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高校生の進路、いつ決める?後悔しないために知っておきたい時期とステップ

高校生の進路、いつ決める?後悔しないために知っておきたい時期とステップ
高校生活の中で、大きな分かれ道となる「進路選択」。

でも、いつごろから考え始めればいいのか、何を基準に決めればいいのか、不安に感じる方も多いのではないでしょうか?

この記事では、高校生が進路を決めるおすすめの時期とその理由、実際にどう考えていけばいいのかを、ステップを追ってわかりやすく解説します。保護者の方にも役立つ情報を交えながら、進路選びのヒントをお届けします!

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進路を考え始めるタイミングはいつ?

ひとくちに「進路選択」といっても、学年によって考える内容や深さは異なります。ここでは、各学年ごとに進路について意識しておきたいポイントを紹介します。

高校1年生|まずは興味を広げて「知る」時期

高校に入ったばかりの1年生は、将来のことを具体的に考えるよりも、「自分は何に興味があるのか」「どんなことにワクワクするか」といった自己理解を深める時期です。

部活動やボランティア、学校行事などを通じて多様な体験を重ね、自分の可能性を広げていきましょう。この時期から少しずつ文系・理系の得意不得意を把握しておくと、2年生以降の選択がスムーズになります。

高校2年生|志望分野や大学・職業を意識しはじめる時期

高校2年生になると、進路の方向性を徐々に具体化していく必要があります。文理選択が終わり、志望大学や学部を意識し始める時期です。

オープンキャンパスや体験授業への参加、大学のパンフレットの取り寄せなどを通して、興味のある分野について調べてみましょう。「大学で何を学びたいのか」「将来どんな職業に就きたいのか」を考えるきっかけになります。

高校3年生|志望校・進路を「決める」時期

いよいよ進路を決める最終段階に入るのが高校3年生。志望校の選定や入試の準備が本格化します。

進学先を決定するには、学力だけでなく、学費や場所、生活スタイルなども考慮に入れる必要があります。この時期は焦りが出がちですが、冷静に情報を整理しながら、自分にとってベストな選択をしましょう。

進路選択の流れと考え方のステップ

「いつまでに決めるか」だけでなく、「どう考えて進めるか」も重要です。ここでは、進路選択を考える上での基本的なステップを4段階に分けて紹介します。

Step1|自分の興味・得意なことを振り返る

まずは、自分の好きなことや得意なことを振り返ってみましょう。

「どの科目が好きか」「部活動では何が楽しかったか」「どんなときに夢中になれるか」など、日常の中にヒントがたくさんあります。

進路選択は「正解」を見つけるものではなく、「自分に合う道」を見つけるプロセスです。将来なりたい職業がまだ決まっていなくても、まずは自己理解を深めることから始めましょう。

Step2|将来の選択肢を知る(職業・大学・学部)

自分の興味がある分野や職業について、とことん調べてみましょう。

「この仕事にはどんなスキルが必要なのか」「どの大学で学べるのか」など、情報を集めることで将来のイメージが具体的になります。

職業と学問のつながりや、学部ごとの特徴なども調べておくと、大学選びの参考になります。幅広く情報を得ることで、視野が広がり、自分に合った道を選びやすくなります。

Step3|情報を集めて比べる

大学のパンフレットや進路情報サイト、先輩の体験談など、さまざまな情報を参考にしましょう。実際に大学に足を運んで雰囲気を感じるのも大切です。

特におすすめなのがオープンキャンパス」への参加です。

どんな授業が行われているのか、施設や学生の雰囲気はどうかを体感でき、志望校選びに大きなヒントを与えてくれます。

Step4|親・先生と話しながら考える

進路は一人で悩まず、周囲の大人と相談しながら考えるのがポイントです。

担任の先生や進路指導の先生との面談はもちろん、親御さんとの対話も大切にしましょう。

三者面談では、先生や保護者と一緒に話すことで、自分の学力や希望を整理しやすくなります。

進路を決める際にやっておきたいこと

進路選びに正解はありませんが、「やっておいてよかった」と思える行動はあります。ここでは、進路決定に向けておすすめの準備を紹介します。

オープンキャンパスや体験授業に参加する

パンフレットやウェブサイトだけではわからない大学の魅力を知るには、現地に足を運ぶのが一番です。

オープンキャンパスでは、実際の講義を体験したり、在学生と話したりすることで、「自分が通うイメージ」が湧きやすくなります。

進路希望調査・自己PRの準備をしておく

学校で行われる進路希望調査や、総合型選抜(旧AO入試)などのためにも、早めに自己PRの準備をしておくと安心です。

自分の言葉で「なぜその道を選びたいのか」を整理することで、進路の方向性も明確になります。

進学後の「暮らし」もイメージする

実家を離れて進学する場合は、住まいや生活の準備も大切です。

「大学の近くでどんな暮らしができるのか」「安心して生活できるか」など、進学先の環境も進路選びの重要な要素になります。

アパートやマンションでの一人暮らし以外にも、学生寮や学生会館、学生マンションなど、住まいにはさまざまな選択肢があり、それぞれにメリット・デメリットがあります。

親御さんにとっても、安全面や生活費、食事の有無などが気になるところ。

進学後の住まいについて、何を基準に選べばよいか迷っている方は、こちらの記事も参考にしてみてください。

保護者ができるサポートとは?

大学受験 家族

進路を決めるのは本人ですが、保護者のサポートがあることで、よりよい選択ができます。

大切なのは、子どもの意思を尊重しつつ、現実的な視点をもって支援することです。

話を聞き、価値観を尊重する

「この学校に行きなさい」と決めつけるのではなく、まずは子どもの考えをしっかり聞くことが大切です。興味のある分野や将来の夢について話す機会を作り、応援する姿勢を見せましょう。

情報収集や進学後の生活設計を一緒に考える

大学の学費や奨学金、住まいのことなどは、本人だけで考えるのが難しい面もあります。保護者が一緒に調べてくれることで、安心感が生まれます。

三者面談での役割と心構え

三者面談では、先生からのアドバイスを受けつつ、家庭の希望や考えも伝える場になります。

子どもと事前に話し合って、意見をすり合わせておくとスムーズです。

進路を決めるのに焦りすぎなくても大丈夫

進路選びは、「いつ決めるか」だけでなく、「どう決めるか」も大切なポイントです。周囲の友人がどんどん志望校を決めていくと、不安になったり焦ったりすることもあるかもしれません。でも、進路には人それぞれのペースがあります。「まだ決まっていない自分は遅れている」と思わなくても大丈夫です。

むしろ、自分自身としっかり向き合い、納得のいく選択をすることこそが、後悔のない進路につながります。迷ったり悩んだりするのは、未来のことを真剣に考えている証拠。自分の気持ちを大切にして、焦らず一歩ずつ進んでいきましょう。

まだ「やりたいこと」が見つかっていないという人も、心配はいりません。幅広く学べる学部や柔軟なカリキュラムのある大学を選ぶことで、入学後に見つけることも十分可能です。

進路選択はゴールではなく、新しいスタートのための準備です。情報を集めて、信頼できる大人と話し合いながら、自分らしい未来を描いてください。

ライター
ドーミーラボ編集部

「夢中になれる学生生活」を探求するウエブマガジンです。進学や進路のあり方、充実した学生生活をおくるために実践できる知恵やヒントを発信していきます。