一人暮らしの学生が寂しさを乗り越えるには?『親子のための自立ガイド』―目白大学新宿キャンパス学生相談室の公認心理師さんに聞きました。
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寂しさへの対処は、コミュニケーションから
一人暮らしを始めたら、寂しさを感じることもあるでしょう。でも、新しい環境で寂しさを感じることは自然なことです。そんな時は、人との交流を心がけてみましょう。友人と共通の趣味活動を楽しむのも良いですし、外出して、人と接する機会を作ることも前向きな気持ちを保つのに役立ちます。
学生同士の交流が自立のカギ?
新しい環境での人間関係づくりも大切です。特に、学生同士のコミュニケーションが自立に役立ちます。悩みを相談できる仲間がいると、気が楽になり、そして毎日が楽しくなります。
学生寮に住むことはメリットになるかもしれません。学生寮であれば、生活面のサポートがあり、寮母さんなど、身近に人がいますよね。何より、学生同士のコミュニケーションが生まれやすい環境です。友人とのつながりやサポートは、心の支えになってくれます。
親からの自立に向けた適度な距離感
一人暮らしは親から自立する力をつける機会でもあります。その際、親子がお互いの生活を尊重する距離感が必要です。
連絡は本人の自立を妨げない程度とするのが理想的です。特に、一人暮らしをし始めた時期は、小まめなやりとりが安心につながりますが、次第に新しい環境で他に頼れる人ができたり、新しいコミュニティの中で活動していくようになると、自然と本人からの連絡は減っていくでしょう。それは、自立に向けた良い証と捉えましょう。
一人暮らしは自立への重要な一歩であり、親子にストレスが生じることもありますが、これを新たな人生のステージと捉え、希望を持って前向きに過ごすことが大切です。
監修・取材協力:目白大学新宿キャンパス学生相談室
目白大学新宿キャンパスの学生の、心理的な悩みや大学生活上における困りごとに対して、専門のカウンセラーが個別のサポートを提供する施設です。
「目白大学 学生相談室」公式ウェブサイト:https://www.mejiro.ac.jp/univ/campuslife/shinjuku/support/counselling/
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取材協力・監修/目白大学新宿キャンパス学生相談室
取材・撮影/西泰宏 文/静川泰平