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特集・映画で見る学生寮「ワンダーウォール 劇場版」。

更新日 2023.01.12
特集・映画で見る学生寮「ワンダーウォール 劇場版」。
今回は学生寮が重要な役割として登場する映画をご紹介したいと思います。ご紹介するのは『ワンダーウォール』です。

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日本で最も有名な学生寮とはどこでしょうか。東京大学の駒場寮は長く大学当局と学生側とが廃寮・取り壊しを巡って争っていましたが、2001年に強制執行によりその長い歴史を終えました。一方、京都大学には吉田寮という築107年の自治寮が存在します。しかし、その寮も大学当局と学生が廃寮・取り壊しを巡って現在も裁判を通じて争っています。

そんな学生寮を巡るドラマを描いた映画があるのをご存知ですか? 今回ご紹介する「ワンダーウォール 劇場版」という映画は、もとは「京都発地域ドラマ」としてNHK京都放送局が制作、2018年7月にNHKBSプレミアムで放送されました。放送後、SNSや各種メディアで話題になり、放送当時は時間内に収められなかったセリフやシーンを復活させる等の追加編集が加えられて改めて公開されたものです。

映画の舞台となるのは京都の「京宮大学」にある築100年を超える自治寮「近衛寮」。当寮を巡り、建て替えたい大学側と、補修し残したい学生たちの対立が描かれます。大学側はそれまで学生との対話を続けていた交渉現場である学生課に白い壁を築きます。双方の意見は平行線が続き、大学側の窓口となる担当者も次々と変わっていき状況は一向に変わらない。その壁を目の当たりにして現代の若者が、考え、悩み、苦悩し、感情を互いにぶつけ合っていきます。

この映画で描かれるのは、大学当局のような大きな存在と闘うには学生達が一つになって同じ方向を向いていく必要があるも、多様性を生む拠り所であった「近衛寮」の学生が、一致団結できずに悩み苦しむ姿です。

しかし、「好きな格好をし、好きな場所で寝て、好きなものを買い、好きなものを食べていた」。そんなバラバラな学生たちが、いきなりまとまって同じ行動を取るというのはとても難しいことです。昨今は「多様性」をとても重要なものとして捉えていますが、何か大きな存在と闘わなければならなくなった時、私たちは一つの目標を掲げて集まることができるでしょうか。

この記事を読んで興味を持って下さった方は、是非とも映画本編を観てみてください。

写真:(C) NHK

ライター
学生会館ドーミー

学生会館「Dormy ドーミー」は、一人暮らしのスタートアップにぴったりな、学生向けのサービスアパートメント。学生の皆さんがやりたいことに夢中になれる環境とサービスを提供しています。全国に307棟展開、2万人を超える学生が利用しています。

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