奨学金の振込日はいつ?初めて振り込まれるタイミングも解説
奨学金が振り込まれるタイミングを正確に把握しておけば、お金の管理もしやすくなります。
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今回は、奨学金制度を実施する機関の中でも最も利用者が多い日本学生支援機構のケースをご紹介します。
奨学金の種類
予備知識として、奨学金の種類についておさえておきましょう。奨学金には、主に以下の2種類があります。
貸与型
貸与型は、学校卒業後に返済義務が発生する奨学金です。
貸与型の奨学金を申し込む場合は、保証制度に加入しなければなりません。
日本学生支援機構では、保証制度として「人的保証」と「機関保証」を設けています。
人的保証とは、連帯保証人(原則として奨学生の親)と保証人(原則として奨学生の4親等以内の親族)を選定する制度です。
一方、機関保証は保証機関に毎月手数料を支払う制度です。
機関が保証をするため、連帯保証人と保証人を選定する必要はありません。
手数料は毎月の奨学金から天引きされます。
貸与型奨学金に関する詳しい情報は以下から確認できます。
給付型
給与型は、返済義務のない奨学金です。
従来、日本学生支援機構は貸与型のみを取り扱っていましたが、2017年度より給付型にも対応するようになりました。
「返済義務がない」と聞くと、非常に魅力的な奨学金に思えますが、その分受給資格も厳しく設定されています。
貸与型よりも採用人数が少ない狭き門です。
給付型奨学金に関する詳しい情報は以下から確認できます。
日本学生支援機構|高等教育の修学支援新制度(授業料等減免と給付奨学金)
奨学金の申請方法
奨学金の申請方法は、主に以下の2つです。
どちらも手続き時期が予め決まっており、それ以外のタイミングでの手続きはできません。
予約採用
予約採用は、高校などの在学校を通じて、進学前に申請手続きをする方法です。
春期と秋期の年2回募集があり、進学先が未定の学生も申請可能です。
利用を考えている場合は、在学校で行われる説明会に参加しましょう。
また、締め切りは在学校により異なるのできちんと確認してください。
もし奨学金が不要になった際はキャンセル手続きもできます。
予約採用の手続きに関する情報は以下から確認できます。
在学採用
在学採用は、進学後に申請手続きをする方法です。
募集は原則春と秋の2回に行われています。
予約採用の奨学金に申し込んだ際は不採用だった人も、在学採用では採用される可能性があります。
在学採用の手続きに関する情報は以下から確認できます。
奨学金の振込日
ここから本題である、奨学金の振込日について解説します。
令和6年度の奨学金振込予定日
令和6年度の奨学金振込予定日は以下の通りです。
区分 | 振込日 |
4月分 | 4月19日(金) |
5月分 | 5月16日(木) |
6月分 | 6月11日(火) |
7月分 | 7月11日(木) |
8月分 | 8月9日(金) |
9月分 | 9月11日(水) |
10月分 | 10月11日(金) |
11月分 | 11月11日(月) |
12月分 | 12月11日(水) |
1月分 | 1月10日(金) |
2月分 | 2月10日(月) |
3月分 | 3月11日(火) |
基本的には毎月11日
奨学金の振込日は、原則として給付型・貸与型問わず毎月11日となっています。
ただし、システム上の都合による例外もあり、4月は21日、5月は16日です。
また、11日が金融機関の休業日に該当する月は、その前の営業日に振り込まれます。
初回の振込日
通常であれば4月の振込日は21日ですが、入学直後の初めて奨学金が振り込まれるタイミングについては注意が必要です。
まず予約採用で申請した場合は、学校入学後に進学届などの必要書類を提出してはじめて奨学生として認められます。そのため、初回の振込日は5月・6月になることが多いです。
在学採用で申請した奨学金は、申込締切りの2ヶ月後が初回振込日となります。
そのため、初回振込日は早くて6月、多くの場合は7月になります。
また、注意しておきたい点として、自宅外通学として申し込みをしていた場合でもはじめの支給額は自宅通学生とみなした月額になることです。自宅外通学生としての支給額が振り込まれるのは、賃貸借契約書(写し)などの証明書を提出し、審査が完了した後になります。
予約採用・在学採用どちらにおいても、初回振込日に4月分からの金額がまとめて振り込まれます。
初回振込日の詳細日程については、学校からの通知で確認しましょう。
新入生は「入学直後の4月から奨学金が振り込まれる」と勘違いしやすいですが、初回振込日については正しく把握しておくことが大切です。
疑問があれば、そのままにせず学校の奨学金担当者に問い合わせましょう。
奨学金の管理システム
最後に、奨学金の管理システム「スカラネット・パーソナル」について紹介します。
スカラネット・パーソナルは、自身の奨学金に関する情報を確認できる、日本学生支援機構のシステムです。
アカウント作成・ログイン後は奨学金の受給期間や振込金額、自身の振込口座などの基本情報をいつでも閲覧できます。
なお、住所変更や口座変更などの手続きもシステム上で行うことができます。
また、スカラネットの登録内容は正確に入力しておきましょう。口座情報など送信内容に間違いがあると、大幅に初回の振込が遅れることがあります。
奨学金に関する情報がわからなくなった場合は、スカラネット・パーソナルを確認しましょう。
振込日を正しく把握しておけば、毎月の生活費を計画的にやり繰りできます。
入学してから初めて奨学金が振り込まれるタイミングは勘違いしやすいので、ご自身の場合どうなるのか、正しく認識しておきましょう。
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