合格前予約制度(合格前エントリー)とは?メリット・デメリット、利用の流れや不合格だった場合についても解説します!
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合格前予約とは?
合格前予約とは、大学の合格発表前にあらかじめ希望の物件・部屋に申込ができるサービスです。実際に部屋を押さえられるかどうかは、物件や運営会社ごとに異なる場合があります。
合格前予約ができる時期
合格前予約は、一般的に11月~2月中旬頃までの時期に利用できます。
通常は3月頃に部屋探しを始める人が多いので、11月頃に合格前予約をした場合、周囲の人より4か月程前に申込あるいは部屋を押さえられます。
もちろん11月~2月中旬は受験勉強が忙しい時期のため、タイムスケジュール管理は必須ですが、無理なく部屋探しが進められるという点では利用価値のあるサービスです。
不合格だった場合はどうなる?
では、合格前予約をしていたものの不合格だった場合はどんな対応となるのでしょうか。
その場合は、不動産会社に不合格だった旨を伝えれば、自動的にキャンセルされます。
不合格は致し方ないことなので、キャンセル料は基本的にとられません。
不動産会社は、再びその部屋を空き物件として他の人に紹介するのみです。
合格前予約をする際の流れ
続いて、合格前予約をする際の流れを説明します。
- 合格前予約が可能な物件から希望の部屋を探す
- 合格前予約の申し込みをする
- 預り金を支払う(※預り金を徴収する不動産の場合)
- 申し込みをした不動産の担当者に受験学部・受験番号を連絡する
- 申し込みをした不動産の担当者に合格発表後、合否結果を連絡する
- 合格の場合は、予約していた部屋の本契約手続きを進める
上記が、基本的な流れになります。
会社により流れが異なることもあるので、ご自身が申し込みをする際は、必ず担当者から詳しく話を聴いてください。
合格前予約のメリット
合格前予約のメリットについてみていきましょう。
入居日まで家賃を払う必要がない
合格前予約をしても、入居日まで家賃を支払う必要はありません。
通常は、前もって部屋を押さえたいのであれば契約をして家賃も払う必要があります。
しかし合格前予約は、受験生の事情を理解したうえでのサービスであるため、家賃を払うことなく部屋を確保できることが多いのです。
合格発表後に部屋を探さずに済む
そして、合格発表後に部屋を探さずに済みます。
部屋探しに追われることなく大学生になるまでの期間を過ごせれば、高校卒業までの時間を有効活用できます!
例えば、高校生活でやり残したことや友人との交流などにも、時間を使えるでしょう。
部屋探しは想像以上に時間がかかるケースも多いので、あらかじめ部屋が決まっているのは大きなメリットと言えます。
合格発表後は入学準備や引っ越し作業に専念できる
合格前予約で部屋を押さえていれば、合格発表後は入学準備や引っ越し作業に専念できます。
合格発表後に部屋探しを始めて引っ越しも終えるとなれば、ハードスケジュールになることは間違いありません。
場合によっては、数日の間に焦って部屋を決めることにもなりかねないでしょう。
しかし合格発表前に部屋が決まっていれば、その分余裕を持って動けます。
部屋を確保できている安心感を持って受験勉強ができる
部屋を確保できている安心感を持って受験勉強ができるのも、魅力です。
受験勉強中に、入学後に住む部屋の心配までしていては学習に身が入りません。
一方、合格前予約をしておけば「第一志望に受かれば、予約済みの部屋に住める」という安心した気持ちで勉強できます。
また、「部屋を予約しているからこそ、必ず合格しよう」というモチベーションにもなり得るでしょう。
合格前予約のデメリット
一方、合格前予約にはデメリットもあるので十分に理解しておきましょう。
希望物件が合格前予約に対応しているとは限らない
実のところ、そもそも合格前予約に対応している物件は決して多くはありません。
合格前予約は、大家さん側にとってはリスクがあるサービスです。
予約者が大学に合格すればその部屋は埋まる一方、不合格であれば空き部屋となり、再度入居者を募集しなければなりません。
また、学生だけでなく社会人からも需要のあるエリアの場合は、合格前予約に対応しなくても入居者を確保できます。
したがって、どの不動産会社・物件でも合格前予約に対応しているわけではないということを把握しておきましょう。
後ほど紹介しますが、学生向けのマンション・アパート、学生寮・学生会館を専門に扱っているところであれば物件の種類も豊富なのでおすすめです!
預り金を用意する必要がある
合格前予約をする場合は、預り金の用意が必要なケースもあります。
預り金とは、手付金のことです。
金額は不動産会社・物件によって定められているので、各自でよく確認してください。不動産によっては、預り金を徴収しない場合もあります。
預り金は合格発表前に必要となるお金なので、親御さんにもしっかり相談して確保しましょう。
合格したら基本的にキャンセルはできない
合格したら基本的にキャンセルはできない点にも、注意してください。
合格前予約は、「合格した場合は、必ず予約した部屋に住む」という約束のもとに成立しているサービスです。
したがって、合格後に「もっと良い部屋があった」となった場合も、変更することはルール違反です。
合格前予約を利用する場合は、そのことをきちんと理解しておきましょう。
第一志望の大学のみでしか利用できない
不動産会社によっては、第一志望の大学のみでしか利用できません。
したがって、第一志望校に合格できず第二志望校には合格できたという場合は、また一から部屋を探さないといけません。
しかし、不動産会社によっては異なる対応をする場合もあるので、詳細はご自身が利用する不動産に尋ねましょう。
受験情報を不動産会社に知らせる必要がある
合格前予約を利用するならば、受験大学・学部、受験番号などの情報を不動産会社に知らせる必要があります。
このことに抵抗を感じる人もいるでしょうが、後々のトラブルを防ぐための措置となっています。
もし受験学部や受験番号に誤りがあれば、不動産会社との信頼関係を壊しかねないので、正確に申告してください。
物件の内見ができない場合もある
そして、物件の内見ができない場合もあります。
合格前予約を受け付けている部屋は、予約時にはまだ前の入居者が生活していることが多く、部屋のなかに入れません。
写真や動画で部屋のなかを確認した場合と実際の雰囲気は、異なることもあります。
合格前予約をする場合は、事前にその点も理解しておきましょう。
受験勉強の時間が削られる場合もある
受験勉強の時間が削られる場合もあります。
合格前予約は、部屋探しを受験勉強と並行することになるため、上手に時間管理することが欠かせません。
「部屋探しに時間や労力を費やしたのが原因で、不合格となった」という事態は絶対に避けたいものです。
ですが、親御さんが部屋探しを代行してくれる人、模試で志望校のA判定をとっている人は合格前予約を積極的に検討するのも良いでしょう。
合格前予約に対応しているサービス
最後に、合格前予約に対応しているサービス・Webサイトを紹介します。
学生会館ドーミー(合格前エントリー)
学生会館ドーミーは、株式会社共立メンテナンスが全国に展開する学生向けの住まいです。
運営している食事付きの学生寮は、個室でプライバシーが守られる点や、門限がない物件が多く生活の自由度が高い点が魅力です。
学生会館ドーミーでは、取り扱うほとんどの物件で「合格前エントリー」ができ、最終的な進学先が確定した段階で部屋を押さえることができる仕組みになっています。本記事に記載している不動産会社でよくある合格前予約とはシステムが若干異なり、事前の部屋押さえはできませんが、いざ進学が決まったら豊富な物件の中から最適な部屋を確保してもらえます。
合格前エントリーは、下記のWEBページを窓口として受け付けています。
ナジック学生マンション
ナジックは、株式会社学生情報センターが運営する、全国の学生向け賃貸物件情報サイトです。対象外の物件・学校もありますが、併願校の分の物件もあわせて合格前予約できます。ナジックは、2023年時点で全国674校の大学や専門学校等と、一人暮らしの学生を総合的にサポートする業務提携を結んでいるため、安心して利用できます。
UniLife学生マンション
UniLife学生マンションは、株式会社ジェイ・エス・ビーが運営する、学生マンションや学生寮の総合検索サイトです。運営会社であるジェイ・エス・ビーグループは、企画・管理・入居サービスを実施する学生マンションのプロデュース企業です。UniLife学生マンションでは、10月頃から卒業で翌春に空きとなる部屋が確定し始め、空き予定の部屋に合格前予約ができる場合が多いです。
大学生協オリジナルマンション全国版
大学生協オリジナルマンション全国版は、学生向けに建てたオリジナルマンションを紹介するサービスです。
運営会社や合格前予約ができる時期は、各地域によって異なります。
大学生協オリジナルマンション全国版では、入居後も学生本人や親御さんが不安なく大学生活をおくれるようなサービスを実施しています。
まとめ
合格前予約は、周囲の人よりも一足先に部屋を押さえたい人が活用できるサービスです。
場合によっては、非常に良い条件の部屋を押さえることができるでしょう。
そして万が一、不合格だった場合でも解約料をとられることなく自動キャンセルできる点も安心です。
ただし、デメリットも複数存在する点には十分気を付けましょう。
本記事で紹介したメリット・デメリットをよく理解したうえで、ご自身が合格前予約を利用すべきか検討してみてください。
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