大学専用寮を選んだリケジョの暮らしはどんな感じ? 東京理科大学・葛飾コミュニティハウスに暮らす、ふたりの先輩に聞いてみました。
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ーーそもそも、どうして寮に入ることにしたんですか?
Kさんは、料理が得意ではなく、自分で三食しっかり栄養バランスのとれる食事を用意するのは大変ということで、迷わず寮に入ることを決めたそうです。
さらに「キッチンやお風呂などの水回りが共用なので、自分で掃除とかしないといけないのは自室だけで、範囲が狭いのもいいなと思いました」とも。ご両親も、もちろん寮に入ることに賛成だったそうです。
「特に母は、東京は治安もよくなさそうなので、寮の方が安心だと言ってました」と女子学生の母親ならではの気持ちを聞かせてもらえました。
Mさんも「食事面、そして、片づけについては同じです。あと、体調が悪くなったときなどに寮母さんなどに相談できるのがいいなと思いました」とのこと。そして、一人暮らしに比べ、最初に家具などをそろえたりしなくてもよく、経済的だというのもポイントだったそうです。
ーー寮での食生活はどんな感じでしょう?
葛飾コミュニティハウスでは、月~土曜で朝食と夕食を1Fのダイニングルームで食べられます。
昼食や休祝日の食事は、外食したり、買ってきたり。また、キッチン設備もあるので、調理も可能です。「でも、設備があるだけで、調理器具や食器はそのたびに自分で部屋から運ばなければならなくて、ちょっと面倒なんですよね」とKさんから本音がチラリ。それでも、ときどき、まとめて作り置きをしているそうです。
毎日提供される食事のメニューは、野菜がたっぷりで栄養面でバランスがとれているのはもちろん、クリスマスなど、季節や行事などを意識した献立などがあって楽しく、おいしく食べられているとのことです。
「食堂では、作ってくださってる方々が見えるんです。調理の様子がわかるのも安心ですし、いただきますなどほんの短い会話ですが、言葉を交わせるのもとてもうれしいです」とKさん。また、みそ汁やごはんは自分でよそうスタイルなので、量も自分の好みで決められてうれしいそうです。
実際の食事を撮影していただきました!
葛飾コミュニティハウスの朝食
葛飾コミュニティハウスの夕食
ーー部屋は自分の城?
お部屋はどんな風なのでしょうか。二人に聞いてみました。
おふたりから出た共通意見は、個室はコンパクトで掃除や片付けもしやすく、がらんとしてさみしく感じることもなく、落ち着く場所という意見。
Kさんの部屋からは東京スカイツリーが見えて、日によって変わるライトアップなどを眺めるのも楽しみとのこと。みなさん「自分の城」を楽しんでいるようです。
もう少しこうだったらいいのにな……というおふたりの共通意見は、収納スペースが足りないところ。収納ケースが少しあるといいかもしれないですね。本棚などのスペースはたっぷりあるようですが、そこはなにかと持ち物の多い女子としては、本以外に色々と使えるスペースになっているとのことです。
ーーリラックスできるお気に入りの場所はどこですか?
お気に入りの場所については「共有スペースにある、サウナとマッサージチェアです」とMさん。
それを聞いたKさんも「最近、そのマッサージチェアが新しくなって、すごくよかったんです! 部屋も仕切られていて照明も落として空調もバッチリでリラックスできるんです!」とのことで女子らしいトークが盛り上がりました。
パウダールームも、ちょっとオシャレで、また、仕切られていてメイクなどができるのもポイントが高いそうです。
女性に嬉しいWアップデート情報
①女性用大浴場に女性に人気のReFaのシャワーヘッドが導入されました。約1~100μmのマイクロバブルと1μm以下のウルトラファインバブルの2つの泡で、汚れを優しく落としてくれるシャワーヘッドです。
②パウダールームにPanasonic Beautyのドライヤーが導入されました。
ーーコロナ禍での寮生活についてはどうですか?
Kさんは2年生から今の葛飾コミュニティハウスに入寮したとのこと。「2年生になって、コロナの影響で、先生方も様子がつかめないのか、課題がとても多くて大変でした。私は寮に同じ学部の友だちがいるので、学校の友だちなどに会うこともなかなか自由にならない中、一緒に勉強できてよかったです」とメリットを話してくれました。
コロナ禍で、本当に人との関りがなくなってしまった中で、寮長さんや寮母さんとちょっと挨拶を交わすだけでも、気分が和むとのことです。
また、学校が近いため、課題の調べ物などをするときも、気分転換ついでに、すぐにキャンパスの図書館に行けるのもよい点。電車などを使って行かなければならないとなると、躊躇してしまうことから、オンライン授業が多くて大学に行くことが少なくなった中でも、近いことはメリットであることがわかりました。
Mさんも「遠くの自宅通いの友だちからは、学校に近くてうらやましいと言われます」とのこと。大学に行って、友だちと過ごす機会や時間がなかなか持てない中、ドーミーでは友だちと一緒に食事をしたり、勉強をすることができたこと、また寮長さん、寮母さんなどとやりとりできることが、心強いと感じられるようです。
また、コロナでネットショッピングが増えたなか、部屋にいなくても荷物を受け取っておいてもらえるのも便利だとのことです。
ーー寮生活をするようになって、なにか変わりましたか?
3年生のKさんは寮生活でもちょっと先輩。少し長く寮生活を送っています。
一人暮らしとは違うものの、親元から独立した生活を送って感じたことについて、Kさんは「やはり自宅にいるより、自分で考えたり、決めたり、やったりしなきゃならないことが増えて、今まで母がやってくれていたことに感謝の気持ちを持つようになりました。親からも、大人っぽくなったね、と言われるようになりました」と自身の成長を実感している様子。
Mさんは「自分のペースや、タイミングで行動できるようになったことがよかったです」と独立のメリットを挙げてくれました。ご両親からもしっかりしたねと言われるそうです。
生活も、家事も、もちろん勉強も、なにもかも自分でやらなければいけない一人暮らしより、独立へのワンステップを踏み出せる寮生活は、自分の成長のためにも役に立つようです。
コロナ禍という、誰もが予測しなかった今の時代の学生生活においても、安心、安全に、かつ他者との適度な接点やコミュニケーションが持てる寮生活は、得るものがたくさんありますね。