世界のスタンダード!世界のトップ大学が住まいに求めることとは?
⏱この記事は約8分で読めます
まず、世界のトップ大学がどこかをご紹介します。 The Times Higher Education が発表しているWorld University Rankings 2020によると、 世界大 学ランキングは以下のようになっています。
1.オックスフォード大学(イギリス) University of Oxford
2.カルフォルニア工科大学(アメリカ) California Institute of Technology
3.ケンブリッジ大学(イギリス) University of Cambridge
4.スタンフォード大学(アメリカ) Stanford University
5.マサチューセッツ工科大学(アメリカ) Massachusetts Institute of Technology
6.プリンストン大学(アメリカ) Princeton University
7.ハーバード大学(アメリカ)Harvard University
8.イェール大学(アメリカ) Yale University
9.シカゴ大学(アメリカ) University of Chicago
10.インペリアル・カレッジ・ロンドン(イギリス)
Imperial College London
各大学が住まいに求めることとは?
ランキング2位にあるカルフォルニア工科大学は、住まいに求めることを以下のように明確に表現しています。カルフォルニア工科大学が提供している住まいに関するページによると、大学側が住居をただの住む場所として捉えているのではなく、教育環境として捉えているようです。その為、大学が用意する住居に学部生は住む仕組みになっています。
Caltech promotes a close-knit, collaborative living and learning environment for all undergraduates on campus throughout their academic career.
カルフォルニア工科大学は、綿密で協調的な生活・学習環境の提供に力を注いでいます。
Students are annually invited to choose among 11 different residences, which boast a variety of living arrangements — from singles to doubles to suites — and celebrate unique traditions and activities. All of the residences provide an opportunity for students to learn from and grow with each other, with many bringing together undergraduates from all class years to share and explore diverse perspectives, interests, and passions with faculty, staff, and sometimes even graduate students.
学生は毎年、さまざまな生活環境を誇る11の異なる住居から選択し、ユニークな伝統と活動を行います。 すべての住居は、学生が互いに学び、成長する機会を提供します。学部生は、教員、スタッフ、時には大学院生と様々な視点、興味、情熱を共有します。
In each residence, students can find opportunities to join student leadership, plan and organize special activities — such as study breaks, movie night, and field trips around Los Angeles — and may dine together.
各住居では、学生はリーダーシップを学んだり、勉強の休憩、夜の映画、ロサンゼルス周辺のフィールドトリップなどの特別なアクティビティを計画することが出来て、一緒に食事をすることができます。
ランキング4位のスタンフォード大学でも、同様に、同じ地域に住むことを重要視しており、スタンフォード大学が提供している住まいに関するページ によると、同じ地域に住み学習をすることが体験として重要であり、特に1年生はキャンパスで生活をすることを求めています。
The physical plan of the Stanford campus recognizes that a true college experience can only exist with students and faculty living and learning in the same areas, a belief that has been preserved since the University first opened in 1891. Stanford’s residential system guarantees campus housing to entering freshmen for all four years, and all first-year students are required to live on campus.
スタンフォード大学では、1891年に最初にオープンして以来、同じ地域に住み、学習している学生と教職員のみが真の大学体験をすることが出来ると考えています。 その為、4年生までは大学が住居を提供し、特に、1年生はキャンパスで生活する必要があります。
1位の オックスフォード大学 、 ケンブリッジ大学 も、同様にある程度の近さで住むことを求めています。
Full-time matriculated students must reside within a specified distance of the University (defined by reference to Carfax Tower).
フルタイムの学生は、大学から指定された距離内に居住する必要があります。
Undergraduate students must reside within 6 miles of Carfax, or within 25 miles if they hold the status of Senior Student or have already satisfied the examiners in a Second Public Examination; or reside in the home of a parent or guardian.
学部生は、6マイル以内に住む必要があります。(または親または保護者の家に住んでいる場合は除く。また、 Senior Studentのステータスを持っている、試験の成績が良い場合には、25マイル以内に住むことが出来ます。)
※オックスフォード大学の住居に関するページより
Full-time students must spend at least three terms resident in Cambridge. For a term to be ‘kept’ a student has to reside in Cambridge for a minimum number of nights (59 for the Michaelmas and Lent Terms and 52 for the Easter Term).
学部生は、3学期をケンブリッジに過ごす必要があります。最低でも、住む日数が決められています。(学期によって違うが、52日or59日)
※ケンブリッジ大学の住居に関するページより
カルフォルニア工科大学、スタンフォード大学は顕著に表れていますが、各大学ともに、同じ地域に住むことを求めており、おそらく、交流も含めて、教育環境だと考えているのではないかと思われます。
世界のトップ大学は寮を重視している?
同じ地域に住むことを求めているからこそ、大学が寮を提供しているケースがほとんどです。
アキロバーツ・竹 内洋「アメリカの大学の裏側」 によると、ランキング上 位 10校 のうち6 校 を占めるアメリカの大学では 、 退学が 入学初年度に多いことを踏まえ 、 特に新入生には寮生活を義務づけているといいます。(その割合は州立大学の3 分の2 、私立大学の4分 の3にのぼります。)
それだけでなく、寮生はアパート・マンションのひとり暮らし学生に比べて、成 績優秀であるとされています。協働生活は、社会で必要とされる能力が育つ環境でもあるため、世界トップクラスの大学は同じ地域に住むこと、その為に、寮を提供することにこだわっているのではないかと考えることが出来ます。
世界のトップ大学の住まいを覗いてみよう
大学が提供している寮は、各大学の生徒が動画にて紹介しています。どんなところに住み、生活&学習しているか、少し覗いてみましょう!
【さらに詳しく知りたい方へ】この記事を読んで、学生会館ドーミーの魅力についてもっと知りたくなりましたか?詳しい学校別パンフレットや総合カタログ、そして会員限定の役立ち情報が満載の資料を無料でお届けします。こちらから簡単に資料請求・ダウンロードできます。