受験当日に体調不良になったときの対処法は?受験期の体調管理方法も紹介
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受験期は体調不良になるリスクが高い
受験は、一年のなかで最も寒い時期に実施されます。
この時期は、ノロウイルスやインフルエンザ、風邪などの体調不良になるリスクが高まります。
受験生の皆さんは、「受験当日に体調不良になることは絶対に避けたい」と考えているでしょう。
それはごもっともであり、仮に体調が悪い状態で試験を受けたとしても本領を発揮することなどできません。また、重度の体調不良の場合は受験会場に向かうことすら困難になります。
しかし、人間である以上、どんなに気を付けていても体調不良になることはあります。
では、万が一当日に体調不良になったらどう対処すべきでしょうか。
受験当日に体調不良になった際の対処法
受験当日に体調不良になった際の対処法を、ケース別にみていきましょう。
共通テストの場合
体調不良で共通テストを受けられなくなった場合は、追試験日程で受験する措置が設けられています。
追試験とは、受験票に記載された問い合わせ大学に申請して受験を認められた人のみが受けられる試験です。
令和5年の共通テストにおいては、体調不良で追試験を受験できる条件は「38度以上の高熱」「呼吸困難」「倦怠感」から1項目以上ある場合、または「37.5度以上の発熱」「咳症状」「咽頭痛」から2項目以上ある場合でした。
万が一、共通テスト当日に体調不良になってしまった場合は、問い合わせ大学に申請して追試験を受験することを検討しましょう。
追試験の日程は、本日程より2週間後になります。
国立大学の二次試験の場合
国立大学の二次試験の場合は、募集要項や各大学公式サイトの入試情報ページに、新型コロナウイルス感染時の対応などが掲載されていることがあるので、よく読んでおきましょう。
基本的には「体調管理も受験のうち」とされ、体調不良の受験生に対して追試験を行うような措置はありません。ただ、一部の国立大学では新型コロナウイルス感染の疑いがある受験生には、追試験日程を案内するケースもみられました。
しかし、令和5年5月に新型コロナウイルスが5類の感染症となったことを機に、新型コロナウイルスへの対応措置は必須ではなくなりました。
これにより昨年度までと違い、新型コロナウイルスに感染した場合の対応措置を設けるかは各大学に委ねられます。
したがって、各大学の新型コロナウイルスへの措置は、昨年度までとも異なる場合があります。
大切なのは、ご自身で最新の情報を把握することにも努めることです。
情報を閲覧する際は、必ずご自身の受験の年のものであるかを確認しましょう。
私立大学の試験の場合
私立大学の試験の場合はどうでしょうか。
国立大学と同様、新型コロナウイルスに感染している場合の対応は、大学の公式サイトに掲載されている場合があるので必ずチェックしておきましょう。
実際に私立大学では、例えば「受験を取りやめにして出願料を返還する」「中期・後期日程などに振替受験をする」「個別入試を受けない代わりに共通テストの点数で受験をする」などの措置がみられました。
ただし、2023年5月に新型コロナウイルスは5類の感染症となったことを機に、今後も各大学の対応が変わっていく可能性があるのは、国立大学と同様です。
例えば、早稲田大学はやむを得ない事情で試験当日に会場へ行けなくなった受験生に関しては、共通テストの成績で合否判定を行う措置を設けていました。
昨年度までは、新型コロナウイルスに感染した一般選抜の受験生も対象となっていました。
しかし、5類へ移行したことを理由に令和6年からは新型コロナウイルスは本措置の対象外になっています。
国立大学の二次試験、私立大学の個別試験ともにきちんとご自身の目で正確な情報を確認しておくことが大切です。
受験当日の体調不良を予防する方法
受験当日の体調不良を予防するために、日々実践すべき行動についても紹介します。
規則正しい生活をする
まずは、規則正しい生活をすることです。
受験期は、毎日夜遅くまで勉強するのが当たり前になっている受験生が多いです。
ただし、規則正しい生活でリズムを整えていなければ、いざ受験当日のスケジュールに順応できないでしょう。
そこでおすすめなのは、せめて受験日の1か月前からは朝型の生活に切り替えることです。
夜は就寝時間を決め、その時間には消灯して布団に入りましょう。
また、当日の起床時間と試験開始時刻も意識し、日中はそれに合わせてなるべく規則正しい生活をしてください。
感染症対策を行う
感染症対策は、必ず実施してください。
外から帰ってきたときは、すぐに手洗い・うがいをするようにしましょう。
また、日常的にマスクを着用したり消毒をするのも大切です。
現在、マスク着用は個人の判断に委ねられています。しかし、受験期は入念に体調管理をする必要があるので、マスク着用も含めできることはすべて実施しましょう。
人ごみのなかに行かない
受験期は、人ごみのなかに行くのを控えましょう。
冬の時期に人がたくさんいる場所に行けば、風邪などを移されるリスクが大きいです。一度、体調を壊すと治るまでは本調子で勉強することもできません。
そのため、よほどの用事がない限りは受験期はあまり外出をしないようにしましょう。行きたい場所がある場合は、受験が終わってから行けば良いのです。
胃に負担をかける食べ物・飲み物を控える
胃に負担をかける食べ物・飲み物は控えましょう。
腹痛を起こしてしまうと、なかなか勉強を進められません。
脂質の多い揚げ物や肉、バターなどの食べ物は胃に負担をかけます。また、辛いものなど刺激物も胃に良くないので、受験期に食べるのはおすすめできません。
胃に負担をかける飲み物は、炭酸飲料やコーヒーなどです。少量ならまだしも、飲み過ぎないように気を付けてください。
特に、受験前日や当日は食事に気を付けましょう。
受験前日の夕食、受験当日の朝食・昼食についての情報はこちらの記事でまとめているのでぜひ参考にしてください。
身体を冷やさない
身体を冷やさないようにするのも心掛けてください。
普段は冷たい飲み物や食べ物を好んで摂っている人も、受験期はなるべく控えましょう。
寒い時期に身体の芯まで冷やしてしまうと、体調が悪くなるリスクが高まります。
受験期は体調を第一に考え、温かい飲み物や常温のものを摂るのがおすすめです。特に受験当日は、一日中冷たいものを口にしない方が良いでしょう。
学習部屋の環境を整える
学習部屋の環境を整えることも大切です。
「寒いから」とつい暖房の温度を高くしてしまいがちですが、そうすると頭がボーッとしてきて勉強が捗りづらくなります。
また、部屋の温度を高くすると湿度が下がり、インフルエンザウイルスが活発に活動する環境になります。
暖房の温度は頭がボーッとするほど高く設定せず、カーディガンを羽織るなど衣服で調整しましょう。
勉強中の足元の寒さで悩んでいる方は、ぜひこちらの記事も参考にしてください。足元の寒さ対策グッズなどを紹介しています。
時には息抜きをする
時には息抜きすることも心掛けましょう。
「そんな暇なんてないよ」と思う方もいるかもしれませんが、過度なプレッシャーに晒され続けると、腹痛などの体調不良を引き起こすことがあります。
数時間ごとに休憩タイムをとったり、お風呂に浸かる時は何も考えないようにするなど、勉強が忙しくても少しリラックスすることを大切にしてください。
まとめ
受験期は、体調管理を徹底して受験当日に備えましょう。
日頃から、「体調管理も受験の一環である」ということを意識しておくことが大切です。
受験生の皆さんは誰しも、「当日の体調不良で受験を台無しにする事態は避けたい」と考えているはずです。
ですが、どんなに気を付けていても当日に体調不良になる可能性は0%ではありません。
もし当日に体調不良になってもなるべく慌てずに対応できるよう、事前にしっかりと受験予定大学の情報を確認しておきましょう。
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