インターンシップとは何ですか? 定義と昨今のトレンド- プロに聞いた!最新のインターンシップ事情#1
⏱この記事は約5分で読めます
インターンシップって何?
インターンシップは、就職活動の一環として、企業や専門職の現場で実務経験を積む機会のことを指します。
元々は医者や美容師、教員など、専門職の人たちが、職業体験や研修生として一度働いたり、自分の適性を探ったりするための制度です。また教育の分野でも、教員志望者が学校で働きながら実務経験を積むことが求められることもあります。
このような専門職分野でのインターンシップは、日本にも昔から存在していますが、アメリカなどではより一般的で、インターンを通じてキャリアを築いていくことが一般的です。
昨今のインターンシップのトレンド
インターンシップはこれまでの歴史の中で様々な変化があり、最近は日本でのインターンシップも急速に普及しています。
企業もインターンシッププログラムを提供し、学生が現場で経験を積む機会を提供しています。こういった流れが広がり、インターンシップが一般的になりつつあります。
さらに、インターンシップには異なるタイプもあります。一日限りの短期インターンから、実務経験を積む長期のものまで多種多様です。
ただし最近では、一日限りのワンデーインターンシップと称した説明会が乱立してしまい、それとインターンシップとを区別する動きがあり、インターンシップと呼ぶ際には一定の基準が設けられようとしています。
経済産業省や文部科学省、厚生労働省などの機関が、インターンシップに関するガイドライン(※)を示し、最低限の期間や要件を設けました。インターンシップとして認められるためには、実務経験をしっかり積む必要があるため、今後ワンデーの説明会だけではインターンシップとは呼べなくなります。
また、インターンシップのタイプも区別され、活用型インターンシップとコア専門型インターンシップの2つに分かれるようになります。活用型は5日以上の期間を、専門型は2週間以上の期間を要求します。これにより、より専門的な経験が求められる分野では、より長期間のインターンシップが一般的になる可能性があります。
インターンシップが普及する中で学生や企業がどのように学生を選別するかが課題となっている、という背景もあります。学生が就職活動の際に「インターンを受けました」と言うことは多いのですが、実際には説明会のような短期のインターンを数多く受けただけで、実際の実務経験が乏しい場合が多いのです。そうすると企業側としては適切な選択が難しく、ミスマッチも多くなってしまいます。その意味で、ガイドラインが定められたことで、インターンシップを巡る環境も健全になってきたかなと感じています。
このようにインターンシップの形態や要件が変化し、今後も変化する可能性があるという部分はインターンシップのトレンドといえるでしょう。
参考:令和5年度から大学生等のインターンシップの取り扱いが変わります|厚生労働省
コロナ禍以降、インターンシップを巡る環境はどう変わった?
コロナ以降、オンラインが増えましたが、最近はリアルでの活動が再び増えていますね。やはり、トレンドとしてはリアルな交流が重要で、オンラインよりも直接的な関わりが求められているようです。
コロナによってインターンシップはむしろリアルな体験が重要視されており、オンラインだけではなく直接的な交流が大切だということが浮き彫りになっています。
学生さんたちは、オンラインでのコミュニケーションが難しい場面もあることを指摘しています。リアルな交流が波及効果をもたらす可能性が高いです。インターンシップにおいては、改めてリアルな体験が基本と言えるでしょう。
他の質問も見てみよう!
本記事は、学生会館ドーミーとRookyが提供する連載企画の一環です。本企画を通じて、学生の皆さんが自分に合ったインターンやアルバイトを見つけ、充実した学生生活を送るための情報を提供しています。ぜひ、これからの学生生活をより豊かにするヒントを見つけてください。
>インターンシップに関するその他の記事はこちらから!
>アルバイトに関する記事はこちらから!
学生会館ドーミー×Rookyのアルバイト支援サービスとは?
学生会館ドーミーとRookyが提供するアルバイト支援サービスは、学生会館ドーミーに入居している学生向けのアルバイト情報提供サービスです。Rookyは、スマホやパソコンから簡単に登録でき、自分に合った求人情報が見つかると、サポートスタッフが面接までの手続きや条件交渉などを手厚くサポートしてくれるサービス。飲食店をはじめとするさまざまな職種の求人情報を取り扱っており、学生にとっては、自分の都合に合わせたアルバイトを見つけることができるという利点があります。また、ドーミーに入居している学生ならではの情報提供や、地域密着型の求人情報提供などもあり、学生にとって安心してアルバイトを探すことができるサービスとなっています。くわしくはこちら。
中川高一(なかがわ・ たかひと)
ルーキーワークス株式会社 代表取締役
1981年、東京都生まれ。求人情報サービス企業で営業職を務め、多くの功績を上げ、入社後1年9ヶ月のスピードで課長に就任。
新規プロジェクトの責任者を務めた後、2013年に独立。「今後の将来を担う多くの若者(Rooky)が、やりがいを持てる仕事(Works)を見つけ、やりがいを持って取り組む事ができる社会を実現したい」との想いで、現在のルーキーワークス(株)を設立。
同社では主に大学生・専門学校生を対象に、アルバイト就業やインターンシップ支援、起業セミナーの運営など、就職活動を支援する事業を独自に展開している。
https://www.rookyworks.jp/