人生を豊かにするには?困難の乗り越え方とは?立教大学 西原総長インタビュー【立教大学総長×RA対談 #4】
番外編の今回は、学生によるお二人への一問一答をご紹介します。
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特集 立教大学総長×現役立教大生×共立メンテナンス社長 座談会
「学生寮の“ホント”を語りつくす」
第1話 進化する学生寮。大学にとって寮とは?
第2話 寮だから生まれる気づき、育まれる絆
第3話 ひとり暮らしだけれど、食堂にいけば誰かがいる安心感。
番外編 立教大学総長に聞いた!人生を豊かにするには?困難の乗り越え方とは?
座談会の最後には、学生の皆さんそれぞれが、総長・社長に「ぜひ聞きたい!」という質問を用意。思いがけず、普段はなかなか聞けないような個人的な体験まで語ってくださいました。
Q1.人生を豊かにするためにすべきこととは?
私は来年から社会人なのですが、人生を豊かにするために今後、何をしたらよいでしょうか。
学びを止めないことですね。
大学を卒業したからといって勉強は終わりではありません。読書でさまざまな新しい気づきに出会ったり、いろいろな場所に出かけて新しい人と出会って、つながりを築いてほしいですね。人と人とのつながりが、豊かな人生のベースになるのだろうと思います。もちろん忙しくて、時間をつくるのが困難な時もあるでしょう。でも多少無理してでも読書の時間をつくったり、今まで行ったことのない土地を訪れ、単なる観光ではない、その土地の方々と出会うという経験を重ねていっていただけるといいなと思います。
ご縁を大切にして、その機会を逃さないことですね。
私が以前いた職場では「自ら機会を創り出し、機会によって自らを変える」をキーワードに活動していました。ご縁を大切にして、機会を自ら求めていく。それにより自分も刺激を受けて、自分を変えていく。30歳ぐらいまでは、そういう意味では信用の残高を積み上げましょう。どんどん人と会って、小さなことでも確実に期待に応えていくことで、信用が広がっていきます。それと若い時は、やらされ仕事よりは、今しかできない、やりたい仕事にチャレンジしてほしいですね。
Q2.人生の困難をどう乗り越えてきたのか?
これまでの人生で辛かったことや困難があったとき、どのようにして乗り越えてこられたんでしょうか。
私はキリスト教神学が専門ですが、京都大学時代は工学部だったんです。なぜ工学部からキリスト教神学へ進んだのか。京都大学の学生寮「吉田寮」や「地塩寮」で出会った仲間たちのせいなんです。当時、京都駅の南側に在日コリアンの方々が暮らす地域があって、そこの子ども会活動に、吉田寮や地塩寮に住む友人に連れて行ってもらいました。そこで在日の仲間たちと出会って、人生観を変えられちゃったんですね。本当は卒業後、大手のコンピュータ系企業の内定をもらっていました。ところが卒業間際の2月に、吉田寮や地塩寮で出会った仲間から、立教大学と同じルーツである聖公会系で、在日の方やアイヌの方たちと共同でできるプログラムをつくっている名古屋の学生センターの主事にならないかと誘われて、二つ返事で引き受けたんです。指導教授からは怒られるし、親からも勘当状態に。その後、回り回って立教大学の大学院のキリスト教神学を学んで今がありますが、寮のせいですね(笑)。当時、病気を患っていた親の説得など大変でしたが、支えてもらったのも寮の仲間なんです。一生ものの親友を得たのも寮だし、彼ら彼女たちがいなければ今の私はいないと思いますね。
仕事も大変ですけど、泣くほどの辛かったことというと、失恋なんですね。
私は金沢出身で金沢大学に進学したんですが、高校3年生当時に付き合っていた彼女は、東京に進学したので離ればなれになって。遠距離で付き合っていたけれど1ヵ月ほどで最終的には振られてしまった。それが人生で一番苦しかったと。そこで当時所属していたサッカー部の同期に付き合ってもらって、とにかく飲んで泣いたわけです。そうやって乗り越えました。巡り巡って10年後に、その彼女と結婚しましたけどね。
いい話ですねえ。
これは、寮には関係なかったですね(笑)。
Q3.これからの社会で活躍する人物像とは?
今後、社会に認められる人物像についてお聞きしたいです。自分が将来、社会で活躍するために、今どんどん挑戦したいと思っているので、その参考にさせていただきたいなと。
本当にいろいろなものに挑戦できるのは大学時代ですから、先程も申し上げたとおり、ぜひいろいろな場所に出かけて行き、いろんな人や本と出会い、自分を鍛えて磨いてください。
求められる人というと、「俺についてこい」というタイプのリーダーシップも大切ですが、私自身はファシリテーターになってほしいと思います。聖書に出てくる羊飼いは、羊の群れの前ではなく一番後ろに着いて、後ろから石を投げながら、羊たちを進みたい方向へ導いていきます。一匹の羊も取り残されていないかを常に見ながら。そういうファシリテーターであってほしいですね。一人ひとりの持つ可能性や才能を引き出し励ましながら、一つの大きな目標に向かって進めていけるようなリーダーシップを育てたいと思っています。寮生活は、そういう力を鍛えられる場だと思いますよ。
自分への戒めもありつつですが、創造力のある人はいいなと思いますね。
常にこの先どうなりそうか、そして今どうするかを考える力です。もう一つは、やはり今の時代、日本の地位がグローバルでみると停滞しているので、国内海外どちらで仕事するにしても、グローバルな視点を持てるように努力するというのが、よいのではないでしょうか。
はい。僕はいまGLPの学習もやっています。
立教大学の強み、グローバルリーダーシッププログラムね。パーフェクトです。では共立メンテナンスさんで採用してもらいましょう。
はい内定!(全員笑)
特集 立教大学総長×現役立教大生×共立メンテナンス社長 座談会
「学生寮の“ホント”を語りつくす」
第1話 進化する学生寮。大学にとって寮とは?
第2話 寮だから生まれる気づき、育まれる絆
第3話 ひとり暮らしだけれど、食堂にいけば誰かがいる安心感。
番外編 立教大学総長に聞いた!人生を豊かにするには?困難の乗り越え方とは?
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- ライター
- 学生会館ドーミー
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