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総合型選抜(旧AO入試)と学校推薦型選抜(旧推薦入試)の違いは?

更新日 2023.08.28
総合型選抜(旧AO入試)と学校推薦型選抜(旧推薦入試)の違いは?
総合型選抜(旧AO入試)と学校推薦型選抜(旧推薦入試)は、どちらも大学の選抜方法です。
受験を控える高校生の皆さんのなかには、これら2つの選抜方法の違いについて気になっている方もいるでしょう。

そこで本記事では、総合型選抜(旧AO入試)と学校推薦型選抜(旧推薦入試)の違いについて解説します。ぜひ参考にしてください!

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総合型選抜(旧AO入試)とは?

総合型選抜(旧AO入試)とは、大学側が求める人物像に合う学生を、学力以外の部分も含めて評価して選抜する入試方法です。

高校生活で一生懸命取り組んだことや大学で学びたいことなど、姿勢や意欲も評価の対象となります。

以前、総合型選抜は「AO入試」という名称で呼ばれていました。
しかし、2021年度より「総合型選抜」という名称に変わっています。

AO入試には「誰でも受かる」というイメージがあったのも事実ですが、「総合型選抜」になった現在は、学力も重視されるようになっています。
そのため、総合型選抜(旧AO入試)に合格するには、高校の勉学も決しておろそかにはできません。

総合型選抜(旧AO入試)についてさらに詳しく紹介している記事は、こちらです。ぜひあわせてご覧ください。

学校推薦型選抜(旧推薦入試)とは?

学校推薦型選抜(旧推薦入試)とは、高校の学校長からの推薦をもらうことが条件とされる選抜方法です。

また、学校推薦型選抜(旧推薦入試)には指定校推薦公募推薦の2種類があります。

指定校推薦は、大学側が指定した高校の生徒でなければ出願できません。
指定校となった高校でも、1校あたりに与えられる出願枠は少ないので、狭き門となります。
特に人気の大学の場合は、応募者が多数になりやすいので、高校内で選考を行って推薦者を決めます。

公募制の場合は、学校長からの推薦があり大学側の求める条件を満たしていれば、どの高校の生徒も出願できます。
しかし、その分受験者数も多くなるので、決して簡単に受かるわけではありません。

学校推薦型選抜(旧推薦入試)についてもさらに詳しく知りたい方は、こちらの記事を参考にしてください。

総合型選抜(旧AO入試)と学校推薦型選抜(旧推薦入試)の違い

ここからは、総合型選抜(旧AO入試)と学校推薦型選抜(旧推薦入試)の違いについて、項目ごとにより詳しくみていきます。

受験期間

まず、受験期間が大きく異なります。

総合型選抜(旧AO入試)は受験期間が長い一方、学校推薦型選抜(旧推薦入試)の受験期間は短いです。

総合型選抜は学びに対する熱意や評定平均などを多面的に評価する選抜方法です。
したがって、大学側としても選考期間を長く設ける必要があります。

早い場合は、6月頃から募集開始、8月から出願開始の大学もあります。
そして選考は、9月から10月末で実施され、合否発表は12月頃になるのが一般的です。

一方、学校推薦型選抜出願から合格まで約3カ月と、総合型選抜に比べて短い期間で行います。

出願のピークは10月、11月になるので志望する大学のスケジュールをしっかり確認しましょう。
選考は11~12月頃に行われるのが一般的で、合否発表は早ければ12月頃に行われます。

学校推薦型選抜では、高校生活での成績や課外活動実績などすぐにわかるようなものが評価対象となるので、短期間の選考になる傾向があるのです。

出願条件

総合型選抜(旧AO入試)は、出願の際に高校から推薦をもらう必要はありません。したがって、自分が志望する大学であればどこでも受験可能です。

一方で学校型選抜の場合は、必ず高校からの推薦が必要になります。

選考方法

選考方法については、以下になります。

総合型選抜(旧AO入試)の試験内容は下記が挙げられます。

  • 書類選考
  • 面接
  • 小論文
  • 学力試験
  • プレゼンテーション
  • グループディスカッション
  • 研究成果の発表 など

一方、学校推薦型選抜の試験内容は、下記の内容が一般的です。

  • 書類選考
  • 面接
  • 小論文

総合型選抜(旧AO入試)の方が多様な選考方法を実施する傾向にあります。
大学によってもさまざまなので、志望大学の選考方法については早めに確認しておきましょう。

募集定員

総合型選抜や、学校推薦型選抜の「公募推薦」の募集定員に関しては、大学側が発表する入学者選抜要項を確認する必要があります。定員数は大学によりまちまちです。

学校推薦型選抜(旧推薦入試)の「指定校推薦」の場合は、1校あたり2~3名の出願枠が与えられることが一般的です。

重視される能力

重視される能力も異なります。

総合型選抜(旧AO入試)の場合はアドミッションポリシーに合致するかどうかを重視します。
一方、学校推薦型選抜(旧推薦入試)では、学生の持つ特技を重視しています。

したがって総合型選抜に合格するための要素としては、高校生活で何をしてきたか以上に「大学の求める学生像であるか」が大きいです。

学校推薦型選抜を受ける際は高校からの推薦が必要となるので、成績や日頃の生活態度も重視されます。また、特技を持つ学生が合格しやすい傾向がみられ、課外活動に注力した実績も優遇されます。

まとめ

本記事では、総合型選抜(旧AO入試)と学校推薦型選抜(旧推薦入試)の違いについて紹介しました。

まずは2つの選抜方法の特徴を押さえ、違いも把握しておくと、今後の進路を検討するうえで役立つでしょう。

2つの選抜方法は、一般選抜とは異なり、学力以外の能力が求められます。
総合型選抜(旧AO入試)や学校推薦型選抜(旧推薦入試)受験を検討する場合は、なるべく早めに情報収集をして対策を始めましょう!

ぜひ本記事の内容も参考にして、ご自身に合った選抜方法を検討してください。

ライター
ドーミーラボ編集部

「夢中になれる学生生活」を探求するウエブマガジンです。進学や進路のあり方、充実した学生生活をおくるために実践できる知恵やヒントを発信していきます。