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学校推薦型選抜(旧指定校推薦入試)とは?そもそもどんな試験?種類や合格までの流れまでを徹底解説します!

学校推薦型選抜(旧指定校推薦入試)とは?そもそもどんな試験?種類や合格までの流れまでを徹底解説します!
学校推薦型選抜(推薦入試)は、大学入試の選抜方法の一つです。

受験を控える高校生の皆さんのなかには、以下のような疑問を持つ方もいるでしょう。

「学校推薦型選抜ってどんな選抜方法?」
「応募すると、合格まではどういった流れになるの?」

そこで本記事では、学校推薦型選抜について詳しく解説します。
種類や合格までの流れも紹介しているので、ぜひ最後までお読みください!

⏱この記事は約6分で読めます

学校推薦型選抜とは?

学校推薦型選抜とは、出願時に校長の推薦書類が必要となる選抜方法です。

推薦をもらうためには学力が重視されるので、高い評定平均を持っておくことが必要です。

一般的な選考方法は書類審査や学科試験、面接になります。

「推薦入試」から「学校推薦型選抜」へ名称変更された

学校型選抜は、以前は「推薦入試」という名称でした。

しかし2021年度の入学試験より、文部科学省で「推薦入試」から「学校推薦型選抜」の名称に改名されています。現在でも「推薦入試」で通用するケースも多いですが、名称変更されたことは覚えておくと良いでしょう!

学校推薦型選抜の種類

続いて、学校推薦型選抜の種類についてです。

学校型選抜には「指定校推薦」「公募推薦」の2パターンがあります。

指定校推薦

指定校推薦とは、大学側が指定した高校の生徒のみに出願資格が与えられる方式で、私立大学を中心に実施されています。国公立大学では、基本的に指定校推薦を実施していません。

1校あたりから推薦可能な人数は約2~3名程度と限られているので、希望者が多い場合は、校内選考が行われます。
校内選考を通過するには、少なくとも「高い評定平均を持っておくこと」が条件になります。
指定校推薦を受ける際に算出される評定平均は、高校1年生〜3年生1学期の成績の平均値です。
3年生の成績は1学期の分のみしか考慮されないことを考えると、高校生活初期から良い成績を取る必要があるとわかるでしょう。

選考の際は、評定平均はもちろんですが、課外活動の実績や日頃の生活態度もあわせて総合的に評価されます。

もし指定校推薦で合格できても、入学後の成績や生活態度が悪ければ、母校の推薦枠に影響を及ぼす点には注意が必要です。
指定校推薦での合格を勝ち取った際は、「自分が母校の代表者であること」を忘れずに大学生活をおくるのが大切です。

公募推薦

次に、公募制推薦についてです。

公募推薦は、大学側が定めた出願条件を満たしていて、校長からの推薦があれば、高校ごとの人数制限無しに応募が可能な方式です。
指定校推薦のように「指定された学校の生徒でなければ受けられない」という制限もないので、多くの人にとって出願しやすい選抜方法です。

ただし、ライバルとなる人数が多くなる点には注意が必要です。

また、国公立大学が実施する学校推薦型選抜は公募推薦のみで、私立大学よりも募集人員が少ない傾向があります。
なお国公立大学の公募推薦では、求められる成績基準も高くなる点に注意しましょう。

地域枠を導入している大学もある

最近は、「地域枠」という地元出身者のみを募集する制度もあります。

この「地域枠」は、地元出身者に入学してもらい卒業後は地元で活躍することを意図した制度になります。将来、地元に貢献したいと考えている方にとっては利用価値のある制度となるでしょう。

主に、国公立大の教員養成系・医療系で設けられることが多いですが、一般的な全国募集の選抜よりも、合格しやすい場合があります。

なお、一般選抜でも「地域枠」を設けている大学もあります。

学校推薦型選抜の合格までの流れ

学校推薦型選抜の応募から合格までの流れをみていきましょう。

指定校推薦の場合

まずは指定校推薦の場合についてです。

時期内容
6月〜8月頃指定校推薦の案内が各学校にて行われる
10月頃まで校内選考により推薦される生徒が決定する
10月〜11月頃出願期間
12月頃合格発表
指定校推薦の場合の合格までの流れ

指定校推薦を受ける意思が早い段階で固まっているなら、その時点で担任の先生に話しておくのも良いでしょう!
そうすることで、指定校推薦の情報をもらいやすくなる可能性もあります。

公募推薦の場合

続いて、公募推薦です。
では国公立大学と私立大学、それぞれの合格までの流れをみてみましょう。

国公立大学の場合

国公立大学は、選考方法に共通テストが課されるかどうかでも違いが出てきます。

まず、共通テストありの場合は下記のようなスケジュールになります。

時期内容
6月〜7月頃大学からの選抜要項(概要)発表
9月頃共通テストの受験案内配布
10月共通テストの出願
11月大学からの募集要項発表、志望校への出願
11月〜12月選考実施
1月中旬共通テスト受験
1月下旬〜2月上旬合格発表
公募推薦、国公立大学で共通テストありの場合の合格までの流れ

続いて、共通テストなしの場合です。

時期内容
6月〜7月大学からの選抜要項(概要)発表
11月大学からの募集要項発表、志望校への出願
11月〜12月選考実施
12月〜1月合格発表
公募推薦、国公立大学で共通テストなしの場合の合格までの流れ

私立大学の場合

私立大学の場合は、下記の通りです。

時期内容
6月〜7月頃入学試験要項発表
8月〜10月頃願書配布
11月頃〜出願期間
11月〜12月選考実施
12月以降合格発表
公募推薦、私立大学の場合の合格までの流れ

現在は公募推薦において共通テストを利用する私立大学はあまり見られませんが、これからは増える可能性もあります。

上記で紹介した合格までの流れは、あくまでも一般的なものとなります。志望校の選考スケジュールについては、必ずご自身で確認しておいてください。

しかし、大まかなスケジュール感を掴んでおくと計画的に対策を進めていきやすいので、ぜひ参考にしてください。

総合型選抜(AO入試)との違いは?

総合型選抜(旧AO入試)も大学入試における選抜方法の一つですが、学校推薦型選抜との違いが気になる方もいるでしょう。

これらの大きな違いは、推薦の必要性です。

先述したように、学校推薦型選抜を受けるには、高校の校長に推薦をもらう必要があります。

一方、総合型選抜(旧AO入試)の場合は推薦をもらう必要がありません。
そのため、多くの高校生に門を開く選抜方法とも言えるでしょう。

総合型選抜(旧AO入試)について詳しく把握しておきたい方は、ぜひこちらの記事も確認してください。

一般選抜との違いは?

一般選抜についても、高校の校長の推薦は必要ありません。

学力検査の結果のみで合否が決まる一般選抜には、面接試験がないことも大きな特徴となります。

なお選抜の時期にも違いがあります。一般選抜の実施時期は1月~3月頃で、学校推薦型選抜の場合は11月~12月頃に実施されています。

学校推薦型選抜に合格するためのポイント

最後は、学校推薦型選抜に合格するためのポイントについてです。

学校推薦型選抜に合格するには、下記のようなポイントを意識しましょう!

  • 早めに受験の意思を固めること
  • 課外活動にも熱心に取り組むこと
  • 早いうちから小論文や面接の対策も始めること

また、その他のポイントや面接試験のマナーについてはこちらの記事で詳しく解説しています。あわせてチェックしてみてください!

まとめ

学校推薦型選抜を受けるには、高校の校長からの推薦が必要です。

また、学校推薦型選抜には2種類あり、指定校推薦と公募推薦があります。それぞれの特徴、両者の違いをよく理解しておきましょう。

大学入試の選抜方法には、総合型選抜(旧AO入試)や一般選抜もあります。これらの選抜方法においては、校長からの推薦は必要ありません。ただし、学力は重視されます。

学校推薦型選抜での大学合格を狙っている方は、本記事の内容も参考にしながら着実に準備を始めてください!

ライター
ドーミーラボ編集部

「夢中になれる学生生活」を探求するウエブマガジンです。進学や進路のあり方、充実した学生生活をおくるために実践できる知恵やヒントを発信していきます。