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共通テストとは?試験日程や教科、当日の注意事項などについて徹底解説

更新日 2023.10.04
共通テストとは?試験日程や教科、当日の注意事項などについて徹底解説
大学受験では、基礎学力を測るための試験として毎年1月に「共通テスト」が実施されています。共通テストは2021年から導入された試験のため、現在はまだ歴史も浅く、「そもそも一体、どのような試験なの?」と疑問を持っている方もいるのではないでしょうか?今回は、共通テストの概要をはじめ、試験日程や教科、当日の注意事項などについて詳しく解説します。ぜひ最後までお読みください!

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共通テストとは?

共通テストとは、大学受験生を対象に基礎的な学習の到達度を判定するために行われる試験です。

国公立大学の一般選抜の一次試験としても利用されているので、国公立大学志望者は受験必須となっています。

また、私立大学を「共通テスト利用」で受験する場合も共通テストを受ける必要があります。私立大学は個別入試で受験する方法もありますが、「共通テスト利用」の場合は、共通テストの結果で合否が決まります。以下の記事では、私立大学受験生向けの内容について紹介しているので参考にしてください。

さらに総合型選抜学校推薦型選抜でも、共通テストの受験が必要となるケースもあります。

共通テストは、2020年まで「センター試験」という名のもと実施されてきましたが、2021年より名称が変更されました。共通テストとセンター試験との違いについては、以下の記事で詳しく解説しています。

共通テストの試験日程

共通テストは、毎年1月の中旬頃に2日間にわたって実施されます。

これまでは、下記の日程で行われてきました。

実施年試験日程
2021年1月16日(土)・17日(日)
2022年1月15日(土)・16日(日)
2023年1月14日(土)・15日(日)
共通テストの過去の試験日程

出典:大学入学共通テスト (大学入試センター)

2024年の共通テストは、2024年1月13日(土)・14日(日)に予定されています。

共通テストは非常に寒い時期に行われるため、日頃から体調管理を徹底しておきましょう。また、当日の防寒対策も重要です。

共通テストの出願期間

こちらでは、2024年の共通テストの出願期間を下記の表にまとめています。

日程必要手続きなど
2023年9月1日~10月5日検定料等支払い
2023年9月25日~10月5日出願

~2023年10月25日
出願受理通知(確認はがき)が到着
はがきに記載された内容を確認する。
※万が一、2023年10月25日までに届かない場合は、志願者本人が問い合わせをして対応をしてもらう。
【問い合わせ先】大学入試センター事業第1課電話番号 03-3465-8600
~2023年11月1日住所や受験教科など出願受理通知(確認はがき)の記載内容に誤りがあった場合、2023年11月1日までに大学入試センターに申し出る
~2023年12月14日受験票等到着2023年12月14日までに届かない場合は、大学入試センター事業第1課に再発行依頼をする必要がある
2024年1月13日・14日共通テスト
共通テストの出願スケジュール

出典:令和6年度受験案内 (大学入試センター)

試験対策も重要ですが、手続き関係のスケジュールもきちんと把握し、対応漏れがないようにしましょう。

共通テストの教科・科目

共通テストは、全部で6教科30科目あります。

受験の際は、志望大学から指定された教科・科目を選択します。

下記の表は、各教科・科目の配点・試験時間・選択方法をまとめたものです。

教科グループ科目配点試験時間選択方法
国語国語200点80分
地理歴史地理A地理B世界史A世界史B      日本史A日本史B1科目選択100点
2科目選択200点
1科目選択60分
2科目選択130分(うち解答時間120分)
10科目のうちから最大2科目を選択する。※ただし、同一名称を含む科目(「地理A」と「地理B」など)の組み合せで2科目を選択することは不可。
公民現代社会倫理政治・経済倫理、政治・経済
数学数学Ⅰ数学Ⅰ・数学A100点70分2科目のうちからどちらか1科目を選択する
数学数学Ⅱ数学Ⅱ・数学B簿記・会計情報関係基礎100点60分4科目のうちから1科目を選択する。
理科物理基礎化学基礎生物基礎地学基礎物理100点60分下記の選択パターンにより科目を選択する。
A:理科①から2科目B:理科②から1科目C 理科①から2科目および理科②から1科目D 理科②から2科目
理科物理化学生物地学
1科目選択100点2科目選択200点
1科目選択60分 2科目選択130分(うち解答時間120分)
外国語英語(リーディング、リスニング)各100点計200点
リーディング:80分リスニング:60分 
5科目のうちから1科目を選択する。
ドイツ語フランス語中国語韓国語200点  80分
共通テストの教科・科目

出典:令和6年度受験案内 (大学入試センター)

ご自身が受験予定の教科・科目については、配点や試験時間、選択方法をよく把握しておきましょう!

共通テストの時間割

共通テストの時間割についても把握しておきましょう。

1日目は文系科目、2日目は理系科目が実施されます。

1日目

時間教科
9:30~11:40(2科目受験の場合)10:40~11:40 (1科目受験の場合)地理歴史・公民
13:00~14:20国語
15:10~16:30外国語(リーディング)
17:10~18:10外国語(リスニング)(※英語のみ)
共通テストの時間割|1日目

2日目

時間教科
9:30~10:30理科①     
11:20~12:30数学①
13:50~14:50数学②
(2科目受験の場合)15:40~17:50 (1科目受験の場合)16:50~17:50理科②
共通テストの時間割|2日目

出典:令和6年度受験案内 (大学入試センター)

共通テスト当日の注意事項

共通テスト当日は、下記の注意事項を心掛けてください。

忘れ物をしないように気を付ける

まず、忘れ物をしないように気を付けましょう。

共通テスト当日の持ち物準備は、前日までに整えておくのが無難です。

下記、共通テストの持ち物を紹介するのでぜひ活用してください。

  • 受験票・写真票
  • 受験上の注意(受験票に同封される)
  • 身分証明書
  • H・F・HBの黒鉛筆(※シャープペンシルを利用したマークは不可)
  • プラスチック製の消しゴム
  • 鉛筆削り(電動式・大型のもの・ナイフ類を除く)
  • 時計(※アラームを消すこと)
  • スマートフォン(※アラームを消すこと)
  • 交通費
  • 試験会場までの地図
  • 昼食
  • 飲み物
  • ハンカチ・ティッシュ
  • マスク
  • 上履き(受験票に「上履き持参」と記載がある場合)
  • 参考書

万が一、受験票・写真票を忘れた場合は当日試験場で仮受験票・仮写真票を申請をすれば共通テストを受けられます。

そのため、忘れたことに気付いても試験場には向かってください。

しかし、仮受験票や仮写真票の申請をするとなれば、直前の勉強時間を確保しづらくなります。

また、精神的な焦りも生じるので、やはり受験票・写真票は忘れないように気を付けておくべきです。

時間に余裕を持って会場に向かう

また、時間に余裕を持って会場に向かいましょう。

集合時間のギリギリに到着するような予定にすると、思わぬトラブルに遭遇した際などは遅刻してしまうかもしれません。

共通テストは試験開始後20分までの間は入室が認められていますが、遅刻した場合は心の余裕もなくなり実力を発揮するのが難しくなるでしょう。

また、もし当日に公共交通機関に遅れが生じて会場へ到着できなかった場合、申請すれば追試受験をさせてもらえます。

その際は、受験票に掲載されている「問合せ大学」へ連絡して、公共交通機関の遅延により会場到着が遅れる旨を伝える必要があります。

問い合わせ後は、先方の指示に従ってください。

会場到着後は設備を確認しておく

会場到着後は設備を確認してください。

お手洗いの場所は前もって確認しておくことで、利用する際もスムーズに辿り着けます。

また、自分の机や椅子に不具合がないかも見ておくと良いでしょう。

万が一不具合があった際は、速やかに試験監督に申し出て指示を仰いでください。

試験監督の指示を守る

試験監督の指示はきちんと守りましょう。

当日は共通テスト受験の不安で頭がいっぱいかもしれませんが、試験監督の指示は「一つも聞き逃さない」という意気込みできちんと耳を傾けてください。

試験開始時・試験終了時の合図もしっかりと聞いておきましょう。

時間外で勝手に解答していると不正行為となり、最悪の場合は退場させられます。

また不明点がある際は、自己判断せずに挙手して監督の指示に従いましょう。

自己採点のために自分の回答をメモしておく

自己採点のために自分の回答をメモしておくのも大切です。

共通テストの正式な得点発表は、4月以降に行われます。

しかし、大学受験の際は自分の共通テストの結果に応じて出願する大学を決定します。

そのため、共通テスト終了後は自己採点が必要です。

問題冊子に自分の回答を記録しない限り、正確な自己採点をするのは難しいでしょう。

また、いくらメモをしていても記録ミスがあったら正確な点数を出せません。

過去問や模試を解く際も、記録ミスや記録漏れには十分注意しながら、自分の回答をメモする練習をしておいてください。

共通テストの自己採点についてはこちらの記事でも解説しているので、ぜひあわせてご確認ください。

前もって決めた休み時間の過ごし方を実行する

共通テストの日は、前もって決めた休み時間の過ごし方を実行してください。

「自分の苦手な箇所をまとめたノートを見る」「リフレッシュのために3分程は歩くようにする」など決めておくと、休み時間の過ごし方で迷わずに済むでしょう。

そして重要なのは、「休み時間に自己採点をしないこと」です。

終了した科目の結果が気になってしまい、つい自己採点をしたくなるのは当然です。

しかし、思いがけないミスをしていたことに気付いて落ち込む可能性もあるので、絶対にやめておきましょう。

また、知人と答え合わせをするのもおすすめできません。

休み時間は次の受験科目で本領発揮できるように整える時間であることを、意識してください。

共通テストから大学合格発表までの流れ

最後に、共通テストから大学合格発表までの流れを解説します。

国公立大学の場合

国公立大学は、1月中旬の共通テストと2〜3月に各大学で実施される個別入試、両方の結果で合否が決まります。

共通テストの後は、自己採点の結果をもとに受験する大学を決定し出願します。

例年、国公立大学個別入試が行われるのは2月末から3月中旬です。

2024年は、下記のようなスケジュールで予定されています。

日程個別入試実施日合格発表日
前期日程2024年2月25日~2024年3月6日~10日
後期日程2024年3月12日~2024年3月20日~24日
国公立大学の個別入試スケジュール

出典:国立大学の入試  (一般社団法人国立大学協会)

上記からわかるように、合格発表は3月に行われ、それ以降大学の入学手続きを進めることになります。

私立大学の「共通テスト利用」の場合

私立大学を共通テスト利用で受験する場合は、必ず共通テストを受ける必要があります。

共通テスト利用とは、主に私立大学で採用されており、個別入試を受けずに共通テストの結果だけで合否が決まる入試方式です。

共通テスト利用には、前期日程と後期日程があります。

前期の場合は、共通テスト実施日よりも前に出願するスケジュールになります。

この場合は、国公立大学のように共通テストの自己採点の結果をもとにした出願はできません。

そのため、自身の共通テスト模試の結果より合格できる見込みのある私立大学に出願することになります。

合格発表の時期は、2月下旬頃になる傾向がみられます。

後期日程の場合は、共通テスト実施後が出願期間となり、自己採点の結果をもとに出願先を決められます。

合格発表は例年、3月頃に合格発表が行われるケースが多いです。

まとめ

本記事では、共通テストの概要を詳しく解説しました。

とても寒い時期に実施される共通テストですが、日頃から体調管理を徹底して、当日は万全の状態で試験会場に向かいましょう!

また、当日に忘れ物をすると精神的な焦りも出るので、前日までに準備をしておくのがおすすめです。

共通テストの特徴を早めに把握しておけば、その分対策にも時間を掛けられます。

ぜひ、本記事の内容も参考にして共通テストに備えてください。

ライター
ドーミーラボ編集部

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