受験生必見!親がうざいと感じたら?イライラを乗り越えるためのヒント
特に、親からの言葉や態度が「うざい」と感じてしまうことは少なくないでしょう。
家族関係が必ずしも受験に直結するわけではありませんが、ストレスを抱えた状態は精神的によくありません。集中力や記憶力に影響することもあるでしょう。
そこで今回は、受験勉強中に親にイライラしたときの乗り越え方や、親との距離感のつかみかたをご紹介します!
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大学受験で親がうざい!と思う瞬間
「親がいちいち口出ししてきてうざい!」と感じている受験生は少なくありません。多くの受験生が、親に対してさまざまな不満を抱えているでしょう。
では、なぜ親に対してうざいと感じてしまうのでしょうか?
口癖のように「勉強しなさい!」と言ってくる
親がうざい!と思ってしまう瞬間の典型的な例が「勉強しなさい!」と言われるパターンです。特に以下の状況は、より一層受験生のイライラを掻き立ててしまうかもしれません
- 具体的なアドバイスがなく、ただ「勉強しなさい」と言われる
- 自分自身で勉強計画を立てて努力しているのに、それを理解してもらえない
- 休憩しているときに「遊んでいる暇があったら勉強しなさい」と言われる
受験勉強は、精神的にも身体的にも負担が大きいものです。そんなときに、親からひたすら「勉強しなさい」と言われると責められているような気持ちになり、余計にストレスを感じてしまうでしょう。
親の言動の裏には、あなたのことを心配し応援している気持ちがあるものです。しかし、コミュニケーションは受け取った側で決まるもの。伝える側が配慮しなければいけないときもあるでしょう。
周りの受験生と比較してくる
周りの受験生と比較されイライラしてしまうような場面も多いのではないでしょうか?
- 成績や模試の結果を比較される
- 「〇〇君はもっと頑張っている」と、他の受験生の話を引き合いに出してくる
- 「私が受験生の頃はもっと勉強していた」と、親本人と比較してくる
- 自分の努力を認められず、他人とばかり比べられる
受験生はみな、自分自身の将来について不安や焦りを感じているものです。そんなときに、他の誰かと比較されるとさらにプレッシャーを感じてしまい、やる気を損なってしまいますよね。
人はそれぞれ能力や適性が違うので、他人と比較されて良い気分になる人はいないでしょう。
「比較されるとイライラする!」と思うのは当然のことです。やめてほしいとハッキリ伝える必要があるでしょう。
「この大学に入るべき」という勝手な押し付け
親に進学先や将来を決めつけられてしまうことも、親をうざいと思ってしまう瞬間でしょう。たとえば、以下のようなケースです。
- 自分の志望校があるのに伝えても聞いてくれない
- 一方的に将来を決めつけられる
- 親と同じ道を歩ませようとする
- 親の理想を押し付けられる
親から勝手に将来を決めつけられてしまうと「自分の考えが尊重されない」「何を話しても無駄」と感じてしまうかもしれません。
親はあなたのことを心配し、アドバイスしようとしているかもしれませんが、その気持ちが裏目に出てしまっているのかもしれませんね。
「〇〇すべき」という考え方はやめてほしいと伝える必要があるでしょう。
学費について愚痴を言ってくる
学費の愚痴を聞かされるパターンも、親に対してイライラする瞬間です。たとえば、以下のようなケースです。
- 「家計に余裕がないのに」と、お金の話ばかりされる
- 「学費を出してあげるんだから!」と、感謝の気持ちを示すよう言われる
受験や学費、一人暮らしを始める場合は生活費など、大学進学は何かとお金がかかるものです。
受験生は、学費のこと以外にも勉強や進路のことなど、さまざまなプレッシャーを感じているはず。そんな時に、親から大学費用の愚痴を聞かされるとさらに気持ちが重くなり、イライラしてしまうものです。自分が否定されていると感じることもあるでしょう。
経済的な不安は誰しも持っているものです。学費に関しては、家族でしっかり話し合う必要がありますね。
大学受験中に親がうざいと感じたら?今すぐできる対処法
受験生は、勉強に集中できる環境の確保が何よりも大切です。親にストレスを抱えた状態は、受験勉強に大きな悪影響を与えかねません。
ここからは、大学受験中に親がうざい!と感じてしまったときにできる対処法を紹介します。
嫌だと感じることを素直に伝える
親の言動や態度にイライラしている場合は、嫌だと感じることを素直に伝えてみましょう。
親は、あなたのためを思って言葉や態度に出しているかもしれません。しかし、それが受験生を苦しめていると気がついていないケースもあるものです。
嫌だと伝えることでストレスを溜め込まずに済み、状況が改善される可能性があります。親と本音で向き合うきっかけにもなるでしょう。
ただ、本音を伝えるには言い方に気をつけなければなりません。
イライラした状態で感情をそのままぶつけてしまうと、親を傷つけたり、関係が悪化してしまう可能性があります。
伝えるべきタイミングは、以下を意識してみてください。
- 気持ちが落ち着いてから伝える
- 親を責めるのではなく、自分の思いを伝える(You メッセージではなくIメッセージ)
- 具体的な言動を例に挙げて伝える
親子の関係性によっては、伝えることに不安がある方もいるでしょう。その場合は「まずは距離を置いてみる」「信頼のおける人に相談してみる」など、伝える以外の方法を試してみるのもおすすめです。
大切なのは、自分自身の気持ちを溜め込まず、受験勉強に集中できる環境づくりです。
親の気持ちを理解しようとする
受験生が親にイライラしないためには、親の気持ちを理解しようとすることも大切です。
親も、あなたと同じように不安でいっぱいです。
親が口うるさく言ってしまうのは、あなたを心配し応援している気持ちの裏返しであることを理解してあげてください。
親自身も、かつては受験を経験し、不安やプレッシャーを感じていたに違いありません。受験を乗り越えてきた先輩なのです。
ただ、親の気持ちに寄り添うといっても、考え方や立場が違うので100%理解するのは難しいかもしれません。無理のない範囲で、親もあなたと同じようにストレスを抱えているということを、心に留めてみてくださいね。
自分の夢や目標を伝える
受験生が親にイライラしないためには、自分の夢や目標を伝えることも大切です。
そもそも、親があなたに口うるさく言ってしまう理由の一つとして、子どもの考えや目標が分かっていない可能性が挙げられます。
明確に意思表示することで、親があなたの考えや気持ちを知ることができ、共通の目標に向かって協力しあえるようになるでしょう。親子のコミュニケーションができれば、将来を勝手に決めつけられたり、意見を押し付けられたりする行為が改善されるかもしれません。
夢や目標を伝えるときは、以下のポイントを意識してみてください。
- 具体的な目標を伝える(例:〇〇大学を目指している、将来は〇〇になりたい)
- 実現に向けてどのように努力していくのかを伝える
考えを伝えたら、親の言葉にも耳を傾けるといいでしょう。
お互いの意見を交換することで、親とのコミュニケーションが円滑になり、イライラを減らすきっかけになるかもしれません。
適度な距離感を保つ
受験生が親にイライラしないためには、適度な距離感を保つことも重要です。
親子といえども、常に時間を共有する必要はありません。家の中でも一人で過ごす時間を確保することで、お互いにリフレッシュできるものです。
親と距離を置くには、以下の方法を試してみてください。
- 一人部屋で勉強する
- 図書館やカフェで勉強する
- 友人と過ごす時間をつくる
- 趣味の時間を作る
- 外で運動する時間をつくる
親と適度な距離を置くには、お互いに心地よいと思える距離感が大切です。距離を置きすぎてしまうと、コミュニケーション不足を招き、親の不安を煽りかねません。
家庭の状況やあなたの気持ちに合わせて、距離感を調整することが大切です。
親と上手にコミュニケーション取るにはどうすればいい?
大学受験は、家族の協力あってのチャレンジです。親と適度な距離感を保ちながらも、上手にコミュニケーションを取ることが重要です。
親と良好な関係を築くために、以下のことを意識してみてください。
食事はできるだけ一緒にとる
大学受験生が親とコミュニケーションをとるための手段として、食事の時間を共有することはとても重要です。
勉強に忙しいと、どうしても食事の時間がバラバラになりがち。自分の部屋で食事をとる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、食事の時間は、受験期に親子で過ごせる唯一の場といっても過言ではないでしょう。
食事を共にすることで、リラックスした雰囲気で会話でき、受験以外の話題も出しやすくなります。
食事以外にも、コミュニケーションを取る方法はたくさんあります。一緒に散歩や買い物をしたり、共通の趣味をもったりしてもいいでしょう。
大切なのは、お互いに気持ちよく話せる時間を作ることです。無理に会話しようとせず、自然なコミュニケーションを心がけてみてくださいね。
相互理解を深める
受験生が親と良好な関係を築くには、相互理解が非常に大切です。
親も、あなたと同じように受験に向けて準備しています。親として何とか我が子をサポートしたいと思う気持ちは自然なことで、関わり方が強引になってしまうことがあるでしょう。
親の存在に「うざい!」と思って遠ざけてしまう前に、なぜ親がそうした言動や態度をするのか理解しようとする姿勢も大事かもしれませんね。
親の気持ちの理解に努めつつ、自分の意志を大切にしよう
親は、あなたのことを心配し応援しているからこそ、つい口やかましくなってしまうものです。イライラする気持ちはわかりますが、親の気持ちも理解しようと努めてみましょう。
ただ、親の意見や価値観に必ずしも従う必要はありません。
あなたの将来は、あなたが決めていいのです。「自分はこの道を選ぶんだ!」「こう考えているんだ」という、意思を信じて進んでいきましょう。それらのことをきちんと親御さんに伝えれば、協力して前に進んでいく関係性が築けるはずです。
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