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一人で動く勇気を持てるようになった|音響系専門学校2年

更新日 2022.05.31
一人で動く勇気を持てるようになった|音響系専門学校2年
生まれて初めて広島を離れ、 東京での学生生活を送るナナミさん。引っ込み思案だったという彼女ですが、2年間でその性格も変わったと言います。卒業間近、お話を伺ってきました。

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ナナミさん|音響系専門学校(東京)2年・広島出身

小さい頃からテレビが好きで、番組のスタッフロールに自分の名前を載せるのが夢だったんです。音響を幅広く学びたかったのと、好きな番組がほとんど東京で作られているのを知って、東京の音響専門学校に進みました。両親が「一人暮らしはちょっと……」と言うので、学校指定のドーミー府中に入寮することにしました。初日に、部屋の隅々まで寮長さんが案内してくださって、すごく優しい人だなあって。

モチベーションが保てるのが大事。

寮生活のいいところは、生活リズムが崩れないことですね。ご飯の時間が決まっているので、ちゃんと朝起きて食べなきゃとか、晩ご飯の時間まで勉強しようとか、モチベーションを保ちながら健康的な生活ができるのがいいですね。一人暮らしだったら、夜中にYouTubeを見たりして、昼夜逆転しちゃってたと思います。寮のご飯は、すごく美味しいです。好きなメニューはたくさんあるけど、海鮮丼とか丼系、あとカツも美味しいですね。

違う学校の友達ができたのも寮のお陰です。入寮してすぐの頃、お風呂の脱衣所で好きなバンドのTシャツを着ている子がいて、それをきっかけにすごく仲良くなれたんです。寮って、人間関係が面倒臭そうなイメージがあるかもしれませんが、みんな程よい距離感で付き合っているので、意外と楽なんですよ。学校では違うグループになるような子でも「ご飯、美味しかったね」とか、共通の話題があって気軽に話せるし。かと言って、絶対仲良くならなきゃいけない、みたいな息苦しい感じでもないので。

コロナ禍で、一年生の頃はオンライン授業が中心だったんですが、録画を繰り返し見て分からないところを確認できたので、むしろ自分には良かったかもしれません。対面授業ばっかりだったら諦めちゃったかもしれないな、と。部屋が静かなので、オンラインでも集中できました。ただ部屋はやっぱり暮らす場所なので、スマホを見たりダラダラしちゃうこともあります。そういう時は寮の自習室を使っていました。徒歩ゼロ分で、集中できる場所があるのは有難かったですね。

周りの頑張りが、励みになる。

専門学校は二年で卒業なので、学ぶことがたくさんあって忙しかったです。専門的な機材を操作するようになって分からないことが増えてくると「やっぱり夢だけじゃ、やっていけないのかな」とかネガティブな考えになることもあって。でも寮に帰るとファッションの勉強をしている子の作った服が、マネキンに着せてあったりするんです。それを見ると「ああ、みんな頑張ってるんだな」って、分野は違うけど、すごく励まされましたね。自分も頑張らなきゃなって。

寮内にある自習室

この二年間で、自分はすごく積極的になったと思います。分からないことがあったら誰かに聞けるようになったし、知らない場所でもグイグイ行ける。寮だと、みんな一人で動いてるから、自分も一人で動く勇気が持てるようになりました。でも一人ぼっちじゃないんです。毎日寮長さんに「いってきます」って言って学校に行って、帰って来たらリラックスできる。それぞれの分野で頑張っている友達もいる。ドーミーは私にとって“家”ですね。寮の友達は“家族寄りの友達”です。この寮に入って、本当に良かったって思います。

憧れだった世界へ

四月からは報道関係の仕事に就きます。子どもの頃から憧れていた、番組作りに携われるのが嬉しいですね。春からは一人暮らしをするんですが、自炊ができるか少し不安です……。でも新生活が始まったら、自分の部屋にスピーカーを置いて、音響面の知識も増やしていきたいなあと。あと、バンドTシャツをきっかけに仲良くなった寮の友達と、ライブに行く約束をしてるんです。寮で仲良くなった友達とは、これからもずっと関係を続けていきたいですね。

取材・西泰宏 文・大池容子 写真・白浜哲

ライター
ドーミーラボ編集部

「夢中になれる学生生活」を探求するウエブマガジンです。進学や進路のあり方、充実した学生生活をおくるために実践できる知恵やヒントを発信していきます。