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食事を止めてはならない!ー東日本大震災の現場から

食事を止めてはならない!ー東日本大震災の現場から
2011年の東日本大震災では、甚大な被害を受けた宮城県仙台市。中心部からほど近い場所でも、建物崩壊や電気・ガス・水道といったライフラインの遮断によって、たくさんの人たちが長期間にわたり不自由な生活を余儀なくされました。こうした状況の中、共立メンテナンスのドーミーでは、どのような対応がされていたのでしょうか。(株)共立メンテナンス 仙台支店リーダー 久米主税さんに当時の様子を伺いました。

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 地震が起きた瞬間、何が起きたか分かりませんでした。まず家族のことが心配でしたが、同時に「入居者さんは大丈夫か?」と思い、情報が集まる仙台支店に戻りました。
 仙台市内は電話が通じなかったので、支店メンバーで手分けをして各ドーミーへ向かいました。建物内にいた入居者さんの安全確保は、各マネージャーがしっかりと対応していたので、少しだけホッとしました。しかし時間が経つにつれ、「不在者の安否」「寒さ対策」「家具の転倒」「保護者様への連絡」「食糧の確保」など次々と問題が出てきました。あの時は頭で考えるより体が先に動いていました。「入居者さんに寒い思いや、ひもじい思いをさせてはならない」と。
 震災翌日には、本社の応援スタッフが到着。2日後には、大量の食糧や燃料とともに次の応援スタッフが、そして3日後には大勢の応援スタッフと必要物資が到着しました。正直、現場と支店スタッフだけでは、どうにもならないところもあったので、本社の迅速なサポート体制がとても心強く感じたことをよく覚えています。
 入居者様や保護者様からの感謝のお言葉と、事業所・本社・支店の全員がひとつの心で動けたことは、震災の辛い経験の中で得た私の大事な宝物です。

全国から東京本社に集められた物資は、仙台に連日送られ、社員たちが仙台のドーミーに防寒具などを配って回った。

※この記事は、2015年2月発行『BASE』vol.1の記事を転載・再編集したものです。

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ライター
『BASE』編集部

"HAVE A BASE"をテーマに、学生寮・学生会館を運営する共立メンテナンスの特任チームが編集・発行する不定期フリーマガジンです。大学や専門学校への進学、留学、就職や起業など、これまでに経験したことのない世界に飛び込もうとする方に役立つヒントを詰め込んでいます。

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