。
(写真:白浜哲、文:里田光彦 編集:西泰宏)

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ライター
『BASE』編集部

"HAVE A BASE"をテーマに、学生寮・学生会館を運営する共立メンテナンスの特任チームが編集・発行する不定期フリーマガジンです。大学や専門学校への進学、留学、就職や起業など、これまでに経験したことのない世界に飛び込もうとする方に役立つヒントを詰め込んでいます。