大学生アルバイトの平均月収はいくら?稼ぎやすい職種やバイト探しのコツを紹介!
「平均以上に稼ぐにはどんな職種があるの?」「週に何時間働いているの?」と、さまざまな疑問が浮かぶかもしれません。
本コラムでは、大学生アルバイトの平均月収と、稼ぎやすい職種、賢くバイトを見つけるコツまでまるっと紹介します!
⏱この記事は約7分で読めます
大学生アルバイトの平均月収は約31,000円
大学生アルバイトの実態を知るにあたり、まず気になるのは平均月収でしょう。
独立行政法人日本学生支援機構が発表した令和4年度学生生活調査結果によると、大学生における年間アルバイト収入は、375,900円であることが分かりました。これを月に換算すると約31,000円です。
出典:独立行政法人日本学生支援機構 令和4年度学生生活調査結果
調査結果を見ると、月収約31,000円という数字は、昼間部の大学に通う学生の平均値を指します。短期大学の昼間部における年間収入と比較すると6万円ほど多い結果が出ています。
ただ、あくまで平均値なので、経験やスキルを求められる職種や夜間労働、地域によっても時給相場は異なるでしょう。
月によっても収入が変動する可能性はあり、夏休みや春休みといった長期休暇を利用して集中してシフトを入れていることも考えられます。そのため、毎月決まった額を稼いでいるとは限りません。
大学生アルバイトの平均時給が高い地域はどこ?
大学生におけるアルバイトの時給は、地域によって違いがあります。
一般的には、都市部や人口の多い地域で時給が高めに設定される傾向があるでしょう。
厚生労働省が発表している地域別最低賃金 答申状況で比較すると、人口が集中している東京都では最低賃金が1,113円で設定されています。
一方、人口の少ないエリアや地方になると、最低賃金が800円台のところがあり、比較的都市部であるほど時給が高い傾向であることが分かります。
都市部で時給が高くなる理由として「来店者数が多く仕事が忙しい傾向がある」「会社が多く求人数が豊富なため、時給を高く設定しないと人材を確保しづらくなる」という要素が考えられます。
そのため、都市部の大学生は全国平均値より稼ぎやすいかもしれません。
大学生アルバイトの平均労働時間は週11〜15時間
大学生アルバイトにおける平均労働時間も見ていきましょう。
学業との両立が必要な学生にとって、アルバイトにどれくらい時間を使っているか気になるとこかもしれません。
独立行政法人日本学生支援機構が発表した調査結果を見てみましょう。
出典:独立行政法人日本学生支援機構 令和4年度学生生活調査結果
アルバイト・定職という項目を見てみると、週における労働時間の平均値は11〜15時間で19.2%でした。週3日でアルバイトをした場合、1日換算すると3〜5時間弱働いていることになります。
大学の授業以外をアルバイトに使ったとしても、1日に3〜5時間の労働は可能といえるでしょう。
一方、週に31時間以上働いている学生は3.4%と少数派です。毎日コンスタントにシフトを入れている学生もいますが、やはり学業との両立を考えると無理のない範囲で働いている学生が多いことが分かります。
また、早朝や夜間にアルバイトするという学生もいらっしゃるかもしれません。その場合は、学業や時間的な余裕を考慮してシフト調整する必要があります。
以下のコラムでアルバイトにおすすめの時間帯を紹介しているので、参考にしてみてくださいね。
大学生アルバイトで平均以上に稼ぐポイント
大学生アルバイトの平均月収は、約31,000円です。
月3万円程度では生活に余裕が作れなかったり、好きなことができなかったりする場合、もっと稼ぎたいと思う方もいらっしゃるでしょう。
平均以上に稼ぐポイントとして、以下の点を意識してみてください。
時給の高いアルバイトを選ぶ
時給の高いアルバイトを選ぶことは、収入を増やす最も簡単な方法の一つです。時給が高ければ、同じ時間で働いても多くの収入を得られます。
時給が高い仕事には、特定のスキルが要求されたり競争が激しかったりすることがあるため、それに見合う能力や経験を身につけなければなりません。
大学生が働きやすい時給の高い仕事には、たとえば次のような種類があります。
- コールセンター
- 塾講師
- データ入力
上記の職種に共通するのは、特定のスキルが求められる点です。コールセンターであれば高いコミュニケーション力、塾講師であれば教える力、データ入力であればパソコンスキルなどです。
ただし、時給の高さだけでアルバイトを選ぶのは注意が必要です。
アルバイトと一口に言っても仕事内容はさまざまで、中には学業が疎かになってしまったりトラブルに巻き込まれてしまったりする可能性は否定できません。
特に、夜間のアルバイトは時給が高い傾向にありますが、注意すべき点がいくつかあります。こちらのコラムで詳しく解説しているので、参考にしてみてください。
学生生活との両立にアルバイト先の理解があるか
学生生活との両立についてアルバイト先の理解があるかどうかは、アルバイトを選ぶうえで非常に重要です。
大学では、テスト期間やレポート提出時期など、学業に集中する時期があるものです。理解のあるバイト先であれば、そのような時期のシフトを調整してくれたり休暇を取りやすい環境を整えてくれたりと、何らかの配慮をしてくれるでしょう。
一方、理解のないアルバイト先だと勉強に十分な時間が確保できず、最悪の場合留年してしまう可能性があるかもしれません。
もちろん、時給や仕事内容など、アルバイトを選ぶ際に考慮すべき点は他にもたくさんあります。しかし、学生生活との両立に理解があるかどうかは、特に重視したい基準に入れてみてください。
将来に役立つスキルや知識が身に付くかどうか
スキルや特定の知識が求められる仕事は、時給が高くなる傾向があるだけでなく、将来役立つスキルや知識を身につける場としても適しているので、就職活動のアピールポイントになるかもしれません。
たとえば、家庭教師・講師業など専門スキルが求められる職種です。教える科目に関する専門知識はもちろん、わかりやすく説明する能力や生徒のモチベーションを高めるコミュニケーション能力も身につきます。将来的に、教員や塾講師、コンサルタントなどの仕事に役立つでしょう。
コミュニケーション力が問われる職種では、カフェ・レストラン・居酒屋・アパレル販売が挙げられます。接客業は、お客様とのコミュニケーションが欠かせません。お客様のニーズを聞き出し適切な提案をすることで、コミュニケーション能力や対人スキルを磨けます。営業職や事務職、サービス業など、さまざまな職種で役立つはずです。
ほかにも、ヒューマンスキルが身に付く介護や保育に関わる仕事や、マルチタスクが育つイベントスタッフもおすすめです。
大学生におすすめのアルバイトに関しては、こちらの記事でも紹介しています。チャレンジしてみたい仕事を探してみてくださいね。
複数のアルバイトを掛け持ちする
複数のアルバイトを掛け持つことで、より多くの収入を得るきっかけになります。学費や生活費、趣味の費用など、お金の面での自由度がアップするでしょう。
ほかにも、異なる職種のアルバイトを掛け持ちすることで、1つのアルバイトを続けるよりも幅広いスキルや経験を積める点もメリットになります。
ただ、働く場所を増やすことは、その分労働時間が長くなり、睡眠不足や疲労蓄積などの体調不良を起こしやすくなるので注意が必要です。
「たくさん稼ぎたい!」という意気込みを大切にしつつも、シフトを詰め込みすぎず休息時間もしっかり確保するようにしましょう。
大学生がアルバイトで平均以上に稼ぐ際は税金や社会保険に注意しよう
アルバイトでしっかり稼いで、充実した学生生活を送りたいという方は多いでしょう。
しかし同時に、稼ぎすぎてしまうと税金が発生することに注意する必要があります。
学生アルバイトの場合、所得税がかかるボーダーラインは年収103万円を超えるかどうかです。年収103万を超えると所得税の課税対象になります。
月収で考えると、88,000円を超えると給与から所得税が天引きされるようになります。つまり、受け取れるお金が減ってしまうということです。
また、2022年10月の法改正により、アルバイトで月収88,000円を超えると社会保険に加入することが義務付けられました。
多くの場合、大学生は保護者の扶養に含まれます。扶養から外れてしまうと自ら社会保険を支払わなくてはならず、大きな負担になりかねません。
保護者の扶養範囲内で働くには、月収約88,000円以内に抑えられるよう調整する必要があるでしょう。バイト先に対しても「扶養範囲内で働きたい」と伝え、シフトの量を調整してもらうよう相談することをおすすめします。
無理のない範囲で自分に合ったアルバイトを探そう
アルバイトは、お金を稼ぐだけでなく、さまざまスキルや経験を身につける場としても有効です。
しかし「周りの学生より稼ぎたい!」「バイトを掛け持ちして生活費にしたい!」と無理をしてしまうと、体調を崩したり学業に支障が出たりする可能性があるので注意しましょう。
学業との両立を最優先に考え、無理のない範囲で自分に合ったアルバイトを見つけてみてくださいね。
ドーミーラボでは大学生・専門学生のアルバイトに関する様々な情報を発信しています!
以下の特集も合わせてのぞいてみてください!