1. Home
  2. コラム

【特集・成蹊大学の寮】あなたはどっち派?プライベート重視 VS コミュニケーション重視。個の時間を極めし「ドーミー吉祥寺」に潜入取材!

【特集・成蹊大学の寮】あなたはどっち派?プライベート重視 VS コミュニケーション重視。個の時間を極めし「ドーミー吉祥寺」に潜入取材!
今回の潜入取材は、安倍晋三元首相の出身校でもある成蹊大学の学生寮。成蹊大学には「静と動」それぞれタイプの異なる2大学生寮が存在するらしい。

そんな噂を聞きつけ、我々学生寮潜入班は実態を確かめるべく2つの学生寮への潜入取材を決断。まずは“静の学生寮”「ドーミー吉祥寺」にダイブ!

⏱この記事は約8分で読めます

■「ドーミー吉祥寺」の外観

ドーミー吉祥寺(成蹊大学専用国際交流寮)

まるで普通のマンションのような外観。ピッカピカとまではいかないが、古さやボロさはまるで感じさせない佇まいだ。何より三鷹〜吉祥寺エリアの落ち着いた品のある街並みに見事に溶け込んでいる。

■エントランス

ちょっとしたホテルのような佇まいのエントランス。セキュリティもしっかりしてそうだ。

■入口で寮長さんがお出迎え

入口で寮長の松井さんがお出迎え。どことなく名優「トミー・リー・ジョーンズ」を彷彿とさせるナイスミドルだ。寮長は元自衛官だという。災害時などの緊急時にもめちゃくちゃ頼りになりそう。子の安全を第一に願う親御さんからしたら、この上なく安心できる寮長である。

■今回案内をしてくれる4名の寮生さんがお出迎え!

ドーミー吉祥寺(成蹊大学専用国際交流寮)

エントランスホールでは、今回案内をしてくれる4名の寮生さんが我々を待っていてくれた。

左からMさん(法学部3年・島根県出身)、Fさん(法学部2年・静岡県出身)、Tさん(文学部4年・静岡県出身)、Sさん(文学部3年・兵庫出身)。男女2対2のバランスの良い組み合わせだ。

さっそくだがアパート暮らしではなく、寮生活を選んだ理由を聞いてみた。

Tさん:まず漠然と1人暮らしというものに不安がありました。専用寮だと隣の部屋の人をはじめ寮の中にいる人全員が同じ大学に通っているので、アパートなどと比べても安心感がありました。

Fさん:ボクも同じ理由です。ボクは静岡県から上京してきたので、田舎から都会の生活に急に変わるというところで不安があったんです。でも、専用寮なら住人みんな同じ大学だし、日々の生活でも助け合えたりすると思ったので、すごく安心できる要素でした。

Sさん:うちは親が寮生活の方が寮長・寮母さんがいるので安心できるといって勧めてきたのがきっかけですね。私自身も寮生活に抵抗がなかったし、学校からも近いし便利だなと思いました。

■エントランスホール

ドーミー吉祥寺(成蹊大学専用国際交流寮)

テーブルが4つ。奥に和室があるエントランスホール。

イベント等で集まったりするのか聞いてみたところ、コロナ禍以降、イベント自体がほとんどなくなってきていたが、今後は様々なイベントを行っていきたいとのこと。

Sさん:私が入寮した頃はまだコロナ禍だったので、あんまり深く交流しにくい感じだったのですが、最近入寮してきた子たちは、一緒に遊びに行ったり頻繁に交流しているのをよく目にします。

Fさん:エントランスホールで寮生同士が一緒に勉強してるのをよく見ます。コロナ禍の時は寮の中で交流するのも難しかったと思うけど、今は友達をつくりやすい環境だと思います。

寮の友人たちとはどのような風に過ごすことが多いのか、聞いてみた。

Tさん:もう退寮してしまった友人ですが、お互いの部屋を行き来したりしてました。一緒にテレビ見たり。一緒にディズニーランドに行った時も帰る家が同じなので安心でした。だから旅行とか一緒に遠出することが多かったですね。

「ドーミー吉祥寺」で過去に行われたイベントの写真。コロナ前まではけっこう盛んにイベントをやっていたそうだが、コロナによってその流れは途絶えてしまったそう。現在、RAの皆さんでイベントのカルチャーを復活させるべく、様々な企画を考えているようだ。

ドーミー吉祥寺(成蹊大学専用国際交流寮)

その証拠に掲示板には様々なイベントの告知がある。RAの皆さん頑張ってください!

■エントランスホールの本棚

寮生が誰でも自由に利用できる本棚。注目すべきは参考書の充実具合。色んな大学の生徒が集まる学生寮だと、参考書のジャンルもバラバラになってしまうことが多いが、ここは成蹊大学の専用寮のため成蹊大学の学生に役に立つ参考書が集まっている。

■和室

ごろんと寝っ転がったら気持ちよさそうな和室。ここは本来、留学生の方などに茶道体験などをしてもらえるようにつくられた和室らしい。現在はこれといった使い方が決まっているわけではないそうだが、仲のよい寮生数名でここで一緒にゲームをしたりしているそうだ。

■防音室

エントランスホールの脇には防音室。楽器を練習したい人にうれしい設備だ。今回「ドーミー吉祥寺」を案内してくれるRAのSさんは、この防音室でユーフォニアムという楽器の練習をしているそうだ。部屋から楽器を持ってきてくれた。

RAみんなで記念撮影。楽器のサイズにもよるが、4人でセッションもできそうな広さだ。ちなみにFさんにギターを持ってもらったが、ギターを弾けるわけではないそうです。

■乾燥機ルーム

1階の共用部にある「乾燥機ルーム」。洗濯機は各部屋にあるため、ここには置いていない。梅雨など雨が続く日には重宝するそうだ。

■最上階(6階)の外廊下

1階からエレベーターで6階へ。最上階であるここからは吉祥寺の街並みが一望できる。改めて緑の多い街であることを実感できる風景。ちなみに写真の奥にある緑の中にそびえる大きな建物が成蹊大学だ。

街並みを眺めながら、みんなに吉祥寺の気に入っているポイントを聞いてみた。

Fさん:吉祥寺は住みたい街ランキングでも1位を取ったりと、人気があるにも関わらず街が落ち着いているところが良いですね。例えば人気の街でも繁華街が多いと、人通りが多かったりして落ち着かないような気がします。吉祥寺は街の人の人柄もすごく良い印象です。

Sさん:買い物も吉祥寺だけで全然完結するし、何でも揃う環境ですね。また渋谷に遊びに行きたいと思ったら、井の頭線ですぐにアクセスできる点も便利です。

Fさん:飲食店だと近くにあるハワイアンのお店がお気に入りで、お店以外なら井の頭公園がお気に入りです。春にはみんなで花見もやったりしました。

Tさん:イベントの下見でも行ったよね。

Mさん:やっぱり井の頭公園はよく行くよね。

Tさん:大学生ってけっこう公園に集まったりするんですよ。飲み会とかイベントの前後とかにも、とりあえず井の頭公園に行ったりします。

Fさん:みんなで食事した後とかも「とりあえず井の頭公園に移動しようか」ってなりますね。

Mさん:たしかに(笑)。みんなで集まったりすると、何かと井の頭公園を挟んで行動したりする。

■モデルルーム(6階)

ドーミー吉祥寺(成蹊大学専用国際交流寮)

モデルルーム(空き部屋)があるというので中に入らせてもらった。

冷蔵庫もベッドもデスクも収納もある。布団さえあれば今すぐにでも生活を始められそうだ。

キッチンにはIHコンロもある。RAに聞いてみたところIHコンロの両脇にスペースがあるため、それなりに調理もしやすいとのこと。欲を言えばもう1つIHコンロがほしいそうだが、IHコンロを買ってきて設置するなど、自分でカスタムすることもできそうだ。

3階以上の部屋にはベランダがあるので、ここで洗濯物を干すことができる。緑の多い街並みを感じられる眺めだ。ちなみに1階と2階は防犯上の理由でベランダがないつくりになっている。

Tさんに座ってもらった。1人暮らしにはちょうど良い広さに感じられる。

ここで実際の住み心地について聞いてみた。

Sさん:部屋で過ごしててもすごく静か。逆に誰も生活していないのかと思うぐらい静かだよね(笑)。

Tさん:そうだね。マナー違反する人も少ないよね。自分のプライバシーや自分だけの時間がしっかりと守られているのが「ドーミー吉祥寺」だと思う。

ドーミー吉祥寺(成蹊大学専用国際交流寮)

ベッド下にも収納スペースを確保。

ドーミー吉祥寺(成蹊大学専用国際交流寮)

各部屋に洗濯機があるって聞いていたのに見当たらない・・・と思ったら玄関脇の扉の中に。

ドーミー吉祥寺(成蹊大学専用国際交流寮)

「洗濯機を隠して配置することで、生活感を感じさせない空間にする」という空間コーディネートのテクニックがあるが、まさか学生寮がこのテクニックを駆使してくるとは!

■モデルルーム(2階)

ドーミー吉祥寺(成蹊大学専用国際交流寮)

「ベランダがないお部屋も見てみたい」ということで2階のモデルルームへ。ベランダがない分、窓際に収納スペースが設けられている。RAのMさんが住んでいるのもベランダがないタイプの部屋らしいが「住んでみたらベランダがなくても全然不便しない」とのこと。写真右上にあるレールに洗濯物を干しているそうだ。

ドーミー吉祥寺(成蹊大学専用国際交流寮)

向かいのお宅の庭の豊かな緑が見える。まさに借景。

Mさんにも、住み心地について聞いてみた。

Mさん:共有スペースが少ないというのも関係していると思うんですけど「ドーミー吉祥寺」はみんなでワイワイやる感じというよりも、1人ひとりが自分のペースで過ごしている印象ですね。

現在、24時までという門限が設けられていることについて、寮生たちはどう思っているのだろうか?※門限について今後の運用は学校様と協議中です。

Sさん:ライブに行ったりした時など、帰宅が遅くなりそうな時に帰る時間をけっこう気にしなければいけないというのはありますね。

Tさん:たしかにね。外出してても「何時に出ないと門限に間に合わない」っていうのは、けっこう気にしてる。

Fさん:飲み会があっても、2次会とか3次会に参加したら、門限に間に合わないって思ったりする。帰りの時間を計算しなきゃいけないのが、ちょっと大変かな。

Mさん:ボクやボクの周りは、深夜バイトをしたい人がけっこういるんだけど、門限があるとそれができないのがネックって言ってるね。門限がなくなったら、深夜バイトできると思うと嬉しい。

Fさん:たしかに大学生の生活も多様化しているから、そこに柔軟に対応する意味で門限がなくなっていくのも良いと思う。ボク個人としては門限を窮屈に感じたことはないかなぁ。

成蹊大学専用寮「ドーミー吉祥寺」「ドーミー井の頭公園」を比較

ドーミー吉祥寺ドーミー井の頭公園
食事食事なし食事付き
トイレ各部屋(ユニットバス)共同トイレ
お風呂各部屋(ユニットバス)共同シャワールーム・大浴場
フロア女子専用フロア有り1階は男性のみ
2階は女性優先
建物6階建て2階建て
定員87名58名
その他国際寮

「静と動」と称される2つの成蹊大学専用寮の特徴を洗い出してみた。

今回訪れたのは「静」の学生寮「ドーミー吉祥寺」。食事なしでトイレ・風呂が各部屋にあるということもあり、プライベートを保ちやすいのが特徴。お互いのプライベートを尊重する傾向が強いためか、寮の中にいても静かだし、寮生たちの話し声も上品な音量。静かに自分のペースで大学生活を過ごしたい、プライベート重視の方には「ドーミー吉祥寺」がオススメだ。

次回は「動」の学生寮「ドーミー井の頭公園」。

合わせてご覧ください!