やりがいというか、充実感がすごい。
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|国際、という言葉に惹かれて
結果的に、大学も住まいも、「国際」というキーワードで決めました。高校時代から「これからはグローバル社会だ」と周囲から聞いていて、自分自身、英語を身に付けて、将来は海外で働きたいと思っていたんです。
たまたま、高校の指定校推薦枠にあった明治学院大学の「国際学部」という名前が目に飛び込んできたんです。オープンキャンパスにも参加し、先輩方のお話も聞き、国際化に力を入れていると強く感じた、この明治学院で勉強したいと思いました。
住まいを決めたのは、大学が決まったあとでした。埼玉の実家から神奈川のキャンパスに通うのは無理だと分かって、どうせならと、「国際寮」を選びました。
|戸惑い悩んだ、辞めたくなった
ところが入学してしばらくすると、何だか、うまくいかなくなっていました。とにかく英語を勉強して、もっと海外のことも勉強したい、そう思い描いていたのに…なぜか「これが何の役に立つんだろう?」と考えてしまい、ついには「大学を辞めたい」と周りに言うようになっていました。
そんな日々がしばらく続いた、ある日、高校を訪れたときです。高校時代の陸上部顧問が「陸上部に入って走れ」と僕に言ったのです。大学では勉強に専念しようと、辞めていた陸上競技でしたが、その一言で僕は、とりあえず陸上を、またはじめてみよう。そう思い立ち、すぐ大学の陸上部に入りました。
|楽しいことは両立できる
練習はやっぱり楽しいんです。不思議なもので、陸上を再開すると大学の勉強も何だか面白く感じられてきたんです。さらに、寮のマネージャーの薦めがきっかけで、寮ではレジデント・アシスタント(RA)の活動もはじめました。もしかしたら、大学を辞めたいと悩んでいた僕にマネージャーは、何かやらせようと思ってくれたのかもしれません。僕は吹っ切れて、なんでもやってみようと思えたときで、すぐに引き受けました。
|留学生との交流が始まった
RAとは、寮生のサポーターです。普段から積極的にコミュニケーションを取って、みんなを繋げていくんです。新しく入寮したひとにオリエンしたり、イベントもしたりします。例えば以前、温泉ツアーを企画しました。温泉といっても駅前のスーパー銭湯なんですが (笑)、留学生にも日本の温泉を体験して欲しいなと思ったのと、寮内での交流が生まれるといいなという気持ちで始めましたが、結果は大成功。留学生はもちろん、日本人の寮生たちからも大好評でした。
はじめて1年経ちますが、とにかくRAは人と人を繋げるのが役目だと、常に思っています。
|完璧な英語より大切なもの
いま約30名の留学生と一緒に暮らしています。これからまた増える予定で50人くらいになるはずです。そんな彼らと暮らしていて実感したことがあります。それは、コミュニケーションで大事なのは言葉の問題じゃない、ということです。
当初、僕の英語が通じるか、正直不安でした。でもRAでもあるし、留学生に声をかけないわけにはいかない。そこで、ボディランゲージでもなんでも、とにかく伝えようと思ったんです。すると、単語だけのめちゃくちゃな英語でもなんとなく伝わる。留学生も日本で勉強したいと思って来日していることもあり、こっちの言うことを理解したいと思っているので、それでなんとか互いに伝え合うことができるんです。大変ですけど面白いです。もともと英語が話せたわけではないけど、いつの間にか英語でのコミュニケーションもとれるようになってきました。それだけ必死にも頑張りましたけれどね(笑)。
よく日本人は英語が苦手だと言われますが、それは「完璧に話そうとする」からかもしれません。でも、そこは問題じゃないんです。それよりも、伝えたい気持ちのほうが大事だと気付けました。
|自分が成長している、実感
いま正直、忙しいです。バイトも、部活も、授業も、RAもあります。しかもRAの活動は、バイトみたいに「何曜日の何時から」と決まっているわけではなく、自分の時間は取られるし、面倒なこともたくさんあります。でも辛いと思ったことは一度もないんです。
やりがいというか、充実感がすごいんです。とくに自分が成長していることを実感できます。例えば、様々なドーミーのRAが集まる会議では、資料を作ってプレゼンテーションをしないといけません。それが1年やっているうちに、資料の作り方や発表の仕方など、自分で上手くなってきたと感じることができるんです。
陸上競技に似ていて、練習の成果がタイムという数字でわかるみたいに、自分がやってきたことの成果がわかる。できなかったことが、できるようになるのは楽しいですよね。
|もっと自分を試したい
卒業までに半年でもいいので留学したいです。就職する前に、学生のうちに、経験しておきたいという気持ちが強くなってきました。今年の春にアメリカに行ったのですが、たった4日間とはいえ、刺激的でした。次はもっと長く、現地でもホステルを利用したり、ホームステイしたりして、現地の人とたくさんコミュニケーションをとりたいです。そして将来、海外で働きたい。日本の枠を超え、自分を試していきたいです。
※この記事は、2017年1月発行『BASE』vol.3の記事を転載・再編集したものです。
(写真:白浜哲、文:里田光彦 編集:西泰宏)
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- ライター
- 『BASE』編集部
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