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【特集・成蹊大学の寮】あなたはどっち派?プライベート重視 VS コミュニケーション重視。友との和を極めし「ドーミー井の頭公園」に潜入取材!

【特集・成蹊大学の寮】あなたはどっち派?プライベート重視 VS コミュニケーション重視。友との和を極めし「ドーミー井の頭公園」に潜入取材!
今回の潜入取材は、安倍晋三元首相の出身校でもある成蹊大学の学生寮。成蹊大学には「静と動」それぞれタイプの異なる2大学生寮が存在するらしい。

そんな噂を聞きつけ、我々学生寮潜入班は実態を確かめるべく2つの学生寮への潜入取材を決断。今回は“動の学生寮”「ドーミー井の頭公園」にダイブ!

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■「ドーミー井の頭公園」の外観

ドーミー井の頭公園(成蹊大学専用国際交流寮)

2階建てのアットホームな外観。それなりに年季は入っているが、なんだろう新品でピカピカの建物では醸し出せない安心感がある。

■自転車置き場

ドーミー井の頭公園(成蹊大学専用国際交流寮)

玄関前には自転車がズラリ。なんで全部同じタイプの自転車なんだろう・・と思ったら、これらは留学生用にサブスクでレンタルしている自転車とのこと。それ以外の自転車は裏側にあるそうだ。

■エントランス

ドーミー井の頭公園(成蹊大学専用国際交流寮)
左からKUさん(理工学部3年・福島県出身)、KOさん(理工学部3年・神奈川県出身)、Nさん(法学部3年・山梨県出身)

エントランスっていうより玄関。学生寮は学生寮。変に格好つける必要はないのだ。これでいいのだ。玄関では今回「ドーミー井の頭公園」を案内してくれる3人のRAがお出迎えしてくれた。

もうド直球で「男子ー!」。男子寮と勘違いしてしまいそうだが、ここは男子寮ではない。女子学生もいます。さらには国際寮なので世界各国からの留学生もいる。

■裏の自転車置き場

ドーミー井の頭公園(成蹊大学専用国際交流寮)

寮の中に入る前に建物裏の自転車置き場を案内してもらう。

「見てくださいよオレのチャリ!」とばかりにそれぞれの愛機を見せてくれた。

「男子―!」っていうかもはや「小学生男子ー!」。

学校へのアクセスについて質問してみた。

KUさん:正直、学校まで近いとは言えないんですけど、自転車で通えるし、電車に乗るのと比べても全然自転車の方が快適ですね。

Nさん:道のりの最初の方は、道も狭いし自転車が渋滞するエリアがあるので、そこは慣れが必要だと思う。でも運動にもなるし、井の頭公園を通っていけるので、自然が身近に感じられていいよね。ボクはアクセスが良くてもコンクリートジャングルみたいな街よりここの環境がいいな。

■セキュリティ

ドーミー井の頭公園(成蹊大学専用国際交流寮)

玄関から寮に入る前に「ピッ」。

誰でも気兼ねなく入れそうな雰囲気の玄関だが、この通りセキュリティはバッチリ。ゆるそうに見えて、しっかりしているところはしっかりしている寮なのだ。

■エントランス

ドーミー井の頭公園(成蹊大学専用国際交流寮)

スーパー銭湯やサウナを彷彿とさせるエントランス。

ドーミー井の頭公園(成蹊大学専用国際交流寮)

靴箱の中には各寮生の靴が3足入れられるようになっている。ビーチサンダルや平べったい靴ならもっと入りそうだ。

■食堂

ドーミー井の頭公園(成蹊大学専用国際交流寮)

寮の中心地であるという食堂へ案内してもらった。

早速、食事が出る寮のメリットについて聞いてみた。

Nさん:全体的にどれも美味いですよ。毎月特別メニューがでるんですよ。それがけっこう楽しみになってますね。今月はスープカレーですね。

ドーミー井の頭公園(成蹊大学専用国際交流寮)

KOさん:そういえば、そろそろ特別メニューで刺身が出てきそうな気がする。

KUさん:朝食に出てくるメニューがだいたい読めてきた気がする(笑)。

KOさん:ミートボール、ハムエッグ、シーフード炒めみたいなね(笑)。

Nさん:あとうどんの時もあるよね。うどんはけっこうみんな楽しみにしてると思う。

KOさん:ちなみに、ごはんかパンかは毎朝選べるシステムです。

ドーミー井の頭公園(成蹊大学専用国際交流寮)
ドーミー井の頭公園(成蹊大学専用国際交流寮)

食堂では、世界各国の大学生たちがワイワイとお昼ご飯をつくっている。ここまで昔ながらの寮のような雰囲気だったが、いきなりこの部屋だけ世界中の人々が集まるニューヨークのようになっていてビックリ。

国際寮で過ごしてみて、いかがですか?

KUさん:ボクだけひと足早く「ドーミー井の頭公園」に入寮したんですよ。新人はボク1人だし、留学生の方もいるから心細かったんですけど、勇気を出して食堂に1人で入っていきました。みんなが「マリオカート」をしていたので「ボクもやりたい」と言ったらみんな快く受け入れてくれて、もう次の日からはみんな友達みたいな感覚になってましたね。

Nさん:ボクは最初、留学生の方になんて挨拶していいのかわからなくて(笑)。「ハロー」なのか「こんにちは」なのか。

KOさん:たしかに(笑)。

ドーミー井の頭公園(成蹊大学専用国際交流寮)

Nさん:相手の文化に合わせようと思って「ハロー」って挨拶したら、留学生に「よっす!」って返されて(笑)。

KOさん・KUさん:(爆)

Nさん:留学生がめっちゃ日本慣れしてたのには衝撃を受けましたね。

KUさん:でもみんな基本的に英語で話しかけたら英語で返してくれるし、日本語で話しかけたら日本語で返してくれるね。

KOさん:特別なエピソードはないけど、毎日が刺激的だよね。「食堂に行ったらもう海外」みたいな。日常的に英語が飛び交っている環境ですね。

KUさん:そういえばLINEのやりとりで英語を使うことが増えた。例えば寮のみんなにメッセージを送る時は日本語と英語2つのテキストを送ったりします。

Nさん:文化的なところで言うと、ヴィーガンの人が思った以上に多くてびっくりしたかな。

※ヴィーガンとは、肉や魚、乳製品、卵などの動物性食品を一切食べず、レザーや羽毛のような動物由来の製品も消費しない人、またはそのライフスタイル(菜食生活)のこと。

KUさん:逆に留学生が日本の寮に入ってびっくりしたこと聞いてみようか。ちょっと教えてー。

留学生さん:ビックリしたってほどではないけど、日本人は名字で呼び合うことが多いのには驚いたかな。私たちは名前で呼ぶのが当たり前だから。

KUさん・Nさん・KOさん:あー!!!

ドーミー井の頭公園(成蹊大学専用国際交流寮)

KUさん:最近、寮に入ったばかりの後輩にも聞いてみよう。ちょっと教えてー。

後輩さん:日本人ばかりだと敬語を使わなきゃとかちょっと壁を感じるんですけど、留学生の先輩が「タメ語でいいよ」と言ってくれたりして、むしろ留学生の人の方がフレンドリーで壁がないのが印象的ですね。向こうから話しかけてくれるから溶け込みやすいし。

KUさん・Nさん・KOさん:たしかにあるかもねー。

ドーミー井の頭公園(成蹊大学専用国際交流寮)

ここで勉強をしている寮生もいる。勉強や読書に集中したい人はヘッドフォンやイヤフォンをしている。寮生もヘッドフォンをしている人にはなるべく話しかけず、集中させてあげるよう自然に気づかっている様子が感じ取れた。

ドーミー井の頭公園(成蹊大学専用国際交流寮)

各自が思い思いに過ごしたり、友達とワイワイ話したり、もはやここは食堂というよりもリビングのような感覚なのだろう。とにかく寮ってこんなにリラックスできるのかと思うほど男子も女子も気ままに過ごしている。

さっそくRAの3人に寮生活を選んだ理由を聞いてみた。

KOさん:ボクの場合はごはんが出るというところが大きかったですね。初めての一人暮らしということで親もごはんが心配だったみたいで、親からも勧められました。あと留学生と交流できる点も魅力だと思いましたね。

Nさん:ごはんが出ると、(調理や買い出しなどの)時間の削減になるから良いよね。ボクも国際交流は寮生活を選んだ理由として大きい。「ドーミー吉祥寺」と「ドーミー井の頭公園」を比較したけれど、こちらの方が国際交流もできて、仲良くなるための環境も整っているので最終的に「ドーミー井の頭公園」を選んだ感じ

■シャワールーム

ドーミー井の頭公園(成蹊大学専用国際交流寮)

「ドーミー井の頭公園」はお風呂も共同ということで、まずはシャワールームへ。RAのみんな、全部ポーズとってくれてありがとう(笑)。

ドーミー井の頭公園(成蹊大学専用国際交流寮)

各シャワーブースはこんな感じ。

■大浴場

ドーミー井の頭公園(成蹊大学専用国際交流寮)

続いて大浴場。男子が使える日と女子が使える日が分かれているそう。お風呂の中で話すのも楽しいそうで、ついつい長湯してしまうこともあるそうだ。

大浴場、実際に生活の中で使ってみてどうですか?

KUさん:大浴場はめっちゃ良いっす!もし自分の部屋にお風呂があったら、自分で掃除とかもしなくちゃいけないし。

Nさん:寮生のコミュニケーションの場になってるしね。

KUさん:大浴場で話し足りない時に「もうちょい浸かってってよ」って引き止めることもあるもんね(笑)

ドーミー井の頭公園(成蹊大学専用国際交流寮)

女湯の日はこのようにドアの前に暖簾がかけられる。

ドーミー井の頭公園(成蹊大学専用国際交流寮)

さらにパスワード入力するタイプのセキュリティもかかるとのこと。女性のプライバシーはばっちりガード!ちなみに男子の日はノーセキュリティだそうだ(笑)。

■ランドリールーム

ドーミー井の頭公園(成蹊大学専用国際交流寮)

「ドーミー井の頭公園」は洗濯機も共用。この部屋には洗濯機とコイン式乾燥機が置かれている。この写真の左側手前には共用の冷蔵庫もある。冷蔵庫は自分の部屋に設置することも可能だが、この冷蔵庫を使っても良いそうだ。

ドーミー井の頭公園(成蹊大学専用国際交流寮)

洗濯機の対面はパウダールームのようなスペースに。

■階段下スペース

ドーミー井の頭公園(成蹊大学専用国際交流寮)

2階へと続く階段の下のスペースは、掃除機やシーツ(レンタル)置き場になっている。

■モデルルーム(2階)

ドーミー井の頭公園(成蹊大学専用国際交流寮)

モデルルームに案内してもらう。一人暮らしにはちょうどいい広さだ。両側の壁面に設置されたレールには、服をかけたり好きなものを飾ったり自由に使うことができる。また、ベランダに出て洗濯物を干すことも可能だ。

ドーミー井の頭公園(成蹊大学専用国際交流寮)

収納も備え付けのものが用意されている。

■KUさんの部屋

ドーミー井の頭公園(成蹊大学専用国際交流寮)

部屋をキレイに使っていると推薦されたKUさんのお部屋を特別に見せてもらった。たしかに、上手に部屋を活用している。友達が来ている時はこんなフォーメーションで話しているそうだ。

ーー 実際に寮の友達とは、どのように過ごしていますか?

KOさん:もうほとんどプライベートがないぐらい誰かと一緒に過ごしていますね(笑)。

Nさん:そう言うとなんか誤解を生まない(笑)?

KOさん:それくらい仲が良いってこと。

KUさん:まぁたしかに友達だけど家族っていう感覚に近いかもな。

Nさん:落ち込んで1人になりたい時には部屋に鍵をかけておけば、1人にもなれるしね。1人で落ち込んで、人に話せるぐらい回復したら、友達の部屋に行って相談することもある。

KUさん:そういう時みんなちゃんと話を聞いてくれる。聞いてもらえるからだんだん気持ちが回復してくることもあるよね。

KOさん:あと寮の外にも遊びに行ったりするね。

KUさん:そういえば一番遠くに遊びに行ったのは韓国だね。

Nさん:一緒に行ったね。なんで行くことになったんだっけ?

KUさん:食堂でみんなでごはん食べてる時に「韓国行ってみたくない?」みたいな話題になって、その流れだったと思う。

KOさん:「本場のサムギョプサルが食べたい」みたいな会話だったよね。

KUさん:そうそう、それで春休みにね。

Nさん:あとリゾートバイトをしに、みんなで福島県に行ったりもしたね。1ヶ月間スキー場のバイト。

■KOさんの部屋

ドーミー井の頭公園(成蹊大学専用国際交流寮)

「オレの部屋も見せたんだからオマエの部屋も見せろよー」という男子ノリでKOさんの部屋も見せてもらえることに。勉強している時はこんな感じ。

ドーミー井の頭公園(成蹊大学専用国際交流寮)

友達が部屋に来た時(3人)はこのフォーメーションで話すとのこと。ちなみにこの寮では友達同士の部屋の行き来も盛んだそうだ。

落語に出てくる長屋のような雰囲気で、国も性別も関係なく全員がワイワイと仲良く暮らす寮。「グローバルな長屋」と表現することもできるだろう。それが「ドーミー井の頭公園」だ。

■RA3人に最後に聞いてみた。

ドーミー井の頭公園(成蹊大学専用国際交流寮)

「ドーミー井の頭公園」に入寮して良かったと感じることを教えてください。

KOさん:国籍問わず、友達がいっぱいできたのは良かったよね。

Nさん:たしかにドイツの友達の国にも遊びに行ったりすることができたし。

KUさん:ボクは良かったことが大きく分けて3つある。1つは本当に国籍性別問わずに友達がいっぱいできたこと。いつでも一緒にいるから楽しい時も辛い時も一緒にいる友だちが増えたことは本当に嬉しい。2つ目はこの寮でRAをやったことで色んなスキルが高まったと感じる。社会人と関わったりすることもあるし、人のまとめ方だとかスケジュール管理もできるようになった。あとはRAの友達もできたから「ドーミー井の頭公園」以外にも友達の輪が広がってよかった。3つ目は、もともとコミュニケーションが好きだったけど、より活発になったりよりアクティブになったと思う。色んな人とも話せるようになったし。

KOさん:あと、大学生になった当初は「どうやって授業受ければいいのか?」「どんな授業が面白いのか?」など全然わからなかったけど、寮の先輩に色々と教えてもらえたのは良かったと思う。すごく安心した。

Nさん:あとみんなで勉強する会の輪が広がっていったのは面白いと感じた。最初はKOとKUの2人が同じ理工学部だから勉強を2人でしていたんだけど、それを見て危機感を憶えた友達がどんどん集まって一緒に勉強するようになって、今ではみんなで大学に行って集中して勉強する会になってるもんね。

KOさん:誰かが何かをはじめると、みんながノッてくる感じはあるね。

KUさん:就活も個人で頑張るというより、みんなでみんなの就活を応援したり協力するチーム戦みたいな感じになってるもんね。面接の練習をみんなでやったりしてるね。

KOさん:あとみんなで就活の作戦練ってたりすると、自分が最初は考えてもいなかった業界に興味を持つこともあるよね。仲間と話すことで視野が広がるというか。

KUさん:なんて言うか、みんな仲が良すぎるよね(笑)。もう寮を出てもみんなでシェアハウスでもするか(笑)。

成蹊大学専用寮「ドーミー吉祥寺」「ドーミー井の頭公園」を比較

ドーミー吉祥寺ドーミー井の頭公園
食事食事なし食事付き
トイレ各部屋(ユニットバス)共同トイレ
お風呂各部屋(ユニットバス)共同シャワールーム・大浴場
フロア  女子専用フロア有り1階は男性のみ
2階は女性優先
建物6階建て2階建て
定員87名58名
その他 国際寮

「静と動」と称される2つの成蹊大学専用寮の特徴を洗い出してみた。

今回訪れたのは「動」の学生寮「ドーミー井の頭公園」。食事有りのアットホームな雰囲気な空間で、寮生たちと深く濃く交流できるのが最大の特徴。シェアハウスのような感覚でたくさんの仲間とワイワイ過ごせるコミュニケーション重視の国際寮。アクティブに多種多様な人々と交流したい人には「ドーミー吉祥寺」がオススメだ。

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