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文系学生必見!大学合格後から入学前にやっておくべき勉強と差をつける方法

文系学生必見!大学合格後から入学前にやっておくべき勉強と差をつける方法
大学に合格した後、ホッと一息つきたいのは当然のことですが、そのまま何もしないで入学を迎えると、大学生活のスタートで苦労する可能性があります。

特に文系の学生は、入学前にどんな勉強をしておくかで、大学でのスタートダッシュが決まるといっても過言ではありません!

本コラムでは、入学後の授業に自信を持って臨むための具体的な勉強方法や、基礎力を固めるコツを紹介します。

今の努力が、充実した大学生活を後押しするはず。ぜひ紹介する内容を参考にして、他の学生と差をつけましょう!

⏱この記事は約9分で読めます

文系学生が大学入学前に勉強すべき理由

大学入学前にしっかりと勉強しておくことは非常に重要です。大学での学びは、これまでの受験勉強とは異なり、深い思考力や専門的な知識がより求められるからです。

具体的に、文系学生が大学入学前に勉強した方がいい理由を3つ紹介します。

周りと差をつけるチャンスだから

大学入学前の勉強は、周りと差を付けるチャンス。入学前にしっかりと勉強しておくことで、他の学生よりも一歩リードした状態で大学生活のスタートが切れるでしょう。

大学の授業は、高校とは異なり、進度が速く内容も専門的です。基礎知識が不足していると、授業に付いていくことが難しくなり、成績や理解度で周りとの差が広がってしまうかもしれません。

入学前に勉強を進めておくことで、スタート時点から余裕を持って授業に臨めるでしょう。特に、読解力や論理的思考力を鍛えておけば、レポートやディスカッションでも好成績を収めやすくなります。

一度学習のリズムが崩れると回復が難しいから

大学に合格した後、勉強から少し離れたいと感じるのは自然なこと。しかし、入学前に勉強習慣を完全に閉ざしてしまうのは、ちょっと危険です。

勉強習慣は、日々の小さな積み重ねによって形成されます。

しかし、一度そのリズムが崩れてしまうと、再び元のペースに戻すのは予想以上に難しいものです。特に大学入学後は、新しい友人関係やサークル、アルバイトなど、多くの誘惑や忙しさに囲まれるため、学習リズムが乱れてしまうケースは少なくありません。

一度崩れた習慣を立て直すためには大きな労力が必要で、場合によっては自分の学業が後回しになってしまうこともあるでしょう。

特に文系は自分で資料を読んだりリサーチしたりすることが多いため、入学前の学習が非常に重要です。

日々の勉強の積み重ねが、結果として自分の成績や将来に大きな影響を与えます。入学前からの学習習慣を大切にしましょう。

自分の興味・関心を見極められる

大学では、自分がどの分野に興味があるのかをしっかりと理解しておくことが、充実した学びにつながります。

文系で学ぶことは多岐にわたるため、自分が本当に学びたい分野を選ぶことが、将来の進路やキャリアに直結します。

入学前の今の時期に、哲学や心理学、歴史、文学など、幅広い文系科目に触れておくことで、自分の興味・関心を見極められるかもしれません。

また、事前に基礎知識を学んでおくことで、大学での講義に対して「これを深く学びたい!」と感じる分野が明確になるでしょう。

大学は、いかに主体的に学習するかが肝心です。入学前から興味を持った分野でリサーチを深めたり、専門性を高めたりすることで、将来のキャリア形成にも有利に働くはずです。

文系学生が大学合格後から入学前に取り組むべき勉強

ここからは、大学入学前に取り組んでおくべき勉強について具体的に紹介します。
文系学生は、幅広い分野の知識やスキルが求められるので、今のうちに学習に取り組んでおきましょう。

英語は積極的に取り組もう

大学入学前に英語学習をしておくことは、ほぼ必須といえるほど重要です。

ほとんどの大学では、英語は1年次の必修科目として設定され、単位を取得する必要があります。

英語の授業では、リーディング、ライティング、リスニング、スピーキングの4技能をバランスよく学習します。学部によっては、オーラルコミュニケーションをメインにする授業もあるでしょう。

高校までの英語学習と比べると、大学での講義は専門的かつ実践的。論文やレポート作成、プレゼンテーションを英語で行う場合もあります。

入学前に取り組んでおきたい英語学習として、以下がおすすめです。

TOEIC対策

TOEICは、英語力を測る代表的なテストであり、就職活動でも重要視されるスコアです。特に、文系学生は就職活動で英語のスコアが求められることが多いため、早い段階から準備を進めておくと有利です。最低でも600点、理想的には700点以上を目指すといいでしょう。

英単語学習

語彙力がないと、いくら文法を知っていても英文を理解できません。大学の授業では、専門的な英語用語や難解な文章が出てくることもあるため、基礎的な英単語はもちろん、難易度の高い単語も覚えておくといいでしょう。高校時代に使用していた単語帳を使って復習するのも効果的ですし、TOEIC向けの単語集を学習するのもおすすめです。

長文読解

大学では、長い論文や記事を読んで理解する力が求められます。入学前に、英字新聞や英語のニュースサイトを読んで、速く正確に内容を理解する練習をしておきましょう。

第二外国語を予習しておこう

文系大学生が必修で履修する可能性がある第二外国語も、入学前に押さえておきましょう。

大学の第二外国語の授業は、1・2年次に週2〜3コマ設定されることが多く、単位取得が求められます。文系学部では必修科目であることが多いため、進級や卒業に影響します。第二外国語の習得は、積み重ねが重要な分野であり、予習や復習が欠かせません。

第二外国語を選ぶ際は、自分の興味や将来の目標に基づいて選んでみてもいいでしょう。

たとえば、旅行が好きな人は、その国の言語を学んでみてもいいでしょう。好きな映画や音楽があれば、その文化の言語を学ぶことでモチベーションが高まるはずです。興味がある分野に関連する言語を選ぶと、勉強が楽しくなり、学習意欲が長続きしやすくなりますよ。

数学の復習は必須にしよう

数学の復習も、必ず実施しておきましょう。

一見、文系に数学はあまり関係のない項目に思われがちですが、そうではありません。

商学部、経済学部、経営学部では、経済学、統計学、ファイナンスなど、文系でも数学的なスキルが必要な科目が多数あります。

特に、関数や微分積分、統計、確率といった数学の基礎知識は、入学前に復習しておいた方がいいといえるでしょう。

経済学では、ミクロ経済学やマクロ経済学で、関数を使って需要曲線や供給曲線を描いたり、最適化問題を解いたりすることがあります。経営学や商学でも、統計データを使って市場分析を行うことが多く、数学の知識が必要になります。

入学前に復習しておいた方がいい具体的な内容は、以下のようなものがあります。

数学IA

数と式、2次関数、図形と計量(三角比)、データ分析などの基礎部分を復習しておきましょう。特に、関数の扱いやデータの理解は、経済学や統計学の初歩として重要です。

数学IIB

ベクトルや数列、微分積分を復習しておきましょう。経済学や経営学では、微分積分を用いたコスト計算が必要になることがあるため、理解しておきましょう。

数学III

微分積分の応用を理解しておきましょう。経済学では、利潤の最大化や費用の最小化といった問題を解くために、微分を用いることが多くなります。積分も、曲線の下の面積を求めたり、確率分布の理解に必要です。

数学C

行列やベクトルが扱われる単元を復習しておきましょう。行列は、経済学や経営学の統計分析や、シミュレーションなどで使われます。ベクトルは、物理的なモデルを扱う際に使うこともありますが、数理的な考え方に触れる基礎としても役立ちます。

ちなみに、2025年からは、国公立受験に数Cが加わります。
文系大学を受験した学生は、数Cの学習を乗り越えてきたばかりでしょう。この時期に、再度復習しておくといいかもしれませんね。

大学の授業では、1から数学の基礎を教えてくれることはほぼありません。高校で学んだ知識を前提にして講義が進むことがほとんどなので、数学に苦手意識があると、理解が追いつかない可能性があります。

高校の教科書を利用して復習しておくことで、発展的な学習にも余裕を持って臨めるようになります。数学の基礎がしっかりしていれば、論理的思考力や問題解決力も高まり、他の科目でも役立つスキルが身に付くでしょう。

「読む」「まとめて書く」文章力を強化しておこう

文系学生にとって、文章を正確に読み解き、自分の考えを論理的にまとめて書く力は、大学での学びの基盤となります。

大学では、レポートや論文を書く機会が非常に多いです。特に文系学部では、授業ごとに求められるレポートや、期末に提出する論文が成績評価の大部分を占めることもあります。

これらの課題では、自分の考えを論理的に組み立て、説得力のある文章で表現する力が求められます。文章力が不足していると、いくら内容が優れていても伝わりづらく、評価が低くなってしまうこともあるでしょう。

予習方法としては、新聞や雑誌の記事、評論文を読み、自分の意見を明確に書く練習をしましょう。たとえば、新聞の記事を読んだ後、その内容について自分の考えを200〜300字でまとめてみると、意見の整理と書く力が鍛えられます。

エッセイや短い論文を書く練習もおすすめです。テーマを決めて、自分の意見を筋道立てて書く訓練をしておくと、レポート作成がスムーズに進められるでしょう。

勉強以外に大学入学前にやっておいた方がいいこと

大学入学前には、勉強以外にも準備しておくべきことがたくさんあります。

文系・理系問わず、全ての大学生に共通して役立つ事柄を以下にまとめたので、参考にしてみてください。

  • 入学手続き(入学式の準備も含む)
  • 新生活準備
  • 奨学金に関する情報収集(大学生活で必要なお金を理解しておく)
  • パソコンスキルの習得
  • アルバイトに関する情報収集

まず、大学入学前にすべきことは、入学手続きです。入学許可書や必要書類を確認し、早めに手続きを進めましょう。このとき、入学式に向けたスーツや必要な持ち物の準備も忘れずに行うことが大切です。

次に、新生活の準備です。一人暮らしを始める場合は、住む場所の確保や生活用品の準備が欠かせません。家電や家具の購入、引っ越しスケジュールの確認を早めに進めておきましょう。

また、奨学金に関する情報収集も大切です。大学生活での学費や生活費について事前に理解し、奨学金の申請方法や返済計画をしっかり立てておくことが、後々の負担軽減につながります。

さらに、パソコンスキルの習得も重要です。大学ではレポート作成や調査でWordやExcelを使う機会が増えるため、基本的な操作を習得しておくと役立ちます。

大学入学前の準備やおすすめの過ごし方について詳しくは、こちらのコラムで紹介しています。ぜひ参考にしてみてくださいね。

女性の方の大学入学前の準備は、こちらのコラムもぜひご覧ください!

大学入学前の勉強は周りと差をつけるチャンス!

大学入学前にしっかりと勉強しておくことは、周りと差をつける大きなチャンスです。

基礎的な知識やスキルを身につけておけば、入学後の授業がスムーズに進み、理解度も深まるでしょう。

今からできる準備を進めて、大学生活を有意義なものにしましょう!

ライター
ドーミーラボ編集部

「夢中になれる学生生活」を探求するウエブマガジンです。進学や進路のあり方、充実した学生生活をおくるために実践できる知恵やヒントを発信していきます。