最先端は会津にあり!福島県『会津大学』と学寮「創明寮」での魅力満載の学生生活について聞いてきました。
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会津大学をご存知でしょうか。福島県会津地方で唯一の4年制大学であり、コンピュータ理工学に特化した大学です。イギリスの教育専門誌Times Higher Education (THE)による「THE日本大学ランキング2023」において24位にランクインするなど、その先進的な教育方針や独自のカリキュラムで知られています。キャンパス内にある学生寮「創明寮」は、学生たちにとって充実した共同生活を提供し、大学生活をより豊かにする場として注目されています。
今回は、そんな会津大学と創明寮におじゃまさせて頂き、会津大学のSRA(創明寮レジデントアシスタント)を務めながら、自らも起業し、学生生活と会社経営を両立しているお2人にお話を伺いました。
お話を伺った方:会津大学SRA 橋本さん(学部3年)、助川さん(修士2年)
会津大学での学生生活について
ーーー 会津大学に入ろうと思ったきっかけを教えてください。
助川: もともと車が好きで、一般的には工学系に進むのかもしれませんが、将来は電動化や知能化が進んでくるだろうと考え、あえて情報系の学部のあった会津大学を志望しました。入学当時はまだ実感はなかったものの、昨今自動運転やAIなどの技術が急速に進んでおり、デジタル人材の需要も高まっていることを実感しています。
橋本: 私は国際性とITが組み合わさっている大学だと感じ、選びました。将来は海外で働きたいと考えていて、外国人教員が多く、海外とのつながりを持てる環境の多い会津大学が良いなと思ったんです。
ーーー お2人とも、起業されていると伺いました。
橋本: はい。会津大学は、先進的な教育方針とカリキュラムが特徴だと思います。特に「大学発ベンチャーをたくさん作ろう」という取り組みが盛んですね。
私自身も、大学の友人と共に株式会社inf.という会社を立ち上げ、会津大学発ベンチャー企業の31番目の登録企業として活動しています。高校等へのプログラミング出前授業を実施したり、新しく始まった高校の科目である「情報1」に関連した教材作成などをしたりしています。今後、オンライン学習のための塾も計画しているところです。
助川 : 私も学部生の時からさまざまな活動に取り組んできました。同級生が立ち上げた株式会社ブランチズムで創業メンバーとして活動しています。
会社では、学生向けのコミュニティアプリ「Splannt」をリリースし、イベント参加型マッチングサービスを提供しています。他にも、SNSマーケティングやWeb開発、システム開発などの仕事も行っています。
ーーー 会津大学での学生生活はどうですか?
橋本: コンピュータ理工学部しかないので、共通の話題で盛り上がりやすいですよね。やはりITに関する話題は誰とでも共通して話せることが多いので、そこから友達も増えやすいです。最近だと、ChatGPTのような最新技術を、授業や事業でどんな風に活用できるかな、といったようなことを、割とリラックスしながら話したりしていますね。
助川: 自分自身の成長や活動の幅が広がる環境に恵まれていると感じています。会津は娯楽施設がそれほど多くないので、休日の過ごし方が決まりがちになり数ヶ月で飽きてしまいます。しかし、会津大学ならではの遊び方というか、国際的な環境で、留学生との交流ができるグローバルラウンジがあります。
「*Aizu Geek Dojo」という工作室のような場所もあって、3Dプリンターやレーザーカッターなどの機械を無料で使えるんですよね。ハッカソンやアイデアソンなどのイベントに参加して物を作ったりプレゼンしたりする機会もあります。同級生はもちろん、イベントの場での出会いも刺激がありますね。
*Aizu Geek Dojo https://aizugeekdojo.github.io/about
創明寮での生活と、その魅力
ーーー創明寮についてお聞かせください。お2人とも1年生の時は創明寮に入居されたそうですね。
橋本: はい。1年生の頃に1年間住み、改めてSRAとして現在住んでいます。もともと、国際性を求めてこの大学を選んだので、留学生と一緒に生活ができる創明寮を選びました。
助川: 私は経済的な理由から寮を選びました。実は会津若松市内は、アパートの家賃があまり安くありませんでした。そもそも物件が少ないので、築年数の経った物件でも家賃が下がらないんです。
1年間暮らし、その後郡山市の実家からの通学を挟んで、SRAとして再び創明寮に入寮しました。
ーーー創明寮の魅力はなんでしょうか。
助川: 学生寮として、充実した共同生活が提供されています。寮生同士が仲良く協力し合い、楽しい時間を過ごすことができる環境です。
橋本: 寮内の共有スペースには、いつも誰かしら居ますね。寮生同士が集まり、自然に交流が生まれます。特に留学生との交流も多く、英語を使いながらコミュニケーションを取ることができるのは貴重な経験です。
ーーー 寮内での会話は主に英語なのですか?
橋本: 留学生に対しては英語を使用します。そのため留学生との交流を通じて、異文化理解や国際的な視野を広げることができます。会話はとても活発に行われていると思います。
ーーー 日々SRAとして活動されている中で、心がけていることや大切にしていることはありますか?
橋本: 挨拶ですね。知らない人でも挨拶をするだけで親近感が湧くことがあります。入居者同士がギスギスすると、お願いしても掃除などをしてくれなくなるので、まずは居心地の良い環境を作るために挨拶を心がけています。最初は緊張していた1年生も、今ではみんな挨拶を返してくれます。
助川: SRAとして再び創明寮に住むことを決めた時に、大学でも解決が難しい寮運営の課題や厳しさを変えたいと思いました。まずは散らかったユニットの整備から始めました。正直大変でしたが、「こうなったら自分が仕組みを作ってやろう」という気持ちで掃除をしました。
そしてSRA 同士でゴミステーションの管理、消耗品管理、レクリエーション企画など担当を割り振り、Slack を活用してコミュニケーションを取りながら、それぞれが役割を果たしています。自分はいま、IoTとAIを組み合わせたプロトタイプを試作しユニット共用部の使用状況モニタリングなどから寮内の課題の解決に取り組んでいます。
ーーー 素晴らしいですね。寮生との連絡にもSlackを使っているんですか?
助川: 留学生は、最初日本での携帯番号がなくてLINEアカウントを作れないことから、Slackを使用しています。Slackのチャンネル機能を活用して、キッチンにある調味料の共有も行っています。月500円で、醤油や他の調味料を平等に使えるように分担制にしています。それぞれに調味料を買わずに済むので、キッチンも散らかりにくいですし、食品ロスも減らせていますね。
1年生には、プログラミングやツールの情報を定期的に共有したりもしています。
ーーー さすが、会津大学生ならではの取り組みだと感じました。
助川: はい、寮生同士の情報共有やコミュニケーションをサポートすることで、より充実した寮生活を送ることができると考えています。
ーーー 最後に、寮を検討している受験生へのメッセージをお願いします。
助川: 寮に入居すると最初は緊張するかもしれませんが、友人を作るという点では寮生活の方が安心できる環境です。共同生活にもいずれ順応できるでしょう。寮での生活は1年生の大学生活のスタートダッシュとして重要な経験になると思います。
橋本: 寮生活では留学生との交流を通じて国際的な視野を広げることもできます。留学しなくても留学生との交流ができるのは素晴らしい機会です。また、寮生同士の仲間意識や共同生活の経験は、将来に役立つ財産となると思います。
ーーー 貴重なお話を聞かせて頂き、ありがとうございました!
学生支援係さんからもコメントを頂きました!
創明寮では、教職員は常駐していませんが、安心できる生活環境やセキュリティ対策を整えています。
何より、8名のSRAが、それぞれの学業や研究もある中で、寮運営の中心を担ってくれています。
SRAの中でもそれぞれの役割を担いながら、寮生のために活動してくれており、とても頼もしいです。寮生同士、とても仲良く生活していますね。寮生たちが協力し合い、充実した共同生活を送ることができるよう、私たちもサポートし続けていきたいと思います。 ーーー 学生支援係・芳賀さん
会津大学について
2023年に開学30周年を迎えた会津大学は、1993年に日本初のコンピュータ専門大学として設置された、福島県会津若松市にある公立大学です。コンピュータ理工学部・コンピュータ理工学科の1学部・1学科で構成されます。会津若松駅から北へおよそ2kmの場所にあり、大正浪漫の雰囲気のただよう七日町通りや、会津若松城(鶴ヶ城)からも近い場所にあります。
白虎隊をはじめ、戊辰戦争や明治期に活躍した人材を数多輩出した会津藩の藩校「日新館」があった会津では、4年制大学の創設は地元の悲願でした。初代学長に就任した國井利泰氏(東京大学名誉教授、元理学部情報科学科教授)は、全世界を対象とした教員募集、学生への起業(学生ベンチャー)の推奨など、既存の大学運営にとらわれない施策を積極的に推進しました。
現在も、国際標準カリキュラムに準拠した教育や、他機関との最先端技術の研究や産学連携などを積極的に行っています。外国人教員が全体の4割程度おり、国際色豊かであることも特徴です。
世界の著名な大学がコンピュータ分野での頭脳を競う国際大学対抗プログラミングコンテスト(ICPC)への出場の他、大学発のスタートアップ企業が30社以上あり全国の公立大学では最多であるなど、多くの学生・卒業生が活躍しています。
大学概要・取組―会津大学
創明寮について
創明寮は、2011年にキャンパス内に設置されました。
日本と世界から集まった学生による共同生活を通して、グローバルな視野を持ち社会性や協調性を身に付けるとともに、入寮者全員の修学意欲の向上と円滑な学生生活を送ることができる様サポートすることを目的として設けられました。入寮期間は1年間です。
寮内は各寮生の居室と共用リビング・キッチン・シャワーブース部からなるユニットが男子6、女子2の計8ユニットあり、各ユニットにはSRA(創明寮レジデントアシスタント)が1名ずつ配置されています。SRAは、入居者の生活のサポートや、寮のイベントの企画等を行っています。SRAは、学部3年生以上で構成されるので、先輩として色々な相談にも乗ってくれます。
会津大学・創明寮に興味を持ったあなたへ
会津大学のウェブサイトでは、創明寮についての詳細や、入寮募集の最新情報を参照することができます。ぜひチェックしてみてください。
寮・アパート―会津大学
○会津大学 公式YouTubeチャンネル
会津大学の公式チャンネルです。キャンパスツアー内の動画に創明寮が出てきます。
学生インタビューや研究発表など、様々な動画がアップされています。オンラインキャンパスツアーの動画も公開されています。
転載元:日本最大級の学生寮・大学専用寮ライブラリー「dorm」
※この記事は、「dorm」の許可を得て転載したものです。
- ライター
- 大学寮ライブラリーDorm編集部
日本全国の大学(短期大学・専門職大学等含む)の専用寮である学寮・寄宿舎を見つけられるライブラリーです。それぞれの大学や地域の特徴や思想が色濃く反映される大学寮の魅力を、より多くの方に知っていただくこと、また「大学寮」の文化発展と普及を目的としています。本サイトのコンセプトは、「見つかる!出会える!大学寮ライブラリー」。書庫のように探しやすく、また図書館のように出会えるきっかけとなるサイトを目指しています。大学名や地域だけでなく、多種多様な特徴などの様々な切り口を発掘・提案して行きます。
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