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受験生の親が絶対にやってはいけない7つのこと

受験生の親が絶対にやってはいけない7つのこと
受験は、子どもにとって人生の一大イベントであり、親にとっても心配や不安が尽きない時期です。この時期の親の過度な干渉や無関心は、子どものやる気を低下させる可能性があるため注意しなければなりません。

そこで今回は、受験生の親がやってはいけないことを7つ紹介します。親子関係やご自身の接し方に不安がある方は、参考にしていただけると幸いです。

⏱この記事は約6分で読めます

そもそも受験期の親の役割とは?

受験生の親が果たすべき役割には次のようなものが考えられます。

  • 子どもが勉強しやすい環境を整える
  • 精神的な支えになる
  • 受験に関する情報収集する
  • 健康管理のサポートする

受験勉強期間から試験当日まで、親の存在は子どもにとって非常に大きなものです。

しかし、冒頭でもお伝えしたように、過度な干渉や無関心といった態度によっては、子どもに負担を与えてしまう可能性があります。

では、どのような接し方がNG行為に当たるのかを具体的にみていきましょう。

①とにかく過干渉

子どもを心配するがあまり、過干渉になっていないでしょうか?

過干渉な行為の具体例には、以下のようなものが挙げられます。

  • 勉強時間やスケジュールを細かく指示する
  • 勉強内容や進路を勝手に決める
  • 子どもの行動を常に監視する
  • 成績やテストの結果に対して口うるさい

過干渉が続くことで、子どものストレスが増し集中力の低下につながってしまいます。

主体性や自尊心を奪いかねないので、干渉しすぎないよう細心の注意を払う必要があるでしょう。

親子関係にも影響してくるため、距離感を守って接することが重要です。

②心理的負担・プレッシャーをかける

受験を控えている子どもは、すでに大きなプレッシャーを感じています。

そこに親からの心理的負担が加わると、学力低下や受験への意欲低下など、さまざまな悪影響を及ぼす可能性があるでしょう。

特に、「絶対に合格しなければならない」「〇〇大学に合格しなければ許さない」という過度な圧力をかけることはNGです。

「〇〇すべき」という親の価値観の押し付けも、避けるべきでしょう。

極端な励ましも心理的負担になることがあるので、適度な距離感を保って接することが重要です。

③雑音・騒音がひどい!環境を改善しない

受験生にとって、集中できる環境は学習効果向上に不可欠です。雑音や騒音は、集中力や学習効率を著しく低下させる可能性があります。

騒音と聞くと、外から聞こえてくる工事の音や犬の鳴き声をイメージする方もいらっしゃるかもしれません。しかし、受験生にとっては家の中のテレビや掃除機の音などが騒音になるケースもあるものです。

勉強時間中は、なるべく生活音を最小限に抑える努力をし、必要があれば図書館や自習室など、静かな場所で勉強するよう促してあげましょう。

可能な限り、静かな環境で勉強できるようサポートしてあげてください。

④受験手続きを放置する

子どもにすべてを任せようとするあまり、受験手続きを放置してしまうのは非常に危険です。

受験手続きには、願書の作成や提出、受験料の支払いなどさまざまなものがあり、親が対応すべきもの、一緒に準備したほうがよいものなど、様々です。

親がすべき対応として、以下のことに留意してみてください。

  • 早めに受験手続きのスケジュールを確認する
  • 子どもと一緒に必要書類を準備する
  • 願書の作成や提出を確認する
  • 受験料の支払い期日を守る

子どもと一緒に、受験に関する情報を集めておきましょう。

親が適切にサポートすることで、子どもは安心して受験に集中できるようになります。

⑤進路や将来の道を勝手に決めつける

受験生の進路や将来の道を親が勝手に決めつけることも、NG行為の一つです。

親が子どもの将来を勝手に決めてしまうと「うちの親は自分のことを分かってくれない」「親のレールに当てはめられるなんてまっぴらだ!」と、心を閉ざしてしまう可能性があるでしょう。子どもの潜在能力も、十分に引き出せなくなってしまいます。

親がすべきことは、子どもの興味や関心を理解し、意思決定を尊重することです。

子どもが進路に迷っていれば、さまざまな選択肢を提示してあげてもいいでしょう。

決して意見を押し付けず、子どもの夢や目標を応援してみてください。

⑥経済的な負担を子どもに話す

大学受験や大学進学は、ある程度の費用がかかるものです。しかし、経済的な負担を子どもに話すのはなるべく避けた方がいいでしょう。

「お金に余裕がないのに学費なんて払えない」「学費の負担が少ない大学にしてほしい」という言葉は、プレッシャー以外の何ものでもありません。

もし、話さないといけない状況であれば、言い方に配慮してみてください。

経済的な負担を子どもに話す際の注意点は、以下のとおりです。

  • 子どもを責めたり、プレッシャーを与えるような言い方はしない
  • 家計状況を改善するための具体的な取り組みを伝える
  • 子どもが受験勉強を頑張っていることを認める

どうしても余裕がない場合は、前もって奨学金や学費ローンなどの情報を集めておきましょう。

関連特集:奨学金を知る、考える

⑦周りの受験生と比較する

周りの受験生との比較も、子どもにとってストレスになる行為です。

子どもに本気を出させようと、良かれと思って他の誰かを引き合いに出してしまうことがあるでしょう。しかし、他人との比較はストレスになるだけで、そこに価値は生まれません。

子どもはそれぞれ個性があり、能力も違います。

他人を比較するのではなく、子どもの成長に目を向けましょう。

受験生の親として子どものためにできること

受験生の親が子どもにできることは、子どもが勉強に集中できるようサポートすることです。

具体的には、以下のことを意識しましょう。

  • 勉強しやすい環境を整える
  • 経済的な悩みがあれば、愚痴るのではなく前向きな課題として捉える
  • 受験の仕組みやスケジュールを子どもと一緒に把握しておく
  • 生活習慣に対するサポートを心がける
  • とにかく子どもを信じる

「今までNG行為をしてしまっていた…もう手遅れだ」という方も、焦る必要はありません。親子関係に正解はないので、今回の内容を参考にしつつ、ご自身なりに子どもに対する接し方を見直してみてください。

心に誓ったのに忘れてしまうという場合は、ルールを書き出してみてもいいでしょう。

受験生の親が実践したいルールやストレス対策については、こちらの記事でもご紹介しています。

無理のない範囲で進めてみてください。

受験は家族で乗り越えるもの!NG行為を理解して挑もう

受験に対する不安や心配があるのは、親が子どもと真剣に向き合おうとしている証拠です。
しかし、行き過ぎた干渉は、子どもの可能性を奪ってしまう可能性があります。一方で、無関心でもいけません。

受験というイベントを家族で乗り越え、子どもにとってベストな環境を心がけてみてください。

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目白大学学生相談室の相談員(公認心理師)のお2人に、心理学の観点から、受験生と保護者が受験、進学のストレスにどう向き合えば良いか、をお話頂きました。自身でのストレスケア、保護者自身のストレスケアや、本人への適切な声掛けや接し方についてのアドバイスをいただきましたので、ぜひご参考にしてください。

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ライター
ドーミーラボ編集部

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