日本学生支援機構の貸与型奨学金(返済必要)は返済免除を受けられる?【奨学金アドバイザーが詳しく解説】
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日本学生支援機構の貸与型奨学金とは?
奨学金利用のなかで最もポピュラーなのが、日本学生支援機構が提供する貸与奨学金です。国内の大学、短大・高等専門専門学校・専修学校(専門課程)、大学院で学ぶ人を対象としています。
貸与奨学金には、主に利子の付かない第一種奨学金と、利子の付く第二種奨学金の2種類があります。加えて、入学時の一時金として貸与される入学時特別増額貸与奨学金(利子付)も存在します。
貸与型奨学金は返済免除を受けられるのか?
日本学生支援機構の前身となる日本育英会時代には、教職に一定期間就けば返済免除にな
るなどの免除特典がありましたが、現在では廃止されています。
現在、大学院生向けの第一種奨学金に限り、成績優秀者に対して全額または一部が返済免
除となる仕組みがありますが、学部生や専門学校生は対象外です。
悲しい表現になりますが、本人の死亡や重篤な障害で一生働けないなどの状況にならなけ
れば返済免除が認められません。
海外では、25年など一定期間過ぎれば、学資の返済が免除されるという制度がありますが、
日本学生支援機構の貸与型奨学金では、返済猶予はあっても免除の仕組みがないのです。
ところが先日気になるニュースが報じられました。文部科学省が2024年度の概算要求に、
教員として就職した人の奨学金の返済を免除する方針を新たに盛り込むとのこと。最終的
な結論を見なくてはいけませんが、返済免除特典が復活すれば大きなトピックになるで
しょう。
この記事の監修者:奨学金アドバイザー・久米忠史
この記事の監修者:奨学金アドバイザー・久米忠史(くめ ただし)
株式会社まなびシード 代表取締役。2005年頃から沖縄県の高校で始めた保護者・高校生向けの奨学金ガイダンスが「わかりやすい」との評判を呼び、現在では高校だけでなく全国各地で開催される進学相談会や大学のオープンキャンパスなどで毎年150回以上の講演を行う。2009年には進学費用対策ホームページ「奨学金なるほど!相談所」を開設。