【潜入レポート】「やることを全部一人で抱えてたら、ここまでの余裕は持てなかった」ー東京理科大学の学生寮「葛飾コミュニティハウス」でのリアルな寮生活

RAとして活躍する4年生・石田さんは「一人で抱え込まない環境があるから、勉強も趣味も楽しめる」と語ります。ラウンジの集中空間、安心の食事、大浴場&サウナ……。
学生生活を前向きにしてくれる寮のリアルな魅力をお届けします。
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キャンパスから徒歩数分。静かに”オフモード”に切り替わる時間
「大学に近いのは、やっぱりありがたいです。授業終わりにすぐに切り替えられるというか、自分に戻れる感覚があります」
そう語るのは、東京理科大学・先進工学部マテリアル創成工学科4年生で、この寮でRA(レジデントアシスタント)としても活躍する石田さん。

この日、キャンパス内で待ち合わせた私たちを、石田さんはいつもの通学路をたどりながら、生活拠点である東京理科大学専用寮「葛飾コミュニティハウス」まで案内してくれました。


葛飾コミュニティハウスは、東京理科大学の専用寮。通学のしやすさだけでなく、同じ大学の学生同士だからこその安心感もあるといいます。
「寮にはいろんなタイプの人がいるけど、同じ大学の人だから、なんとなくリズムが似ていて、余計な気を使わなくて済む。僕みたいに人と接するのが得意じゃないタイプにとっては、すごくありがたい環境です」

勉強と休息を切り分けられるラウンジの存在
1階にあるラウンジスペースは、食堂に隣接した共有エリア。石田さんにとっては、部屋と切り分けて使える“集中できる場所”です。

「部屋では完全に“休む”と決めているので、勉強はラウンジか図書館。この切り替えがあるだけで、生活の質がすごく変わりました」
Wi-Fiやコンセントも完備され、レポート執筆やプレゼン資料の作成など、日々の課題にも集中して取り組める環境が整っています。
食事のある安心感と、“人のぬくもり”を感じられる場所
「ご飯が出るだけで、生活のストレスが全然違います。朝晩きちんとしたものを食べられるのは、気持ちの安定にもつながってます」

さらに、調理スタッフや寮長の温かな対応にも心を動かされたと言います。
「親戚のおばちゃんと話してるような感覚です(笑)。仕事で“管理する”というより、“一緒に暮らしてくれている”という雰囲気。とてもありがたいです」
RAとして寮全体のことを考える立場になった今、その姿勢にはより強く共感するようになったそうです。
「自分の弟も他の大学の寮に住んでるんですが、そっちは本当に“管理人”という感じ。荷物ひとつ取っても、葛飾の寮は寮長さんが受け取ってくれるので、こういう細かいサポートって本当に大きいんだなと感じます」

1日の疲れを癒す“大浴場とサウナ”の存在
ここには、ちょっと特別な空間、サウナ付き大浴場があります。




「大浴場がある時点ですごいのに、サウナやマッサージチェアまである。ミニ温泉って感じです。友達からは“いいな”ってよく言われますね」
ハードな課題と向き合う毎日だからこそ、欠かせないリセットの場となっているようです。
掃除や洗濯の負担が少ないから、本来の自分でいられる
「僕、家事が本当に苦手で…。入学当初、一人暮らしをしていたんですが、うまく生活できなくて、心身ともに疲れ切ってしまったんです」


石田さんは、かつて学業と生活の両立に苦戦した経験から、再スタートを切るために環境を見直し、この寮に移ってきたと言います。
この寮に移ってから、彼の毎日が大きく動き出したようです。
「掃除や水回りを自分でやらなくていいっていうのは、実はすごく大きい。お掃除の方が毎日きれいにしてくれるおかげで、気持ちも整うし、“今日もがんばろう”って思えます」

RAとしての気づきと、ほどよい距離感の大切さ
現在、石田さんはRA(レジデントアシスタント)として、寮内の生活をサポートする立場も担っています。ですが、常に「がんばらなきゃ」と気を張るのではなく、寮全体が“ゆるやかに支え合う空気”を保てるよう意識しているそうです。
「RAって“盛り上げ役”みたいに思われがちですけど、僕自身は結構人と話すのが得意じゃなくて。だからこそ、あえて無理をせず、“お互いに疲れてるよね”っていう雰囲気も大事にしています」

「余力」があるから、学びも趣味も両立できる
葛飾コミュニティハウスでの生活によって、石田さんは研究にも、趣味にも、前向きに取り組めるようになったと言います。
「やることを全部一人で抱えてたら、正直ここまでの余裕は持てなかったと思います。暮らしを支えてくれる環境があるからこそ、いろんなことをがんばれてる実感があります」

現在は、宇宙用の高耐熱材料の研究に励みながら、仲間と立ち上げたバスケットボールチームでも活動中。学校のジムにも通い、充実した学生生活を送っています。
最後に──これから寮生活を考えている人へ
「寮って、“管理される場所”って思われがちだけど、葛飾コミュニティハウスは違います。生活の負担が少ないから、自分の時間に集中できる。僕にとっては、ここがあったから今がある。そう思っています」

“暮らしが整えば、心が整う”。
葛飾コミュニティハウスは、そんな言葉がぴったりと当てはまる場所でした。
(写真・白浜哲/取材・西泰宏)
- ライター
- 東京理科大学専用寮KCH&NCH
東京理科大学の学生生活をより豊かにするため、2つの専用寮「葛飾コミュニティハウス(KCH)」と「野田国際コミュニティハウス(NCH)」に関する情報をお届けします。寮生活の魅力や、日々の快適な暮らしをサポートする設備、イベント、生活の知恵などを発信しています。
葛飾コミュニティハウス(KCH):学生同士のつながりを大切にし、安心して生活できる環境を提供します。学生ならではの交流やアクティビティが盛んで、東京理科大学のキャンパスライフをより楽しく、充実したものにします。詳しくはこちら(https://tus-kch.com/)をご覧ください。
野田国際コミュニティハウス(NCH):国内外の学生が一緒に暮らし、異文化交流や新しい視点を得ることができる国際色豊かな寮です。グローバルな感覚を養いながら、学業と生活の両立を目指す学生に最適な環境を整えています。詳しくはこちら(https://www.tus-kch.com/nich/)をご覧ください。



