関西大学の国際学生寮について担当者さんに直接お聞きしました！＜特集：関西大学②＞

関西大学直営の国際学生寮は全部で4つあるのですが、最も特徴的なポイントは留学生と一般学生が共に暮らす寮であることです。日本各地の学生だけではなく、世界各国の学生を受け入れているため、寮で生活しながら国際交流ができるのが大きなメリットだと思います。

関西大学ではコロナ禍に入ってしばらくは交換留学生の受け入れを中断しており、留学生別科の学生や正規課程の留学生も一部入寮していましたが、一般学生が入寮者の大部分を占めていました。2022年の秋学期から交換留学生の受け入れを再開しますので、まさしく世界各国から留学生がたくさん入寮することになります。

学業や課外活動ではなかなか経験できないプログラムが充実しているところです。
例えば、寮生活をサポートしてくれる「レジデント・アシスタント（通称：RA）」の学生に向けて行うリーダーシップなどRA活動に必要なスキルを身につけるためのプログラム、企業が主導して行うプログラム、行政・企業と一緒に行う社会課題解決のプログラムなどを実施しています。また、留学生の方々とコミュニケーションを取るための基礎力を身につける英会話・異文化を学ぶプログラムもリニューアル予定です。いずれのプログラムも参加希望者を募って少人数のグループで行っており、プログラムの参加を通じて他の寮生とも交流できる機会になっています。

こちらは「課題チャレンジプログラム」という少人数制のプログラムとなっております。協力していただく企業は基本的に関西大学のOBの方が経営・勤務している企業です。

2021年は関西に拠点を置く2つの企業がそれぞれ主導でプログラムを実施。関西大学の4つの寮の中から希望者を募って、それぞれ5〜6名が参加してくれました。本プログラムではその企業が抱える課題を学生のアイデアを入れながら解決していくというものになっています。

インターンシップのような側面もありますので、「就職活動や仕事、社会人のイメージを掴むのにも役に立った」という声が多く寄せられています。参加した学生さんのアンケートを見ると「企業の社長や人事の方と話す機会や考え方に触れる機会はなかなか無いので、今後の就職活動に役に立った」というような声が多いですね。

他にも ファシリテーターがついて進行するワークショップ形式の課題解決プログラムなど、 企業の方と協働して行うものもあります。「社会課題と自分自身、企業がどのようにつながっているかということを学べて有意義だった」というご意見もいただいています。

春学期までは外部講師を招いて英会話や異文化の学習を行っておりましたが、2022年の秋学期からは交換留学生が寮に戻ってきますので、交換留学生に講師役をやってもらおうと考えております。

まずは交換留学生に講師としてのスキルを身につけるためのトレーニングを受けてもらい、実際に交換留学生が講師となって、日本の学生に英会話や自国の文化、日本との違いについて教えてもらうということを考えています。いわゆる講師と学生という縦の関係ではなく、学生同士という横の関係で学び合えるのは貴重な体験になると思いますね。

本学の寮ならではの学びや体験ができるところだと思います。

寮を探す時は住居としての側面ばかりに目が行きがちですが、本学の寮では先ほどもお話しました国際交流や寮生限定の各種プログラムも充実しております。快適な住まいである上に、他ではなかなか得られない学びや体験ができるのは大きなメリットです。ぜひ大学時代のこの期間にしか得られない生活を送ってほしいなと思います。

本学の寮が国際寮として舵を切ったのは4年前からになります。これからの時代は国際化がますます進みますので、本学の寮がこれからの国際学生教育の窓口のひとつになってほしいなと思っています。

また各種プログラムももっと充実させていきたいと考えておりますので、例えば「実家から大学に通えるけど、プログラムが魅力的だから関西大学の寮に住もう」と考える学生さんも増えるように頑張りたいと思います。快適に暮らせるという側面はもちろん押さえた上で、人材育成という側面でも魅力的な寮にしていきたいですね。

本学の寮では留学生と共同生活を送ることができるため、国際感覚を身につける機会になりますし、人材育成プログラムの充実によって卒業後のキャリアに役立つことも学べます。また、レジデント・アシスタントになってリーダーシップを発揮することもできます。授業やクラブ、サークル活動とはまた違った経験ができると思いますので、学生生活の貴重な時間をぜひとも本学の寮で過ごしていただければ嬉しいです。