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【WID卒寮生インタビュー】卒業した今でも、大切にしているもの。【WASEDA LIFE】

【WID卒寮生インタビュー】卒業した今でも、大切にしているもの。【WASEDA LIFE】
国際寮生活の裏側、異文化交流の楽しさと挑戦、そして学び取った人生の教訓。WID早稲田でRAも務めた卒寮生のKさんが、寮生活での友情、挑戦、そして成長を深く掘り下げます。

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一昨年の9月に卒業して、去年の4月から霞ヶ関の外務省で働いています。私はインドネシアで育ったので途上国に興味があって。アフリカに関する日本政府の仕事を共有する部署にいるんですが、研修でフランス語を勉強しろって言われていて……。たまにフランスから電話がかかってくるんですけど、全然分からなくて毎日叱られてます(笑)。今思えば、WIDにフランス人の留学生もたくさんいたのでフランス語で話しておけば良かったですね。WIDの留学生や帰国生とは、基本英語でコミュニケーションを取ってました。

一人暮らしって、寂しいんだな

高校卒業までインドネシアに家族と住んでたんですけど、2017年の5月に日本に来て、東村山のアパートで一人暮らしを始めたんです。言語はわかるんですけど、日本の生活って何もかもが新しくて……。公共料金の払い方とか、ゴミの出し方とか何も分からない。周りに聞いて、助けてもらってました。あと一人暮らしって、めちゃくちゃ寂しいんだなって。夜、すっごい静かなんですよ、シーンとなって。だからWIDに入ってRA(レジデント・アシスタント)になったのは、新しい生活を始める人たち、特に留学生たちの助けになりたかったからなんですよね。

日本語のメニューだけじゃダメじゃない?

国際寮だからって、みんな活発に交流するか?って言ったらそうでもないんですよ。私は結構、積極的に人に話しかける方なんですけど。最初、隣に住んでる人の名前とかも分からなくて「部屋の扉に自分の名前とプロフィールを書こうぜ!」って言って、やってみたんですけど、あんまり広まらなかったです(笑)。でも食堂とかキッチンで日常会話をするから結局、自然と仲良くなれました。ちなみに食堂のメニューって、最初は日本語しかなかったんですけど、アレルギーがある人もいるし、宗教上の理由で食べられないものがある留学生もいるから「日本語だけじゃダメじゃない?」って掛け合ってみたら、英語のメニューも作ってくれました。

考え方が違う人と出会う意味

RAを経験して、日本のコミュニティで暮らすことについて学びましたね。板挟みになるというか、上と下の言ってることが違う場に遭遇したりとか……。まあ、日本だけじゃないのかもしれないですけど。自分は寮長とやりとりすることもあるし、立場上、寮生に注意をすることもあって。ホントは注意したくないんですよ、嫌われちゃうから。だけど注意した後に「今度から気をつけてほしいんだけど、あんまりヘコまなくていいからね」とか上手く言えるようになったり(笑)。二年半、長かったけど楽しかったですよ。同じところに住んでるんで、普段繋がりのない人でも芋蔓式に繋がっていくっていうか。自分と考えが違う人と出会うのは学びでもあるし、そのこと自体すごく楽しいなって思うんです。これは卒業した今でも、大切にしているものですね。

(写真・白浜哲/文・大池容子/取材・西泰宏)

転載元:早稲田大学専用国際学生寮「WID

※この記事は、「WID」の許可を得て転載したものです。

ライター
WASEDA LIFE 編集部

WASEDA LIFE[早稲田ライフ]
2017年8月発行 初版 発行:株式会社 共立メンテナンス

早稲田大学という多様性に満ちたステージで、充実した学生生活を過ごしていただきたい。それぞれの夢に向かいながら早稲田大学の提携学生寮“WID”で暮らす学生さんたちが語るひとつひとつの言葉が、新たな世界に飛び込もうとする、あなたの後押しになることを願っています。