潜入!上智大学専用 東中野寮 – 都心で叶える理想の女子寮ライフとは?
今回の潜入取材はそんな上智大学の女子寮。西洋風のおしゃれな校舎の印象から、品の良い学生が多いイメージがあるが、実際のところどうなのだろうか。
「品が良さそう」というところに若干緊張しながら、襟を正して「上智大学専用 東中野寮」潜入取材スタート!
⏱この記事は約7分で読めます
■JR総武線「東中野」駅前
JR総武線「東中野」駅を降りて、317号線の大きな道路(山手通り)沿いに「上智大学専用 東中野寮」はある。「東中野」と聞くと隣駅である「中野」駅のイメージに引っ張られそうになるが、実際の印象は全然違う。
筆者の私見になるが「中野」駅はサブカルチャーの聖地「中野ブロードウェイ」に代表されるように雑然としたところに魅力がある街だ。一方「東中野」駅の周辺は再開発されたのかすごく整然としており、ガヤガヤとした感じもなく、街行く人々も中野駅界隈とはまたタイプが違う印象だ。都会なので交通量や人の量はもちろんあるが、どちらかと言えば静かな街といった趣さえある。
■「上智大学専用 東中野寮」の外観
317号線沿いに佇むややクラシックな印象の建物が「東中野寮」。大通り沿いで見通しも良いので、夜歩いていても安心感のある立地だ。また道が広く、歩行者用の通路と自転車用の通路が分けられている。
■エントランス
エントランス前ではRA(レジデント・アシスタント)の3人が迎えてくれた。左からTさん(4年・京都県出身)、Sさん(3年・千葉県出身)、Mさん(2年・静岡県出身)。事前の予想通り、やっぱり品の良さが際立っている!
■駐輪場
まずは、外からということで駐輪場へ。寮の裏手が駐輪場(自転車置き場)と駐車場になっている。ちなみに東中野から自転車であれば「中野」「新宿」「高円寺」にもアクセスしやすい。
■ゴミステーション
エントランスと駐輪場の間にあるのがゴミステーション。屋外にあるため、ニオイがこもらず全然気にならない!いつでも捨てられるのは一人暮らしの強い味方!
■エントランス内
エントランスに入る際も出る際もタッチキー式のセキュリティがあるため、安全性もしっかり確保!
エントランスから中に入るとまずは、寮長・寮母さんがいる受付。荷物が届いた際もここで対応してくれる。
各部屋への郵便受け。もちろんロック付きだ。
さらには寮生が使えるコピー機もある。大学では授業でプリントを使う機会もあるため、寮内にコピー機があればわざわざコンビニにプリントアウトしに行く必要もない。
出かける時に荷物を確認したり、寮内の友人と出かける際などの待ち合わせにも使えるちょっとしたイスとテーブルも用意されている。
■ランドリールーム(1F)
1Fのエレベーター前にあるランドリールーム。使用中は上記の写真のように札を乗せるのが決まり。上には乾燥機もある。
ランドリールームの使われ方について聞いてみた。
Mさん「洗濯機はもちろん、乾燥機もみんな利用していますよ」
Sさん「でも、混んでて使えないということは、ほとんどないよね」
Mさん「寮全体でも部屋干し派と乾燥機派が半々くらいいるイメージだよね」
■食堂(2F)
エレベーターで2Fに上がると食堂だ。シンプルでオーソドックスなつくりだが、レースのブラインドからの柔らかい陽光と相まって、静謐なイメージの空間だ。
食堂はごはんを食べるのはもちろん、それ以外の時間はフリースペースとして利用できる。
食堂についても色々と聞いてみた。
Mさん「私は食堂で過ごす時間が好きですね。ここで友達ができたりもしました。 最近は1人で食べることはなく、自然とみんなが集まってきて会話したり、お互いのテスト期間になったら、みんなで勉強したり情報交換しています」
Tさん 「食堂のパートさんもすごい親切にしてくださって、いろいろ配慮してくださってるので、すごいありがたいなと思っています」
メニューについても聞いてみた。
Sさん「私は朝のメニューでたまに出てくる冷たいうどんがすごく好きです。朝ってそこまで食欲がないことが多いんですけど、その日はテンション上がりますね」
Tさん 「あと朝に出るホットケーキ!これも美味しいよね。あと夕飯でうなぎ飯が出た時は特別感を感じる」
Mさん「私はベタかもしれないけど、ステーキが出てきた時はすごい嬉しい」
■シアタールーム(2F)
2Fの一番奥には「シアタールーム」があるという。ここは受付前にある用紙に利用したい時間を書き込めば寮生なら誰もが利用できる部屋だ。シアタールームをどのように活用しているのか聞いてみた。
Mさん「シアタールームという名称なので、もちろん映画をみたりという使い方もできますが、パーティールームみたいに使うことも多いですね。誰かのサプライズ誕生日会をここでやったりします」
Sさん「飾り付けしたりしてね。あとは就職活動で、オンライン面接のために利用している人もいます」
Tさん「ボードゲームとかちょっとした遊べるアイテムも置いてあるので、それで遊んだりすることもできます」
シアタールームの活用の幅はかなり広いようだ。たしかに、寮内にこういった自由に利用できる部屋があると暮らし方の選択肢が広がりそうだ。
■モデルルーム
部屋が満室のため、現在はモデルルームとして公開している部屋はなかったのだが、以前撮影したモデルルームの写真を見てみよう。
都心にある寮にも関わらず、けっこうゆとりがある空間になっている。
トイレもユニットバスのトイレではなく独立している。
当然、お風呂も独立しているため、湯船にお湯をためて入ることも可能だ。
冷蔵庫付き!食事付きの寮はもっとミニサイズの冷蔵庫というパターンが多いが、この寮の冷蔵庫は十分すぎるほど大きい。
クローゼットもなかなか広そうだ。上に棚がついているのも地味にうれしい。
間取り図を見るとこんな感じ。玄関ドアを開けたらすぐに居室というパターンの寮もあるが、この寮は玄関と居室の間に扉があるから、プライバシーも確保しやすい。
■寮長寮母さんのお話
前日は雨だったが、潜入取材当日は天気の良い日だったので特別に屋上に上がらせてもらい寮長・寮母さんにお話を伺った。ちなみに寮長寮母さんは潜入取材の2ヶ月前に新たに着任されたそうだ。
なぜ寮長寮母をやろうと思ったのか、きっかけを聞いてみた。
寮長さん「僕は以前、38年間営業マンをやっていて、60歳で定年退職しました。その後も同じ仕事を続けていたのですが、ある時ふと、成績に縛られるのが嫌になったんです。ストレスばかりで、もういい加減にやりたいことをやろうと思った時に、この求人を見つけたんです。息子と娘を大学に送り出した経験もあって、特に息子が1人暮らししていた時にはちゃんとしてあげられなかったという思いがありました。これもきっかけの1つです」
寮母さん「夫と同じく息子が大学時代1人暮らししていた時に、満足にサポートしてあげられなかったという後悔がありました。だから私たち夫婦は“自分たちの子どもにしてあげられなかったことを、この寮の学生さんたちにしてあげたい”という想いが根底にあります」
寮長さん「当時、会社で常に言われ続けていたのは『お客様のために』ということでしたが、実際には営業成績や会社のため、自分のためという意味合いが強かったんです。しかし、寮長という仕事は、学生さんのためにという考え方がストレートに実現できると思ったのがもう1つのきっかけですね」
次は食事について聞いてみた。
寮母さん「食事については、どうしても好き嫌いがありますよね。だから、ちょっとした味付けの工夫で美味しく食べてもらえるようにしています。あと、野菜をたっぷり摂れるようにしています。まずはそうした基本的な部分を整えることで、安心して生活できる環境を作っています」
寮長が特に心がけていることはなんですか?
寮長さん「生活の習慣や人間関係など、いろいろな課題は当然ありますが、まずは心地よく過ごせるようにすることを大切にしています。心穏やかに毎日を過ごすことで、初めてルールが守られるようになると考えています」
■通学風景
潜入取材を終えて駅に帰ろうとすると、これから学校に行くというMさんに遭遇。ちょっと写真を撮らせてもらいつつお話させてもらった。
Mさん「東中野駅から大学のある四ツ谷駅までは、総武線で1本。6駅くらいなので学校に行くのも気軽です。スーパーも東中野駅近くにあるので、学校帰りにフラッと立ち寄れて便利ですね。東中野はあんまり飲食店のイメージがないかもしれないけど、美味しい店もけっこうあるんですよ」
お話ありがとうございました!気をつけていってらっしゃい!
「上智大学専用 東中野寮」の魅力
「上智大学専用 東中野寮」は、一見したところ都心にあるオーソドックスな寮である。しかし、空間や設備、サービスをよく観察してみると、丁寧な工夫が凝らされていて、寮生が過ごしやすいようによく考えられた寮であることがわかった。また、上智大学の校風が寮にも影響しているのか、寮生も寮長寮母さんも品の良さを感じるお人柄だった。筆者には娘はいないが「ここの寮に娘が住んだら周りの学友から良い影響を受けてくれそう」とまで思ったほどだ。
上智大学への進学を考えている学生さん、品が良いからといって堅苦しい雰囲気の寮ではないので、ぜひ検討してみてほしい。そして親御さん。ここなら周辺環境・建物・人、全ての面で安心して娘さんを預けられますよ。
※本記事の内容は2024年7月時点です。(撮影・西泰宏/文:田中文庫)
上智大学専用 東中野寮の詳細・料金はこちら