先進寮のリーダーが集う!RAサミット2024 イベントレポート
今回は今年の2月に行われた、学生会館ドーミーのRA(レジデントアシスタント)を務める学生たちが集う最大規模の祭典「RAサミット」についてレポートをお届けします!
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RAサミットとは?
RAサミットは先進寮のリーダーであるレジデント・アシスタント(RA)が集う、年に一度のイベントです。全国の寮生リーダーが1年間の寮の活動を発表し合い、お互いの良さをシェアしていき、来年度の寮活動を活性化させるために行われます!
RAサミット2024のテーマは「シェア」。今回はハイブリット型イベントで、全国からRAが会場に集まり互いの活動をシェアする時間になりました!
当日のプログラムでは、代表寮プレゼンとして武蔵野美術大学第2学生寮、ドーミー聖蹟桜ヶ丘、KU I-Uouseの3寮が全体に向けて自寮の活動をシェアしました。今回はその素晴らしい3寮のプレゼンのレポートを皆さんに紹介します!
RA SUMMIT 2024のホームページ:https://2024.ra-event.com/
【代表寮プレゼン】武蔵野美術大学第二学生寮
美大ならではのクリエイティブな寮内イベントを数々実施
武蔵野美術大学第二学生寮は、武蔵野美術大学の学生が集まる女子専用寮です。
昨年度も数々の寮内イベントが行われました。
5月には初の遠足イベント「紙の勉強会」を実施。美大生には欠かせない「紙」の仕組みやお店の使い方を知り、博物館では歴史を勉強するイベントだったそうです。
寮生からは「いろとりどりの紙がたくさんあってとても楽しかった」「印刷の歴史がこんなに奥深いと知らなかった」などの声が挙がっていました。
7月には新しいお風呂を体験する「ナイト風呂」を実施。寮にある銭湯を、一夜限りナイトプールのように仕上げ、照明や音楽を使って華やかな空間を作りました。いつもとは違う非日常の空間に、初めて会った先輩と話しが弾だり、長風呂になったりした寮生も多くいたそうです。
11月には同大学の2寮合同で焼肉イベント「ムサBBQ」を実施。2寮それぞれの寮生がたのしく交流している姿を見ることができたそうです。美大生が集結し、双方の寮がたのしく交流できたイベントになりました。
RAの裏側を語る
次に、RAはどう思考して企画を創り上げているかを語るコーナーを「FRAME」と題して語ってくれました。
今回は空き家を使った企画の裏側をドキュメンタリー映像で見せてくれました。空き家をどう活用するかの構想から、芸術的なイベントポスター、そして空き家を彩るアート作品の作成、当日イベントの様子など、美大生のクリエイティブな思考・視点をドキュメンタリーとして披露していました。
今後の展望
今後はさらに寮生同士の仲を深めるため多様性のあるイベントを企画しつつ、さらには美大生らしいイベントを実施していくとのことでした。
武蔵野美術大学の個性が反映されている、美大ならではのクリエイティブなイベントがたくさんありました。来年は、どのような楽しく・類を見ないイベント活動が行われるのか、これからの武蔵野美術大学第二学生寮の「イベント作品」にワクワクが止まりません。
【代表寮プレゼン】ドーミー聖蹟桜ヶ丘
ドーミー聖蹟桜ヶ丘は、主に中央大学の学生が集まり、国籍豊かな国際学生寮です。
国際学生寮らしい、言語を問わない多様性のあるイベントを実施
始めに2023年度のイベントの紹介をしました。
4月にはウェルカムイベントを行い、新寮生を迎え入れました。そして11月にはハロウィンイベント、12月にはクリスマスイベントを実施しました。どのイベントもとても大盛況で、国際学生寮らしい言語を問わない多様性のあるイベントになったようです。
寮生の満足度に迫る
次に、寮生の満足度を動画を通して発表していただきました。
それぞれの寮生が寮での思い出を語っていました。前期交換留学生は「始めに開催された街中で写真を撮ったこと」「夏祭りの花火を見たこと」だったり、寮の好きなところでは「みんなが優しい、親切である」「イベントが定期的に行われること」など、寮生の寮愛が伝わるビデオメッセージでした。
RA導入までの軌跡
そして、ドーミー聖蹟桜ヶ丘の今年度までの軌跡を発表されていました。
今ではRAが4人いて、寮生間の交流が活発である聖蹟桜ヶ丘寮ですが、RA導入前はまったく寮生同士の交流がなかったとのこと。寮生はただ「帰ってくる場所」としか認識していなかったんだそうです。しかし、RA制度が導入されたことで、ロビーが交流できる場になり、交流が当たり前となり「寮=交流もできる場所」になっていきました。
RAのやりがいとは?
最後に、聖蹟桜ヶ丘RAのやりがいについてお話しいただきました。
大きく2つの成長があり「スキル面」と「精神面」について発表されました。
スキル面ではPDCAの流れをつかめてイベント運営に活かすことができたこと、そして精神面では協調性、個性の発揮ができたことなどがありました。
【代表寮プレゼン】KU I-House
KU I-Houseは、関西大学の国籍の壁を越えた国際学生寮です。
寮を第二の故郷にするために
KU I-Houseの昨年度の目標は「寮を第二の故郷にする」でした。
コロナ禍により交流が希薄になったきっかけで、寮がある江坂を地元のように愛着が湧く場所にしようと決意を込めたスローガンだそうです。
この目標を達成するために2023年度に行った活動3つを報告していただきました。
まずは「こども食堂」。子ども食堂は、寮生と地域のつながりを意識した活動になっていて、地域の子どもに寮食を提供するにとどまらず、3月は外遊びをしたり、7月は屋台・縁日を開催したり、11月には「世界が100人の村だったら」というワークショップや歯磨きレクチャー会などをおこなったようです。
「世界が100人の村だったら」というワークショップでは、大陸別の人口比率、貧困格差や識字率など、子どもに体験して学びを得てもらう面白いイベントでした。また「歯磨きレクチャー」では、子どもが食事だけで終わらせないように、実際に地元の歯医者さんを招き歯磨きの大切さを伝えられた、とのことでした。
次に「就活相談会」です。
就活相談会は先輩と後輩のつながりを広げるため開催したそうです。
イベントでは、先輩が就活生に向けて面接対策やスケジュールなどを教える様子が見られ、繋がりができて交流が生まれていたようです。
全国の寮で初めて「寮歌」を作成
KU I-Houseは全国の寮で初めて「寮歌」を作成したそうです。退寮後も寮の記憶を残し続けてほしい、校歌のように寮生共有の財産にしたいという思いから作成されました。
そして、今後の展望について話していただきました。
まず、KU I-HouseのRAの皆さんが言うには、寮に「べき」は存在しないとのことです。
これから先のRA活動は、寮それぞれがもつ個性をもって多様性のある活動が増えていく、とのことでした。
さらに学生寮に熱中する人々「Dormanian」が増えていく、と言います。このDormanian(Dorm + mania)が増えることで、学生寮の幅が今後2,3倍に広がるだろう、と話していました。
最後にKU I-Houseの寮歌「Spring~心のすみか~」を富田さんが歌い、とても熱い歌声を響かせました。
これからそれぞれの個性を活かして、学生寮の可能性を革新させる寮が増えていき、「Dormanian」が学生寮を盛り上げる。そんな未来を体現するKU I-Houseの発表でした。
見逃すな!今後のRAリーダー!
今回ご紹介したように、それぞれの寮の活動は単なる寮内イベントにとどまらず、地域・大学などを巻き込んだ大規模な活動にも発展しています。
まさに「学生寮の最前線」。寮の新しい姿を創っているRAの皆さんでした。
毎年加速的な成長がとまらないRAコミュニティ!まだまだ成長し続けるRA、今年は何をやってくれるのかと、みなさんもワクワクしながら今後に期待してください!