大学1年生からの起業 – 豊久さんが実際に在学中に起業して見えたこと【大学発ベンチャー×学生会館ドーミー】
大学卒業後は新卒採用で就職、というのが日本では一般的でしたが、在学中の長期インターンや早期選考による入社、あるいは自ら起業するなど、キャリアスタートの形も変わりつつあります。
今回、豊久さんが起業に至った経緯や、学生時代に起業することのメリットについて伺いました。
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前回のインタビュー:
意外かもしれませんが、ワードが出来ない大学生がかなりの数いるのです。
事業を決める前に、会社を設立した。
会社自体は、2013年に設立しました。大学1年生の時です。
2つの背景があったと思います。
1つは、元々、父が経営をしていて、その姿を間近で見ていたことです。父から会社設立をした方がいいと直接言われた訳ではないですが、気付かぬうちに影響を受けていたと思います。
もう1つは、高校生時代、先生と将来のことを話をしていた時に、「会社を作ったらどうか?」と言われたことです。普段の私の学生生活をみて、高校の先生も何かを感じてくれていたのかもしれません。
設立当時は、事業をやるのであれば、IT関連がいいかな、くらいに考えていました。
きっかけは自分が単位を落としたこと。
事業を考えついたきっかけは、私がパソコンの授業の単位を落としたことでした。
授業の単位を落としたことをきっかけに、パソコンの勉強をしてみたんですが、勉強したいと思っても、パソコンスクールくらいしか選択肢が無かったんです。
そもそも、大学のカリキュラムにあるのが理想的だなと思いました。そこで大学と話を重ねてみたところ、大学の生涯学習センターが学内向けに課外講座として取り扱ってくれるようになりました。
それから私は、当時講座を運営していた企業にインターンに行き、MOS講座のノウハウを学びました。
はじめて学内向けに講座を主催した時は定員20名だったのですが、チラシを配った程度にも関わらず、すぐに定員が埋まり、正直驚きました。「これはすごく人気になるな」、と感じましたね。
一番驚いていたのは、生涯学習センターの方でした。その光景を今でも覚えています。
大学時代に会社を持っておくことの意義とは。
企業側の視点を知れたことが良かったと思います。
私は元々アルバイトで、塾の講師をしていました。
アルバイト先の塾から、講師料(給料)を受け取る、多くの方はそこまでは経験されると思います。
ですが、先ほどの講座を開催した際、私から、講師に講座の謝礼を支払う体験をしました。
お金を払うという、今までと逆の立場を経験したことは、率直に言って面白かったです。
社会に今までと違う形で接点を持ったこの時が、経営側の目線を持った瞬間だったと思います。体感として得られたことは、貴重だったなと思います。
大学時代に会社を持っておくことは良い経験になります、おすすめです!
大学生は起業に挑戦するのに、とても良いタイミングだと思います。
特に大学1年生から会社を設立してみると、「うまくいかなかったら就活のエピソードとして活用できる」という風に考えられます。「先が見えなかったら辞めて就活をする」とか、「軌道に乗ってきたら両立する」とか、むしろ人生の選択肢を多く持てるようになった印象さえあります。
また、事業を何にしていこうと自然と考えるようになり、いま社会で求められていることや課題に対して、広くアンテナを張ることができるようになります。
大学時代に打ち込むことがない方は、起業の経験を考えてみるのも良いかもしれませんね。
プロフィール
株式会社Rabbit 代表取締役 豊久 凌仙(とよひさ・りょうせん)
1994年、東京都生まれ。学習院大学経済学部1年生の時に自身の会社を立ち上げ、MOS教育講座の企画・運営事業をスタート。2021年現在、全国26の大学・専門学校で講座を運営。全国約80の大学・専門学校で、同社提供のMOS講座を受講できる。2021年4月、経済産業省の「大学発ベンチャーデータベース」で、学習院大学初の学内発ベンチャー企業として同社が掲載された。
MOSとは?
Microsoft Office Specialist。国際資格の一種で、マイクロソフト社製のオフィスソフトであるWordやExcelなどの使用スキルの証明となる資格。マイクロソフト社が検定試験を主催している。
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