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【特別対談】明治大学専用寮のRAが語る、寮生活と地域交流の魅力

更新日 2024.01.12
【特別対談】明治大学専用寮のRAが語る、寮生活と地域交流の魅力
明治大学の国際交流寮「狛江インターナショナルハウス」でRAとして活動する4名にお集まりいただき、寮の話や街の話など、現在と未来について自由に語っていただきました。

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転載元:明治大学国際交流寮「KIH」

※この記事は、「KIH」の許可を得て転載したものです。


明治大学の国際交流寮「狛江インターナショナルハウス」でRAとして活動する4名にお集まりいただき、寮の話や街の話など、現在と未来について自由に語っていただきました。

RAとしての経験 – 明治大学生の視点から

左から:

  • 清心さん(政治経済学部地域行政学科3年・RA歴1年)
  • 北さん(文学部文学科演劇学専攻3年・RA歴2年)
  • 木下さん(文学部文学科文芸メディア専攻1年・RA歴1年)
  • 松本さん(理工学部建築学科4年・RA歴3年)

狛江インターナショナルハウスの魅力

木下さん:狛江インターナショナルハウスに入ってよかったことはいっぱいあるけど、やっぱり寮で友達ができること。1番最初のサークルの新歓の時期とか、誰も友達いない状態だったら私は行かなかったと思います。寮の友達がいたおかげでサークルにも入ったし、本当にそれだけでも寮に住んで良かったです。

松本さん:たしかに!入学式とか新歓のタイミングが1人じゃないって、寮に住むアドバンテージだよね。1人暮らしだとこうはいかない。

木下さん:実家にいた頃って東京はギラギラしたイメージが強くて怖かったんですよ。でも狛江は全然ギラギラしていないし、落ち着いていたので安心しました。あと、買い物がしたければ何でも揃っているし過ごしやすい場所だと思います。

松本さん:ここの立地はほんとにすごい。東京都内でさ、こんなに高い建物がなくて、緑があって、多摩川がある環境って、あんまりないと思う。住んでいて街の治安も良いと感じるし。

木下さん:そうなんですよ。東京のギラギラした感じに慣れてない人にはちょうどいいと思います。

松本さん:過ごしやすいし、ハードルが低いから初めての上京生活に狛江ってめっちゃいい

北さん:夜も安心して街を歩けるのはうれしい。

木下さん:学校にも行きやすいですし。

松本さん:そうだよね。あと寮から学校の距離が離れているように思いがちだけど、実際はけっこう近いよね。生田キャンパスも和泉キャンパスもドアツードアで同じくらいの時間でいける

清心さん:あと寮生活だと1人暮らしに比べて安心という点も魅力ですよね。うちは親が「4年間寮にいてほしい」と言うくらい安心してもらってます。みんな明大生だし、友達も住んでるし、セキュリティも万全。さらには寮長さんもいるから親としてもすごく安心できるみたいです。

松本さん:めちゃくちゃわかる。アパート暮らしみたいに家に何かの勧誘が来ることもないし、直接知らない人とやり取りしなくていい。そこらへんは全部寮長さんが守ってくれるから、特に女の子は防犯の面でも安心できるよね。

北さん:みんなの意見に同意です。私はやっぱり寮で友達ができたことかな。家族のようでもあるし、親友のようでもあるしみたいな、すごく特別な、寮でしかできない友達ができたなっていう風に思っています。

清心さん:寮の友達って距離感がすごく良いよね。

北さん:そうそう!「今日バイトでこれ余ったんだけどいらない?」とか、田舎のご近所さんとのやり取りみたいなことができるのが楽しい。

清心さん:私たちが入寮した時ってコロナ禍で色々と制限が厳しい時だったよね。大学に行くことも少なくて、オンライン授業ばっかりで、 多分あの時に寮生活じゃなかったら絶対友達できてない(笑)。コロナ禍でも食堂とかでみんなと顔を合わせる時間があって、すごく救われたよ

特別なイベントと記憶

Q.特に印象深いイベントは?

木下さん:寮に入る時にクレープのイベントがあるなんて知らなかったから、知った時はすごく嬉しかったです。

松本さん:先輩RAとしてクレープイベントを褒めてくれるとうれしいな。もともと入学、入寮のタイミングで、ああいうイベントがあったら新入生も嬉しいかなと思って始めたんだよね。せっかく受験頑張ったし、やっと大学生になったんだから、まずは寮で楽しんでほしいと思って。

清心さん:私もクレープイベントは大好きで、このイベントのために用事があっても早く帰ってくるようにしてました。このイベントっていつからやっているんですか?

松本さん:たしか今回8回目で、年に2回〜3回のペースでやってるね。

清心さん:お店で食べるクレープとはまた違って楽しいですよね。

クレープイベントに参加した寮生の様子

松本さん:自分たちでメニューを考案できるっていうのが面白いところ。クレープを一から考案できる仕組みをつくって、業者さんと一緒に新しいクレープを完成させるのが面白いですよね。

北さん:さらに今まさにリアルタイムでやっているのは、どんなクレープを食べたいか表にシールを貼って投票してもらって、人気の高かったメニューを実際につくってもらうという企画。

エントランスに張り出された投票(取材者撮影)

松本さん:食べる側が選ぶクレープって、世の中にあんまりないかなと思って。我々に協力してくださっている業者さんが利益重視というよりも人とのコミュニケーションが好きな方なので、リーズナブルな価格で、ボリュームもたっぷりの学生に嬉しいクレープを提供してくれるんです。

清心さん:私はRAになるまでは、単純にイベントを楽しむ側だったのですが、RAになって自分たちが運営する側になってもっと楽しくなりました

狛江の魅力 – あたたかい街と地域の繋がり

北さん :私たちは地方から上京してきているから、東京ってちょっと怖いイメージがあったんだけど、この狛江市は人が暖かいなって思う。RAが何か街の人に協力を求めた時もすごく快く受け入れてくれたりとか、手助けしてくれたり、差し伸べてくれる人たちがすごく多いよね。

松本さん:この寮の魅力の1つは、この狛江という街だよね。「狛江インターナショナルハウス」って名前の通り、国際交流だったり、人とつながるのが好きな人が集まってくる。そんな寮生を地域も受け入れてくれて、寮と街がつながりを築けている。このつながりの強さは「狛江インターナショナルハウス」ならではだよね。

北さん :うんうん。

松本さん:イベントの際など地元の飲食店とコラボさせてもらったりするけど、他の寮ではここまで地域と繋がってるって話を聞いたことないもんね。

清心さん:さらには思いもよらないところで寮生が街の人と繋がっていたりしますよね。

松本さん:comaecolor(コマエカラー)っていう地域団体が開催した何万人規模のイベントで、寮生が司会をやってたりね。司会をしたのはアナウンス研究会の方なんだけど「いつの間にそんなつながりが!?」ってびっくりしたもんね(笑)。

北さん :あとラジオ!狛江のローカルラジオに「寮生さん出てくれませんか?」って言ってもらって、実際にラジオ出演したりね。もう何回かうちの寮生が出演させていただいてる。

寮生がコマラジに出演している様子

松本さん:多分だけど、東京で1番小さい市だからこそのメリットだよね。人とつながりやすいし、つながりが強いのかなと思う。

北さん :私も街の人たちとのご縁に助けられることばかりだなってよく感じてます。そしてそのつながりが継続的な縁になっているのが素晴らしいと思います。

松本さん:それこそ市役所もこの寮を応援してくれてるってのも大きい。RA活動で色々とお世話になっているけど、まさか寮に入って行政の方とのつながりが生まれるとは思わなかった(笑)。

清心さん :私が1年生の時に入寮した時と比べても、今は地域とのつながりが強くなっているのを感じます。それは先輩RAである松本さんや北さんたちのおかげだと思います。先輩たちがつくってくれた縁がどんどん広がって、今は寮生全体に広がった印象です。

松本さん:それも狛江という街が受け入れてくれたからだよ。加えて僕らが入学した頃から既に狛江市全体が街として変わろうとしていたのもあると思う。

清心さん :なるほど。

松本さん:駅の周りも落ち着いた環境だったけど、それをリニューアルしてテラス席を増やしたり、キッチンカーが常に集まるようにしたりと、駅前ににぎわいをつくりだそうとしているよね。これに加えて豊かな自然環境の保護にも力を入れている。

木下さん:ちょっと話がズレちゃうかもしれないんですけど「狛江インターナショナルハウス」に住んで、狛江の良さを知って、卒業後もここに住むという人も増えるかもしれないですよね。私も「今後もこの街に住みたい」ってなるくらい良い街だと思っているので、たとえ将来、本当に狛江に住めなかったとしても、この街を好きな気持ちは変わらない。だから、私たちが卒業した後も狛江に住む人が少しでも増えればいいなって思っています。

松本さん:寮がある場所って第二の故郷だもんね。住人の方に聞いた話だけど、実際に社会人になって狛江を離れてから、また戻ってくる人も多いみたいだよ。

狛江の未来と寮生の夢

松本さん:ボクは将来的には狛江の空き家を利用して、街の発展につながるようなことがしたいなと思ってる。

北さん:私は街の人に信用・安心してもらえる「狛江寮ブランド」みたいなものが、もっともっと街に浸透していってほしいなと思っています。

松本さん:いま社会福祉団体の方から、おじいちゃん・おばあちゃん向けのスマホ教室をやらないかって話が来てるんだよね。それもこれまでの狛江寮ブランドがあるからこそ、お声がけしてもらえたと思う。あとはこの企画を行政にも協力してもらってどこまで大きな輪にしていけるかだね。

清心さん:私はもともと街づくりとか地域に興味を持ったことはなかったんですけど、こうやって狛江に住んでから、街の人がいい人ばかりということを知って、街づくりや地域って楽しいものなんだなと感じるようになりました。私は将来、自分がやりたい仕事をしながら地域貢献をしていきたいなと考えています。

松本さん:ボクは建築学科だけど、RAで狛江の街の人々と関わるようになってから、自分がやりたいのは家づくりや設計ではなくて、街づくりだったり都市計画の方向だということに気付いたよ。色んな人と一緒に考えて、一緒に何かを作るのが好きだったんだって。

木下さん:私は先輩たちに比べて全然将来像が見えてきてないです。でも文章を書く仕事に就きたいなという想いはあります。RAの活動と自分がなりたい仕事につながりがあるわけではないのですが、狛江寮でやってきたイベントや企画、街の人とのつながり方とかを、将来自分の地元に持って帰りたいと思っています。

松本さん:バイトして卒論書いて卒業という大学生活ではなく、狛江のこの寮じゃなければできない出会いをたくさん体験させてもらったから、この寮での生活は間違いなく自分だけの大学生活だったと胸を張って言えるね。


番外編:生田キャンパス生の視点

狛江インターナショナルハウスの約半数は生田キャンパス生ですが、理系と文系の学生生活の違いはあるのでしょうか。RAのみなさんに聞いてみました。

松本さん:僕も生田キャンパスですが、やっぱり研究室と自宅の往復という人が結構多いイメージかな。研究熱心な人が多いイメージ!

清心さん:文系の学生はテスト前の追い込みの時に食堂とかエントランスで集まって勉強したりするんですけど、建築系の学生はテスト前だけじゃなくても、1・2年生の早い段階からこう、集まって作業してたりとかするイメージはあります。

松本さん:建築は1年生の時から何人かの班で一緒に出さないといけない課題がかなり多いからなんだよね。そういう意味では「食堂で勉強して課題を一緒に提出する」のがスムーズにできるのは寮に住んでいるメリットかな。1人暮らしだと大変だと思う。

清心さん:私たちは理系の人たちが集まって作業しているのが、なんとなくかっこいいなと思って見てました(笑)。

松本さん:理系と文系でキャンパスが分かれているから、寮じゃないとお互いにどんなことをしているのかが見えないよね。寮だったら、理系と文系の壁を越えていろんな人とお話できるので「文系のこの授業興味あるからちょっと取ってみよう」と思うきっかけになったりとか、例えば自分の話を文系の方に聞いてもらって新しいアイデアが思いついたりとか、そういった多様な繋がりがあるのは寮だからこそだと思う。

(文・田中文庫/写真・白浜哲/取材・西泰宏)

※記事の学部学年・内容は2023年11月の取材当時のものです。

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MEIJI LIFE編集部

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