大学受験当日に親は付き添うべき?アンケートでわかった実態と親の役割・心得とは

しかし、試験会場まで付き添うことで、子どもにプレッシャーを与えてしまわないかと心配する保護者は少なくありません。
そこで今回は、大学受験当日に親が付き添うメリットや心構えについてお伝えします。大学受験生をもつ親御さんは、ぜひ参考にしてみてください。
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大学受験当日に親は付き添うべき?実態調査から見えた適切な距離感
実際のところ、受験当日に親が付き添うかどうかは家庭によってさまざまです。
学生会館ドーミーが全国の寮生581人に行ったアンケートでは、「親と一緒に会場へ行った人」と「一人で向かった人」はほぼ半々という結果でした。

「付き添いがあると安心できた」という声もあれば、「一人の方が集中できた」という声もあり、どちらが正解とは言い切れないのが実情です。
大切なのは“付き添うかどうか”そのものよりも、“お子さまに合った距離感”でサポートすることです。
受験当日に親が付き添いするメリット
ここからは、付き添いのメリット・デメリットを整理しながら、最適な関わり方を考えていきます。
心理的なサポート
受験当日は、緊張や不安で気持ちが不安定になりやすいもの。親がそばにいてあげることで安心感が生まれ、落ち着いて試験に臨みやすくなります。
ただし、過度な励ましや心配の言葉は逆効果になることも。普段どおりの自然な声かけを心がけることが大切です。
実務的なサポート
移動手段の確保や持ち物の確認、昼食の準備など、親が実務面をサポートすることで、お子さまは試験だけに集中できます。
- 試験会場までの移動手段を確保する
- 遠方の場合は宿泊施設を手配する
- 昼食の準備をする
- 荷物をチェックする(筆記用具や受験票、時計、身分証明証など)
こうしたサポートは、当日の安心材料になります。
情報収集
会場へのアクセスや周辺施設の確認など、事前の情報収集を親が手伝ってあげることも大きな助けになります。
- 試験会場までのルート
- 周辺の昼食場所や控え室の有無
- 交通トラブル時の代替手段
といった情報あらかじめ把握しておくことで、予期せぬ事態にも落ち着いて対応できます。
実際に多かった“安心できた”という声
先に紹介したアンケートでも、付き添いがあって良かったと感じた理由として、次のような声が多く寄せられました。
「会場までの道や移動を任せられて気持ちが楽だった」
「話し相手がいて緊張が和らいだ」
「直前に『大丈夫』『頑張って』と声をかけてもらえて安心した」
特に、遠方での受験や初めて行く会場では、移動の不安を親がサポートしてくれることが大きな安心感につながっていたようです。こうした“精神的な支え”は、親の付き添いならではの大きなメリットと言えるでしょう。
大学受験に親が付き添うデメリット
親が付き添うことで子どもの安心感につながる一方、いくつかのデメリットも存在します。
費用やスケジュール面の負担
親が付き添う場合、交通費や食事代、遠方受験では宿泊費などの負担が増えることがあります。
また、仕事や家事の調整が必要になるなど、親側のスケジュール面の負担も小さくありません。
付き添いは必須ではないため、会場の場所やお子さまの状況を踏まえて、無理のない判断をすることが大切です。
過度なサポートが逆効果になる場合
親がすべてを先回りしてしまうと、お子さまのペースで行動しづらくなったり、自立心を育てる機会を奪ってしまうことがあります。
大学生活では、自分で考え判断する力が求められます。付き添う場合も、あくまでサポート役に徹することを意識しましょう。
実態調査から見えた“合わなかったケース”
アンケートでも、親の付き添いが必ずしもプラスに働かなかったという声も見られました。
「親の緊張が伝わってきて余計に不安になった」
「励ましの言葉が重く感じてしまった」
「一人の方が落ち着いて過ごせた」
特に、静かに気持ちを整えたいタイプのお子さまにとっては、付き添いがプレッシャーになることもあります。
付き添いは“安心につながる距離感かどうか”が最も重要と言えるでしょう。

大学受験に親が付き添う場合の心得
大学受験に親が付き添う際は、次のことを心がけるようにしましょう。
体調は万全に!サポートする側の管理は必須
付き添いをする場合は、親側も自己管理をしておくことが非常に重要です。
サポートする側の体調が優れず精神的な疲れがあると、子どもに心配をかけてしまいます。試験当日だけでなく、日頃から自己管理を徹底する必要があるでしょう。
親自身のメンタルケアも重要
特に、親自身のストレスマネジメントも非常に重要です。
受験シーズンになると、子どもも親もピリピリしがち。親がストレスを溜めこんでしまうと、子どもとの関係性も悪くなってしまいます。心のケアを、意識してみてください。
親のストレス解消法については、こちらの記事で詳しく解説しているのでぜひご覧ください。
宿泊を伴う場合は早めの予約を
宿泊を伴う場合に関しては、早めに確保する必要があります。
大学受験シーズンは、1月〜2月(大学入学共通テスト)、2月〜3月(二次試験)に宿泊施設の混雑が予想されます。
受験生だけでなく家族も宿泊施設を利用するため、早めに予約しないと会場周辺の宿泊施設が予約で埋まってしまう可能性があるでしょう。遅くても3ヶ月前、できれば半年前の予約をおすすめします。
早めに予約することで料金が安いプランを利用できるため、経済的な負担も軽減されるはずです。余裕があれば、2部屋予約して子どもが一人になれる環境を確保してあげてもよいかもしれません。
電車遅延!交通渋滞!トラブル発生時は冷静に対応すべし
移動に交通機関や自家用車を利用する場合、トラブル発生に対する冷静な判断力が求められます。
試験シーズンは冬に当たるため、雪による交通渋滞や交通機関の遅延が起きる可能性はゼロではありません。万が一トラブルが生じた場合の、別の移動手段を考えておくといいでしょう。
親が焦ってしまうと、その不安が子どもに伝わってしまいます。あくまで冷静に対応するようにしてください。
試験を終えた子どもにねぎらいの声がけを
試験を終えた子どもは、ねぎらいの声がけが何よりの励みになるものです。
試験直後というのは、これまで毎日頑張ってきた勉強や不安から一気に解放される瞬間でしょう。
「お疲れさま、頑張ったね」「今日はゆっくり休んでね」といった言葉は、子どもにとって安心材料の一つになります。
ねぎらいの声をかける際は、以下の点に注意しましょう。
- 結果よりも頑張ってきた過程を褒める
- ポジティブな言葉を使う
- 穏やかな口調で話す
実力を出せたかどうかや試験の具体的な内容については、子どもから話してくるまでなるべく踏み込まないことも大事です。
努力を認め、心身共に休めるよう配慮しましょう。
大学受験当日に親が付き添うなら事前準備を徹底しよう
試験当日に親が付き添うことで、心理的・物理的共に子どもに安心感を与えられます。
親が同伴する際は、交通手段や試験会場での過ごし方など、事前の情報収集を確実にしておきましょう。
子どもにとって最適なサポートができるよう、日頃から良好な関係性を築いておくことも大切です。
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